超新星紀元

  • 早川書房
3.35
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本棚登録 : 407
感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152102546

感想・レビュー・書評

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  • とても興味深い設定のSF

    後半は、一辺倒になってしまって自分的には面白さには欠けました
    ラストもあっけない感じ
    子どもたちが成長成熟して後世紀を創ってゆくのが描かれたりしてたら良かったな

  • 途中まではかなーり面白いのになぁ…
    途中から断念しました。

  • 化学調味料と塩の場面が重い。その後は無法地帯と化した世界で子供達が危険な遊びに興じているだけの冗長な展開が続いて面白みに欠け、読み進めるのに苦労した。

  • 前半はエンダーの知能ゲーム
    後半は楳図かずおの狂気世界
    のようなイメージ

    もちろん 至福の

    ただ 「三体」と比較し ところどころ 冗長な部分も
    例えば 戦争ゲームのルール決めの部分
    長い....

  • 読んでて真っ先に蝿の王を思い出したが、超展開続きでよかった
    ちゃんと残酷なのも良い

  • 放射線で大人が死に絶えた世界が舞台。大人が世界から整然とフェードアウトしたり、混乱した子供社会に都合よく量子コンピュータAIが登場して危機を救ったり、無いと思ってた核弾頭が都合よく見つかって喜んで発射したりとリアリティが低く、細かいディテールは三体より甘め。最近、劉慈欣先生の三体以前の作品が翻訳され始めているが期待が高いせいかなんか全部イマイチ。

    ★勉強になったところ
    中国では自軍をレッドチームって呼ぶんや!

  • 途中まで猛烈におもしろいのにラスト1/3ぐらいが超絶つまんなかった。なんだこりゃ。

  • 三体著者の初長編作。日本の読者は長編を逆の時系列で読むこととなった。
    暗黒物質に阻まれ8光年の近距離にありながら、その存在を知られていなかった恒星が超新星爆発を起こし、地球上に満遍なく降り注がれた放射性物質により、13歳以下の人間しか生き残れないことが明らかとなる。全世界の大人たちはわずか1年で子供達へそれぞれの国の引継ぎを急遽行い死滅。後には子供達が自身で支配する国々が残った。子供達のみの世界は、その純真さと未熟さゆえに共同し平和的な世界運営がされるのではないかという楽観的な思いが西暦時代には期待されてもいたのだが…。実際には彼らは子供特有の残酷さを、思う存分発揮するのであった。
    戦争についてかなりの枚数を使っているのが若干退屈ではあるが、その後の収束手続きもなかなか面白く、そのことにより後に起こったであろう大混乱も、著者の想像力で詳細に描いて欲しかった。
    戦争時代の常任理事国に理事国中では極端に軍事力が脆弱な日本が入っていたことに違和感があったが、冷兵器ゲームの発案をさせる為だったようだ。まぁ確かにそれは日本が最適であろうけど。しかし実戦であれだけ準備した日本刀が使われなかったのは謎である。

  • 風呂敷ではなく魔法の絨毯だ

     こどもたちだけの世界になる。潤沢な生活が送れる日常からゲームへ、戦争へ。ここまでは多少の眉唾を感じながらも、「こども」の理解が深いことに驚きながら読み進めることができた。「エンダーのゲーム」を思い起こしながら。

     そこからの展開が、まさに風雲急だった。少しダレてきた感じの戦争ゲーム終結からの展開は、風呂敷ならぬ絨毯をひろげたものだった。これには驚いたなぁ。

     その狙いや効果についてあまり理解が追い付かなかったのは事実なんだけれど、着眼点というかゲームの延長としての発想に、純日本人である私は驚愕したわけだな。地や血が知を上回るという島国感情かなぁ。

     ラストはほぼ想定通りで、その必然性や過程の想像が困難なんだけれど、とにかく発想の豊かさや分枠などないのではないかと思うような「本ならではの」「SFならではの」自由奔放な発想の展開に大いに満足。

     人名から性別が認識でないとか、なんか中国語そのもので日本語になっていないんじゃないの?とかローラーコースターよりジェットコースターっていうほうが理解しやすいんじゃないの?ってな日本語的障壁は残るものの、大事にとっている「三体」にそろそろ着手しようかな。

     とにかく間違いなく☆4だな。

  • 超新星戦争って結構悲惨な話のはずなのに全然悲壮感がなくてすごい。多分とことんまで俯瞰視点で描かれるからだと思う。大事な先生の子どもが完全に行方不明で終わるとは思わなかったな…。最終的に別の星に移住してるってことはその後の子ども時代で宇宙開発が活発になったってことなのか。
    全体的に歴史絵巻っぽいのはやっぱり銀英伝を意識してるからなのか…?

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著者プロフィール

1963年、山西省陽泉生まれ。発電所でエンジニアとして働くかたわら、SF短篇を執筆。2008年に刊行された『三体』で人気に火が付き、“三体”三部作(『三体』『黒暗森林』『死神永生』)は中国で2100万部以上を売り上げた。2014年にはケン・リュウ訳の英訳版が刊行され、2015年、アジア人作家として初めてSF最大の賞であるヒューゴー賞を受賞。2019年には日本語訳版が刊行され、11万部を超える大ヒット。

「2023年 『神様の介護係』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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