- Amazon.co.jp ・本 (451ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163228402
感想・レビュー・書評
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幽霊たちのヒューマン・ドラマ。文章が平易で読みやすく、ドアや窓をすり抜けられない、生きてる人間には話しかけられないなど、幽霊に課されている制限もおもしろい! 一つ一つのエピソードもほっこりするものばかりで、楽しめる(^^)
私としては、救助する幽霊たちがもう少し救命への葛藤を持ってほしかった。末期癌のおばあさんの場面はありましたけど、予定調和的というか。しかし、100%楽しめる小説です。-
「予定調和的というか」
尾崎さんも、この本読まれていたんですね。
私は、この手の話に関しては、予定調和・ご都合主義・楽天的なストーリー大賛成...「予定調和的というか」
尾崎さんも、この本読まれていたんですね。
私は、この手の話に関しては、予定調和・ご都合主義・楽天的なストーリー大賛成なんです。
少しでも、思い直す切っ掛けになれば(絶望している人は読まないでしょうけど、、、)←私が能天気なだけかな・・・2012/04/17 -
たしかにメンタルがガタッと来てるときにつらい展開は読みたくないですもんね( ;´◡`)
でも本当におもしろい小説でした~!たしかにメンタルがガタッと来てるときにつらい展開は読みたくないですもんね( ;´◡`)
でも本当におもしろい小説でした~!2012/04/20
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まさかあの高野さんの本とは知らずに読み始めた。
非常に読みやすい文体で、物語の中にすーっと入って行ける。
自殺をした四人の人達が、命を粗末にしたからと神様に天国行きをダメだしされる。
喜びも不幸も何もない、ただただ暇な場所に留め置かれるところだったが、天国行きのチャンスが与えられた。
それは、地上に舞い戻り、自殺しようとしている人々を49日間で100人助けろというもので──。
はじめは仲もそれほどよくなかった四人が、天国行きのチケットを手に入れる為に四苦八苦して困難な救助活動にあたるうちに、かたい絆を手に入れるのが実に読んでいて微笑ましい。
様々な理由を抱えて自殺をはかる人々の心の中を読み、それを助けるのは本当に辛く大変なのに、皆よくがんばっていた。
すでに命を経ってしまった自分達が、本当は死ななくても良い運命にあると知った時の悲しさは読んでいて辛かった。
もうちょっとだけ状況が違えば。
それだけのことだったかもしれない。
生きるというのは死ぬよりも難しいかもしれないけど、だからこそ、生まれてきたのはただそのにあること、寿命がつきるまでまっとうすることなんじゃないかという作者の意見にいたく共感した。
ラストは涙なしには読めなかった。-
2012/07/08
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「作者の意見にいたく共感した。」
私も!
ご都合主義って言う人も居ますが、私はとっても好きです。
「幽霊人命救助隊」を読んで、前向きになる人...「作者の意見にいたく共感した。」
私も!
ご都合主義って言う人も居ますが、私はとっても好きです。
「幽霊人命救助隊」を読んで、前向きになる人が」増えますように。。。2012/12/06
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自殺してしまった、境遇も世代も違う4人が、自殺しようとしている人を救う事で自分も救われるお話。病苦でとかは考えさせられた。安楽死を認められるようになって欲しい。
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江戸川乱歩賞を受賞した13階段の高野和明さんの作品。
13階段はほんと面白くて何度も読んでいるのですが、そういえばこの人のほかの作品読んでいないな…と思って6時間後に君は死ぬを読んだけど、それも良かったので次どれにしようかamazonで物色。
レビューをみるといちらほらこの本、「幽霊人命救助隊」と比べたものがあって面白そうだったから借りてみました。
ちまちま読んでいたので時間がかかったけど、大変面白かった。
ありそうで今までなかったタイプの話だった。
4人の自殺した男女が100人の自殺者を救うお話。
4人も若者だけじゃなくオッサンもいるのがいいところ。そうそう、年代はばらばらじゃないとね。
うつ病、借金、恋愛、障害、老後の不安…誰にでも起きるもので悩んでいる人たちを助けるお話。助けたいと思うお話。
よくわからないまま彼らもはじめていきますが、だんだん使命を誇りに思っていく。そして自分たちが自殺してしまったことを考える…
なぜ自殺はダメなのか?辛くなったらどうしたらいいのか?
