黒猫の回帰あるいは千夜航路

著者 :
  • 早川書房
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感想 : 49
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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152095831

感想・レビュー・書評

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  • 黒猫と付き人の関係がすんごく好きだ!

  • 美学とは愛がなければ語れないものなのかもしれない

  • これで終わりなのか…
    もどかしい恋の行方も落ち着いたようで良かった。
    もっと読みたかったな、このシリーズ。とても面白かったです。

  • 2016年1月17日読了。
    シリーズ最高の糖度。
    ストーリーと構成も、これまでの作品を上手く踏まえつつさらなる進化をとげた素晴らしいものに。

  • 04/27/2016 読了。

    図書館から。

    黒猫と付き人、やっぱりいいわ。
    対等にあろうとする関係性…いいな。

    小さいころの黒猫が黒猫で笑

  • 黒猫がかえってきた!

  • 相変わらず、2人の関係にはやきもきする。
    鍵の話は気になっていたが、最後すっきりした。
    シリーズこのまま続いてほしい。

  • おかえりなさい、黒猫先生。

    1話
    暗黒舞踏を見てみたが、生を思い切り表現しているなと思った。と、同時に独特の世界観に怖さを持った。
    ポオの魔術と科学の話といえば、心理出の僕としては催眠術を題材とした話のほうが先に出てくる。
    ひとり死へと向かう、向かわせる絨毯よりも誰かと乗って旅をする絨毯のほうがいい。飛べたらの話だけど。

    2話
    心理学的な解釈では頭のない人間は個性の欠落を意味すると聞いたことがある。
    トリックは、江戸川乱歩の「二銭銅貨」やアガサ・クリスティの「アクロイド殺し」を思い出させる。谷崎潤一郎の「私」もそれ系らしいが。

    3話
    世界の声を聞くという言葉にドキッとした。相手の世界を知ることは、簡単なことではない。それが面白みになることもあるが。
    絶望の中に幸福を見出すというのは実存主義的だ。

    4話
    奇遇ですね、僕も3月生まれなんですよ(
    黒猫先生の子ども時代にニヤニヤがとまらない。付き人もきっと同じだったはず。
    「タール博士とフェザー教授の療法」は、べてるの家をはじめとする当事者を中心とするアプローチやピアカウンセリングに通じるものがあると解釈していたので、喜劇的に見る発想は自然だった。どちらかと言うと、本文内の解釈はアハ体験に近い?
    お笑いは、緊張感から予想外の事態が生じるから笑ってしまうと聞いたことがある。きっと「タール博士と〜」もそうで、冷花さんの体験もそうなのだ。

    5話
    料理と音楽の重なり合い。2つがそれぞれ良さを引き出し合いながら、1つの場を、空気を 、気持ちをつくっていく。おしどり夫婦とはこのことを言うかもしれない。

    6話
    ボーカロイドは心を持つかという話を思い出した。
    多くの人にとってはどうでもいいことでも、その人にとってはとても大事なことになることはたくさんある。どんな稚拙なものでも、大きな力をもつことがあるのだ。
    だから、音楽の世界はおもしろい。

    総括
    森晶麿作品の中で一番好きなのが、黒猫先生。今回はどこか不器用なところが見え隠れして思わずにやついてしまった。
    1作目同様、ポー作品をベースにしているとこもまた回帰。メルツェルのチェスプレイヤー以外は未読なので、後で読もう。

  • シリーズ6冊目は短編集。
    黒猫と付き人の関係がこの先も気になります。

  • ちび猫可愛いね。

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著者プロフィール

1979年、静岡県浜松市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。日本大学大学院芸術学研究科博士前期課程修了。ライターとして漫画脚本などを手掛けながら小説の執筆活動を続け、『黒猫の遊歩あるいは美学講義』で第1回アガサ・クリスティー賞を受賞(早川書房刊)。同作は続刊も刊行され、「黒猫シリーズ」として人気を博している。ほか、『名無しの蝶は、まだ酔わない』(角川書店)の「花酔いロジックシリーズ」、『ホテル・モーリス』(講談社)、『偽恋愛小説家』(朝日新聞出版)、『かぜまち美術館の謎便り』(新潮社)などがある。

「2021年 『使徒の聖域』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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