- Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152097569
感想・レビュー・書評
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途中までしか読まなかったけど、それでいいか。
兎に角、この本によるとトランプは知性も品格もなく、そもそもヒラリーに勝つ気もなかった。それは周りも誰1人として負けることを疑ってなかった。が、アメリカ国民や世界にとって悲劇的なことに勝ってしまった。
そこからのドタバタ劇。
能ある鷹なんだろうとみんなどこかで思っているのだけど、本当に能がないという事を周りの人達はよく知っている。だから離れていく。残った人や新しく入った人はキャリアとしてホワイトハウスを加えたいだけ。
いやぁ、面白いけど、コレが原因で世界恐慌や戦争とか起こったらシャレにならん…そして、良心のマティスでさえ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
トランプは、外交内政、ほとんど何も知らない。本も読まないし、そもそも書類に目を通しさえしない。情報は部屋の3台のテレビから得ている「テレビ人間」。説明に行っても話しを聞かないのでフレーズ1つ覚えさせるのがやっと。言いたいことを言い、聞きたいことを聞くだけであり、会話が成立しない。
政治的な敵味方の判断というものはなく、すべて個人的な好き嫌い。メディアは大統領を尊敬しあがめるものと思っているので、批判はすべて嘘ということになる。
政権に近づく人は多いが、ほとんどがやがてトランプの怒りを買ってでていくことに。
オルトライトでポピュリストのバノン、NYリベラルで財界とつながるクシュナー(イバンカの夫)、南部的な保守で福音主義のブリーパズ首席補佐官の3人がトランプにいろいろ吹き込もうと画策。そして互いに足を引っ張り合う。そのためにリーク合戦。リークはこの3人に加えトランプ本人からも夕食後の友人への電話で。おかげでこの本のように情報が筒抜け。
ロシア疑惑(情報のためにロシアに接近したのも、当選するつもりがなかったからだとか)を捜査するコミーFBI長官の解任が悪手で、司法副長官に特別検察官(モラー)任命という反撃を食らう。このあたりの相場観は日本人にはわかりにくい。しかも家族の金銭関係は調べるななどと失言してしまったので、これからそこが捜査されトランプ本人にまで達するのは確実だとか。
パリ協定離脱などのいろんな政策判断の局面では、ジャーバンカ(クシュナー、イバンカ)とバノンが対立し政策決定がそのまま内部抗争になっている構図。
これは結局バノンが敗れて政権を去ることに。過激な国家主義者ではなく穏健なほうが勝ってくれたのは朗報なんだろうが、バノンは次の大統領選挙を画策しているとか。
漫画にもならないようなこっけいなストーリー。政権入りした誰もが、大統領の職責を果たす能力がないと最後には思うようになる。修正25条による排除も予想されている。
しかしめちゃくちゃを言ってても、周りが、大統領の重みを前提として解釈し伝えるから何とかなってしまっている。日本のマスコミも「大統領の狙いは」とか推測して報道するのであたかも何か戦略があるかのように見えてしまうなど。
王室であるサウジ皇太子MBSと意気投合する話が出てくるが、トランプの性質を理解して、トップ会談でうまく取り入れば外国にとっては好機で、カナダ中国北朝鮮などうまくやっている節がある。
この本を信じるならとても2期目はありそうもないが、中間選挙では多くの候補がトランプ派になったという。これはどうみればいいのか。
しかし、アウトサイダーがポピュリストとして支持を得て権力を得ていくプロセスはそれが偶然だったとしても参考になるだろう。乱暴な言動でリベラルメディアに攻撃(嘲笑)されることによって注目度を増してきたこと。分断をあおることによって支持者を固めていったこと。逆に左派からこういうリーダーが出てくるシナリオはないかと想像をめぐらせた。 -
想定外で面白い‼️
案の定、トランプ氏は想像していた通りの大統領、周りの方々は大変デスね。 -
本書は、トランプ大統領の就任から約1年半という期間における、ホワイトハウスにおける筆者の取材に基づいて執筆されている。
最初、大統領当選が確定的になり、予想もしない結論に「幽霊を見たような顔」あるいは「恐怖にかられた表情」になるトランプが描かれる。「大統領選挙で接戦を演じた敗北」を選挙後に自分の商売に利用して利益を得ようと考えていた男が大統領になってしまったのだ。この本に描かれるその後のホワイトハウスでの日常も無茶苦茶である。これで国家が保てるのかと不安を通り越して戦慄を覚える。他国のこととはいえ、アメリカに依存せざるを得ない日本にとっては、深刻な気持ちにさせられる一冊であった。 -
人格がどうって話と、政治ができるって話は、別じゃね??
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それにしても現役大統領に対する衝撃的な暴露本。あとがき書いた池上彰さんのコメントも説得力あり、コレが、トランプ政権の真実なんだろうと私も思います。
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何で大統領になれたんだろう?この本を読んで少し腑に落ちましたが,周りは大変そうです.そして,大統領よりもスティーヴ・バノン氏,恐ろしいですね.
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トランプさんって大統領でしたよね。その辺のガキ大将じゃなくて。
大統領選当日、予想外に票を伸ばすトランプさんに驚きながらも、当然ひっくり返るだろうと思っていたがあれよあれよと言う間に当選してしまった。ある意味民主主義の良いところなのかもしれないが、この結果には異国民にとっても不安になるものだった。
ただ本書を読むとトランプ大統領自身も当選するとは思っていなかったというより当選することは考えていなかったようだ。そんな人物か世界最強を誇る軍隊を持つアメリカの指導者になって良いものだろうか。
大統領についての暴露本はこれまで読んだことはないが、ヘアスタイルの謎やゴールデンシャワーから政権内部までここまでコケにした内容のものはあったのだろうか。
昨日(2019/02/28)二度目の米朝首脳会談が終わった。一度目と同じように会うことだけが成果でそれで終わってしまわないことを願いたいが、根がガキ大将である以上トランプ大統領の気分次第というところか。
政権内部もしっかりしてもらって上手くサポートしてもらいたい。 -
ここに書いてある通りなら、そろそろトランプは、辞めさせられそうなんだけどなぁ。随分、あやうい人みたいだ。
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これだけの強い内容で未知の事柄が沢山並び、正に驚異の一言しかない書籍なのに、どうしても★5点に出来ないのは、たぶん著者が誠実さに欠けると感じるからだ。
例えばの話、「その場にいる誰もが*だと確信した。しかしトランプは」というような文章の際、バノン一人がどう思ったのかなら、後でバノンがそう思ったと言ったと内面の裏をとれるが、その場にいる人間が50人でも100人でもこの本では「誰もがそう確信した」と断言してしまう。ドラマとして書いているのか実はそんな細かいところまで裏がとれている物凄い本なのかが読者にはよく分からない。こういうノリが百回以上は出てくる。
だからトランプがいうように「デタラメな本だ」な部分は確実にあるので(それが1%なのか、トランプの言うように100%なのかは更によくわからない)、折角の面白い内容にどうしても「なるほどそうだったのか!」と気持ちから入ることができずなんとも居心地の悪い本だ。
内容は面白いが、何%がオルタナティブ・ファクトなのかは私達には分かるように書いてはいない。