励まされ、温かくなる本です。
そんなにうまくいかないよ!とも、いったん自殺を思いとどまってもまた自殺したくなるかもしれないとは思いますが、案外ささいな応援で持ちこたえられるのって多いんじゃないかな。
メガホンで応援したり、オレンジのレスキュー衣装だったり、残りの人数が表示する携帯電話があったり、そんな小道具もとても素敵。
文章も読みやすく、いろいろな人がでてきて飽きない。
こんな作品を書ける作家はなかなかいないと思う。
鬱病がよく出てくるが、私もなってしまうと鬱病にならないほうが不思議に思うわ。
些細な絶望からでも鬱病になってしまうけど、鬱病ってこんなにいるんだ、こんなになる可能性もあるだーとわからない人は思うんじゃないかしら。
医者にいって薬をもらえばいい話ではないけど、助けになるのは確か。
ゆっくり休め、頑張るな!と応援してくれる本。それも無責任なかたちではなく。うまく表現したなーと思います。
落ち込んでしまったときに読むと、なんとなくもう少し頑張ってみようかなと思えると思います。
結構長いけど読みやすくていいわー
割と作者なりのアドバイスも見えました。無理に説教くさくもなく、
他の作品も読まないとなーなとなくこの人の作品ははずれがない気がするぞ。 -
面白いっ!笑えて泣ける。もう他に道はない、と自ら命をたった四人。死んだ事情も、生きた時代も違う彼らは自分たちの命を弁償し、天国にいくために、この世で人助けをすることになる。自分たちと同じように自ら命を断とうとしている人たちを思いとどまらせる、幽霊人命救助隊。年間三万人の自殺者がいる今の日本で、結構リアルな話である。いろんな事情を抱えた人たちを一人一人なんとか助けようとする四人。死のうとするのにもいろんな事情があって、内面的な問題とか、お金のこととか。ああ、そうだ銀行や国の話には怒りを感じたな。ほんっとーに一番責任をとらないといけない人間がいつだって甘い汁をすっている。だんだんチームワークがよくなっていく四人のかけあいが楽しい。八木さんとかさいこー。一生懸命な彼らの声が聞こえてきそうで、心があったかくなった。
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「一生懸命な彼らの声が聞こえてきそう」
嘆いている人に、この気持ちが届け!
話は、ご都合主義だけど、この考え方は、とっても好きです!「一生懸命な彼らの声が聞こえてきそう」
嘆いている人に、この気持ちが届け!
話は、ご都合主義だけど、この考え方は、とっても好きです!2013/04/25
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久々にすごい本に出逢いました!!◇◆自殺をした人が幽霊になって自殺しようとしている人を助けるお話。
「未来が定まっていない以上、すべての絶望は勘違いである。」
笑える部分もあって、かなり楽しめる!◎
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大学受験に失敗した 裕一、ヤクザの親分 八木、零細企業の経営者 市川、アンニュイな若い女 美晴、という いずれも訳あって自ら命を絶った4人が主人公である。無駄な死に方をしたために、いまだ天国へいけずにいるところに 神が降りてきて 49日の間に自殺者を100人救えば天国逝きを約束する、と言われ 地上に降ろされるのである。
設定は間違いなくコメディなのである。が、読み進むと決して笑ってはいられなくなりのだ。哀しすぎる。今、という時代の病巣をこれでもかと見せつけられるようであり、無力感にも捕らわれる。
じんわりさせられる物語でもある。