幽霊人命救助隊

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (451ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163228402

感想・レビュー・書評

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  • 自殺した4人が、幽霊となって自殺志願者を救うために奮闘する話。
    様々な自殺志願者の理由があり、それらを外野が、しかも幽霊が、どうやって乗り越えさせていくのかが見もの。ちょっとウツが万能すぎな気もするけど、あの手この手で4人が協力して、人を救って行く。それと同時に、自分たちの死についても向き合っていく。
    笑える話もあるし、わりと泣ける話もある。ラストも綺麗にまとまってて良い。

  • 自殺・うつ病という重いテーマを取り扱っているが、文体・設定は軽~いエンターテイメント小説。
    細かな設定の面白さはあったが、プロットが冗長で若干中だるみ感は感じた。

  • [2011.12.26]<再読>

  • 23.12.4津島市立図書館で借用
    p165L12〜 うつ病患者の考え方が具体的に書かれていて参考になる。
    p284L18 自尊心のない奴は、しょうもない相手に惚れるもんだ
    尊ぶべき自分
    p309L2〜 自分の心の中の葛藤が克明に描かれている。
    23.12.15完読
    返却

  • かつて自殺を遂げた年齢も性別も世代も違う四人の男女が、神様の命令により49日以内に、自殺予備者100人を救いだす物語。

    テーマ的に暗くなりがちな内容ではあるが、本書はユーモアも散りばめながら現代の自殺に至るメカニズムに迫りつつ、命の尊厳を考えさせてくれるフィクションを超えた物語。

  • ジェノサイド、6時間後に君は死ぬ、ときて3冊目の高野和明。★4にしようか迷ったけど、中だるみがあったので3。まあ、プロットの段階でラストを決めてあったのでしょう。きっと何かラストに来るのだろうと思い、途中で飽きてきたのだけど、なんとか読み切りました。TV屋さんらしい本です。

  • 「13階段」とは随分と違う作風でとまどった。
    設定はおもしろいとおもうんだ。
    でも、100人分の事情をだらだら聞かされるのはちょっと。
    (もちろん100人全部ではなかったけど)

    一度自殺を回避すればもう大丈夫なわけないし。
    自殺を思いとどまったけど、現実のつらさにこれからどうするんだろう、とか。
    ちょっといろいろな事情を並べすぎて、中途半端だった気がする。

    でも、アマゾンの感想は高評価が多いんだね。意外。私がひねくれてるんだろうか。

  • 『未来が定まっていない以上、すべての絶望は勘違いである』
    この台詞を最近あちこちで聞いて、では、と読み始めた本。この台詞を探しながら読んでいたのに、いざこの台詞にぶち当たったら、声をあげて泣いてしまった。
    勘違い。なんてお間抜けな。
    絶望なんてしてらんねぇ! 顔あげろ! 歩け! 進め!
    とても力強い、背中に50センチの物差し、なお話です。

  • 予想以上に楽しめました。
    前読んだのが「グレイヴディッガー」で、正直ストーリーに乗れなかったので、どうか心配していましたが、4人の登場人物もうまくすいすい読めました。
    あまり本気にならず、娯楽作品として読むのが、私としては正解だと思います。
    あの、神様のノリ、装備のメガホン?、古いギャグのオンパレードなど笑ってしまいました。
    作者の略歴を見て、TVドラマ化するのに適した題材だなーと思います。
    配役とギャグで笑わせ、1話で一人を助け、最後にちょっとしんみりさせ、というパターンで結構受けるのではないでしょうか。
    ただ、エピローグはいらないような気がします。
    タイトルが「幽霊人命救助隊」。
    思いっきりそのまんまで絶句しました。

  • 自殺という重いテーマだけど、しっかり描く所とサクサク進む所のバランスがとれてて読みやすかったです。でも考えさせられる内容だし著者もよく勉強していることが分かります。日本の現状を改めて実感できました。最後はベタな展開だけどお説教臭くならなくて読後感も爽やかでした♪

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著者プロフィール

1964年生まれ。2001年に『13階段』で第47回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。著書に『幽霊人命救助隊』、『夢のカルテ』(阪上仁志との共著)など。2011年、『ジェノサイド』で第2回山田風太郎賞を受賞。自著のドラマ化『6時間後に君は死ぬ』では脚本・監督も務めた。

「2012年 『グレイヴディッガー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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