- Amazon.co.jp ・本 (451ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163228402
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
面白かった。
自殺を食い止めるお話で、鬱についてよく描写されている。
実際のところ鬱ってどんなものなのか、私には無縁すぎて分からないけれど。。
突拍子もない角度から社会を描写する著者の能力が素晴らしいと思います。 -
荒唐無稽にも程があるけど面白かった。幽霊が主人公って時点で既にアレなんだけど、更に心は読めるわ意識に働きかけられるわですげー設定だなと。ただそうしたからこそ自殺志願者を引き留めるような作りに出来たわけだけど、ちょっと自殺志願者の描写がステレオタイプにすぎる気もした。10年前の本だけどなんでも鬱病だってのがなんとなく違和感。
設定が荒唐無稽でもやることが自殺者の救助なんだからそりゃいい話になるには違いないわな。そんなわけでもちろんラストに救った1人ではかなり感動させられたけどもね。まあとにかく自殺はして欲しくないししたくないって事で。
同じ作者のジェノサイドが面白かったので読んでみた。 -
自殺してこの世を去った人たちが、この世に戻って自殺者を救う物語。さまざまなケースで悩んでいる人たちを救っていく。作者も、この本を書くのに結構勉強したのだろうなと思えた。ただ、たくさんのケースを次々に解決していくので、途中で飽きてしまうところがあったのが残念。
-
設定はおちゃらけが入ってるけど、扱ってるテーマは意外に重い。自殺志願者の胸の内を、客観ではなく主観で表現するために捻り出されて設定のような気がする。一歩引いて見れば他の抜け道があるとわかるのに、自殺という一本の道しか目に入らなくなっている異常な心理状態や、そこまで追い詰められる精神状態の推移がわかりやすい。
日本て国は ともすれば自殺を煽りやすい環境と歴史、思想を持ち合わせている国なんだなと思う。どうしようもなくなって身動きが取れなくなって自殺するしかなかったんだよ…という事後の擁護は無意味だ。自殺を最終手段として温存し、それもまた選択肢としてアリかなぁと見なしてしまうような所があるのは否めない。日本人気質というのは根深そうだ。 -
内容に関しては個人的に語りにくいのでパスしますが、どんな内容にしろ、生きろ、というメッセージを一生懸命伝えようとしている物語は好きです。
-
この本を高評価している方もいましたが、
自分には向いていませんでした・・・
途中でギブ!!
なんか、最初からアホクサ過ぎるんだよなぁ~ -
〈内容〉夕方までは死なないでください。僕たちが必ず助けてあげます
大学受験に失敗して首吊り自殺し幽霊となった裕一は、同じ立場の三人と共に、天国行きと引きかえに自殺者の救助を神に命じられる 。 -
自ら命を絶った4人は、平原にそびえ立つ崖を登り詰めて広場に到達する。生年も性別も職業も立場も異なる4人は、神からある命令を下される。7週間以内に100人の命を救え。自殺志願者を見分けられるゴーグル、相手の心に呼びかけられるメガホン、通信機——、など神の?機器を駆使して自殺志願者を思い止まらせる活動を続ける4人。ノルマの100人を助けることはできるのか。
わりと軽い感じで物語は進むが、中身は自殺問題を扱う重いテーマでもある。うつ病者が説得に耳を貸して短時間で自殺を思い止まるなど、ご都合主義のストーリー展開もあるが、7週間以内に100人助けなければならない話だから、仕方がないか。