黒猫の回帰あるいは千夜航路

著者 :
  • 早川書房
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本棚登録 : 386
感想 : 49
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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152095831

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ通して読んでる身としてはエピローグがひたすらジーンときます。ここで終わるのも綺麗だけど、まだまだこの先の二人を見てみたい気持ちも。個人的には「戯曲のない夜の表現技法」が一番のお気に入り。全編通して愛と死が貫く、二人に捧げられたかのような美しい一冊。

  • 2016/1/18(月曜日)2019/8/14(水曜日)

  • 黒猫シリーズ6作目。
    表題の通り、ポォのテクストに沿って解説の進む短編集。
    そして、各話冒頭のあらすじも、作中でも、解説されているポォ作品にとても心惹かれて読みたくなるのもまた、原点回帰。
    少なくとも、「タール博士とフェザー教授の療法」と「長方形の箱」は、すぐにでも読んでみたいなあ。

  • やりおったな黒猫よ

  • 少しずつやっと縮まってゆく黒猫と付き人の距離。今回文字通りfinとなってしまうの?それでも構わないくらい美しくまとまっています。「空とぶ絨毯」「独裁とイリュージョン」「戯曲のない夜の表現技法」「笑いのセラピー」「男と箱と最後の晩餐」「涙のアルゴリズム」6つの短編集の形をとってはいるがふたりが過去も未来も念頭に置いて回帰を重ねながら航海をともに誓っていこうという内容でした。このシリーズ、まだ続いてほしいものです。

  • 装画といい、短編集といい、ミナモといい、原点回帰?!と思っていたけれど、ちゃんと成長していて進んでいて、愛があふれる物語でした。すごーくハッピーエンド!だけじゃない感じがこのシリーズの好きなところだなぁと改めて思います

  • 2015 12 27読了

  • パリから帰国した黒猫と付き人の、短編集。
    ポオを読む前と、読んだ後に読むのとで、見えるものが違ってくる。続きが楽しみ。

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著者プロフィール

1979年、静岡県浜松市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。日本大学大学院芸術学研究科博士前期課程修了。ライターとして漫画脚本などを手掛けながら小説の執筆活動を続け、『黒猫の遊歩あるいは美学講義』で第1回アガサ・クリスティー賞を受賞(早川書房刊)。同作は続刊も刊行され、「黒猫シリーズ」として人気を博している。ほか、『名無しの蝶は、まだ酔わない』(角川書店)の「花酔いロジックシリーズ」、『ホテル・モーリス』(講談社)、『偽恋愛小説家』(朝日新聞出版)、『かぜまち美術館の謎便り』(新潮社)などがある。

「2021年 『使徒の聖域』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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