幽霊人命救助隊

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 507
感想 : 121
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  • Amazon.co.jp ・本 (451ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163228402

感想・レビュー・書評

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  • 母おすすめの1冊。

    自殺した幽霊4人が、天国往きのノルマに神様から言い渡されたのは
    「七週間で、自殺者の命100人を救う」こと。

    4人の幽霊、みんなキャラが濃ゆいこと!
    自分達が絶ってしまった命、それを救う4人の姿に涙が・・・。
    面白くて、キミは一人じゃないよと元気をくれる本でした。

    命を救う手段で耳元で「死ぬなー!!」と必死に叫ぶというのが可愛かった。

  • 自殺した女1人に男3人。神様の命を受けて地上で自殺志願者100人を助けて天国へ召された。
    ラストはこの4人が赤ん坊として誕生するところで終わる。

  • 予想していた通りの話しで安心しました。
    本当はこういった設定(幽霊とかね)は苦手だし、
    幽霊の出来ることにも、細かい部分では、かなり強引な
    設定で突っ込みたくなるのは、ミステリー寄りの思考が故か...。

    でも、そんなこと関係なく、ほっこり出来るお話しですし
    全体的にはとても好きです。
    ただ、中盤は同じような展開が続くのでちょっとダレて
    しまったかな...。中盤でも少し別の展開があるとよかったかも。

  • 読んで、気持ちがすっきりする作品。
    自殺の理由ってそれだけじゃないんじゃないかなー、とは思うけど。

  • 自殺した4人が神様の命で49日間地上へ派遣される。任務は「その期間中に100人の自殺者を思い止ませること」で、成功したら天国へ行かせてくれるという約束。成仏したいという下心で任務についた4人だが、人命救助をする間に、自分が自殺したことを悔い、命の重さに気がついていく・・・。それにしてもこの世の中はなんと理不尽なことが多いか、この本を読みながら改めて思い知らされました。

  • 結構リアルに鬱の事がかいてあるようなきがする。元気じゃない人は読まないほうがいいと思う。
    4人のキャラはなかなかいいような気がする。結構読むのに時間がかかりました。

  • それなりに笑えたし、後半うるうるなったりした。読みやすい本といった印象。ラストがすきw(2008年2月22日読了)

  •  自殺した4人が神様に命じられて現世に戻されて7週間で自殺をしようとしている人100人を助けることになった。コミックのような内容かと思ったが、一貫して伝えているのは「自殺を無くしたい」ということである。
    ピストル自殺をしたやくざの組長・服毒自殺をした経営者・自信が無く自己を確立できず飛び降り自殺をした女性・受験に失敗して首を吊った浪人生それぞれが自殺しようとしている人を助ける過程で自己を振り返り自殺したことを後悔する。自殺をなくするには、自殺に至る理由や気持ちは、自殺の兆候は、周りの人の気づきや受け止め方は、・・・・・具体的な自殺防止対策書!

  • 自殺によって命を落とした四人の男女。天国へ行くためには現世で自殺しようとしている人たちを百人助けなければならない。御伽話のような設定だけど、救助対象者たちが自殺を考える過程・心情がすごく生々しい。喜怒哀楽すべてを刺激する良質本。

  • <span style="color:rgb(255,102,51);">【自殺者の命を救え! 浮かばれない霊たちが、天国行きと引き替えに人名救助隊を結成、地上に舞い降りた。救うべきは、100人の命…。怒涛の人命救助エンタテインメント。】</span><BR><BR>
    自殺って罪深い。人命救助をしていくうちに自殺した自分たちの心を見つめて成長していく4人を応援したくなります。<BR>
    そしてラスト。いいです。<BR>
    当然、人命救助の事なんて覚えてはいないんだろうけど、その時に学んだ何かが残っている人になるんだろうな。そうあって欲しい。

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著者プロフィール

1964年生まれ。2001年に『13階段』で第47回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。著書に『幽霊人命救助隊』、『夢のカルテ』(阪上仁志との共著)など。2011年、『ジェノサイド』で第2回山田風太郎賞を受賞。自著のドラマ化『6時間後に君は死ぬ』では脚本・監督も務めた。

「2012年 『グレイヴディッガー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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