忘れられた巨人

  • 早川書房
3.60
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本棚登録 : 1680
感想 : 213
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152095367

感想・レビュー・書評

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  • 日本を感じさせない作品

  • ノーベル賞受賞という機に乗じて手に取る。
    初カズオイシグロ。
    日の名残り、と迷ったけど、ファンタジーならと選択。
    途中までは、これ読み通せるか?と不安だったけど気が付いたら読み終わっていた。
    感想が言えるほど深く読み込めてない。

  • 老父婦のファンタジー。サクソン?文化を理解できないと分からない部分があると思いました。もう一回読まないと理解できませんが、読むとヴィジュアルは浮かびます。

  • ★2017年度ノーベル文学賞

    請求記号:933.7||I 73
    資料ID:W0187534

  • 春樹を差し置いてノーベル賞受賞した、イシグロさんの本初めて読みました。

    やぱねーノーベル賞とるんだもんさぁーそりゃ、なんだか小難しいなんかがあるんだろうなぁ。と、思わされたよね。

    わたしみたいななーんも考えてない主婦が面白いーこの人一等賞ーではないんだよね。きっと。笑笑

    だもんで、わたし的には教科書を読んでるような肩肘張った文体に、やたらめったらわかりやすいようなわかりにくいような、近いような遠いような表現方法が多数用いられ、国語の教科書に出てくるよな本。という感じから離れられず、内容は面白い?のかもしれないけど、どーも眠くなる感じ。わかりそうでわかりづらいけど、多分なんだかわからんその道ならではの表現なんだろうね。きっと。

    わからん。どーにもこーにもわからん。

    ただ、まぁ独特のファンタジーなのかな。

  • うーん…
    読むのにとても時間がかかった上に、読み終わってからもどうにも消化不良です。
    人は総ての記憶を抱えたままでは辛すぎて行きていけないという事なのか…
    憎しみを忘れても平和は訪れないのか…
    長年連れ添った夫婦であっても所詮人は分かり合えないのか…
    …なんか救いがない…

  • ★SIST読書マラソン2017推薦図書★

  • 途中で断念

  • 「わたしを離さないで」や「日の名残り」などの超名作の印象が強すぎ、どう読んでいいのか、非常に戸惑い、戸惑いのまま、物語が終わってしまった。もう一度読まないと、全く理解も消化もできていない。

  • 正直、「カズオ・イシグロがファンタジー小説かよ」と見下して読まずにいたが、おそらくかの作家における最高傑作。カズオ・イシグロの体質に最も合っているのではないか。

    最初は、霧のせいにしているだけで、単なる高齢者の物忘れだろうとおもっていたのがドラゴンの吐く息にアーサー王臣下の魔法使いが魔法をかけて、ブリトン人とサクソン人の統治をするために長年利用してきたわけだ。

    今後両民族の間の諍いは増えるだろうとか、夫婦は無事に二人で島へ渡れたかとか(これは、黄泉の国へ行くことで、ベアトリスは先立ったということなのかもしれない)、そういう物語の後のことは終わらせ方として納得できる。

    しかし、最も疑問に残った、回収されなかった伏線がある。「なぜ老夫婦だけ村で燭台?を夜に使えなかったのか」ということだ。いや、まだある。「ベアトリスは、村に訪れた旅人の老婆?に何を言われたのか」、この老婆は休んでいる船頭のところにウサギを殺して嫌がらせをしていた老婆と同一人物なのか? 後者はそれで納得できても、燭台の件はどこにも落とせないので、なんとかしてほしいと思う。

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著者プロフィール

カズオ・イシグロ
1954年11月8日、長崎県長崎市生まれ。5歳のときに父の仕事の関係で日本を離れて帰化、現在は日系イギリス人としてロンドンに住む(日本語は聴き取ることはある程度可能だが、ほとんど話すことができない)。
ケント大学卒業後、イースト・アングリア大学大学院創作学科に進学。批評家・作家のマルカム・ブラッドリの指導を受ける。
1982年のデビュー作『遠い山なみの光』で王立文学協会賞を、1986年『浮世の画家』でウィットブレッド賞、1989年『日の名残り』でブッカー賞を受賞し、これが代表作に挙げられる。映画化もされたもう一つの代表作、2005年『わたしを離さないで』は、Time誌において文学史上のオールタイムベスト100に選ばれ、日本では「キノベス!」1位を受賞。2015年発行の『忘れられた巨人』が最新作。
2017年、ノーベル文学賞を受賞。受賞理由は、「偉大な感情の力をもつ諸小説作において、世界と繋がっているわたしたちの感覚が幻想的なものでしかないという、その奥底を明らかにした」。

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