幽霊人命救助隊

著者 : 高野和明

• 文藝春秋 (2004年4月7日発売)

感想・レビュー・書評

[さかなさんの感想 · 2007年12月21日]

久しぶりに泣きそうになった凄い本。自殺をした人が幽霊になって自殺しようとしている人を助ける話。それ自体は…どうなんだろう。傲慢な気もするけれど。でも“分かる”から優しさなのかなぁ。話の中で鬱の人とかがでてきて、その人達に向けられる言葉にちょっと救われる。でも“ありのままの自分”を簡単に好きになれるなら苦労はしないよなぁなんて思ったり。所々ギャグ（？）も入ってて面白いし、題材も好き。ストーリーもよし。よい本です。

[ダイさんの感想 · 2007年11月28日]

自殺して死んだ主人公たちが幽霊となり、現世で今まさに自殺しようとしている人たちを救っていくというストーリー。単純なお化け小説ではなく特殊な設定が多いので、本筋に入るまでの冒頭でめげそうなところ。だが、一度読みハマれば、コメディあり・ハラハラドキドキあり・涙ありで、読み終わった後やけにすっきりとした気分になれた一冊。

[tamausaさんの感想 · 2007年11月17日]

いつもお邪魔している読書サイトで見かけて面白そうだとチェックしていた作品。
自殺志願者たちを必死に止める救助隊員たち。でも彼らは幽霊。
最初ぷぷぷと笑ってしまったのですが。
だって神様がさー、えー？みたいな。
そんでもって自殺翻意のための必殺（いや殺したらあかんのだが）アイテムがメガホンて。
なんで人体は通過できて物体はできないのか。物に触れるのに動かせないのか。
ラストは予想がつくのですが、それで、よかったなぁと思えます。
最後らへんのエピソードではちょっぴり泣いてしまいました。
たぶん自分基準だったら読んでない作品なので、改めて縁に感謝。

装幀 / 石崎　健太郎
装画 / 塩谷　博明
初出 / 『別冊文藝春秋』245号〜250号

[RNAさんの感想 · 2007年11月10日]

コメディタッチなのに泣ける。自殺を考えている人、周囲にそんな人がいる、ときに読む・・・には文字数が多いかな。

[しゅうさんの感想 · 2007年10月24日]

夕方まで死なないでください。僕たちが必ず助けてあげます。
自殺者の命を救え! 浮かばれない霊たちが、天国行きと引き替えに人名救助隊を結成、地上に舞い降りた。救うべきは、100人の命…。怒涛の人命救助エンタテインメント

[緑花さんの感想 · 2007年9月10日]

神様がパラシュートで降りてくるという設定は少し？だったけれど、面白かったです。
最後の父と息子の語り合いにはちょっとホロリと来ました。

[トッチさんの感想 · 2007年5月20日]

　ミクシィのグループのイベントで読みました。
　「可能性のある未来に絶望するのは勘違いだ」これがテーマなのかなと思いました。

　自殺と言う方法で簡単に自分を殺してしまうのは、もったいない。そう思える小説です。
　

[kashiusaさんの感想 · 2007年5月10日]

読みやすかった。
面白いよ〜♪
最後の方は感動します。。。
でももうちょっとひねって書いてもいいのかなと思う。

[にこさんの感想 · 2007年5月9日]

自殺して死んだ人が幽霊になって、天国へ行くために自殺しようとする人を助けるって話。
いやぁ、意外とない設定だったかなぁと。
色々考えさせられる言葉があって、自殺のこととか考えますね。

[sweetcakeさんの感想 · 2007年5月6日]

夕方までは死なないでください。僕たちが必ず助けてあげます
大学受験に失敗して首吊り自殺し幽霊となった裕一は、同じ立場の三人と共に、天国行きと引きかえに自殺者の救助を神に命じられる

著者プロフィール

1964年生まれ。2001年に『13階段』で第47回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。著書に『幽霊人命救助隊』、『夢のカルテ』（阪上仁志との共著）など。2011年、『ジェノサイド』で第2回山田風太郎賞を受賞。自著のドラマ化『６時間後に君は死ぬ』では脚本・監督も務めた。

「2012年 『グレイヴディッガー』 で使われていた紹介文から引用しています。」