赤い長靴

著者 :
  • 文藝春秋
3.10
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本棚登録 : 946
感想 : 172
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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163236100

感想・レビュー・書評

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  • 江國さんらしい作品。読んでいて夫の態度にムカついて来るけど、夫婦ってお互い他人なのにも関わらず、一緒にいないと何だかおかしいと感じる関係なのだと読んでて思った。他人に自分の価値観を当てはめてはいけないから一緒に過ごしてると疲れるんだけど、それでも一緒にいたいと感じる関係……でもやっぱり、この旦那さんのキャラは俺はあんま好きになれなかったです。話を聞いて欲しい。これは浄化されるべき願いかと。

  • 江國さんらしい作品。読んでいて夫の態度にムカついて来るけど、夫婦ってお互い他人なのにも関わらず、一緒にいないと何だかおかしいと感じる関係なのだと読んでて思った。他人に自分の価値観を当てはめてはいけないから一緒に過ごしてると疲れるんだけど、それでも一緒にいたいと感じる関係……でもやっぱり、この旦那さんのキャラは俺はあんま好きになれなかったです。話を聞いて欲しい。これは浄化されるべき願いかと。

  • ■江國は好きだけどこれはあんまし。これまた夫婦の話で。不思議な距離感の夫婦で夫婦ってそんなものかもしれないけどこういう夫婦もあるんだろうなぁ、くらいの。。

  • 相変わらず江國さんの世界ってば独特。夫と妻の心情がわかりやすく伝わってきて、読んでて気持ちよかった。
    とても奇妙な夫婦の物語です。
    静かな。んでもって、無口。
    互いに好きなところと嫌いなところがあって。
    でもたぶん、好きなところの方がわずかに上回ってる感じです。
    だからうまくいくのかも。

    人って長所と短所があるんだよなぁ〜
    って、当たり前のことに気付かされた本でした。

  • 07年1月19日
    夫婦の話。タイプ(考え方)の違う夫婦が、お互いに不満というか違和感を持ちつつも穏やかに生活している。他人が家族になるということは、いろんなことに折り合いをつけて暮らすということなのだな。

  • 2007.1.10.L

  • ごくごくと、喉を鳴らしてあっという間に読んだ本。私が結婚というものに希望と憧れを抱かないのは、小さい頃に山田詠美とか江国香織とかばっかり読んでたからだな、と改めて実感させられた本。
    読みながら何度うんざりしたことか。でも、そのうんざりの中には自分もそうなってゆきそう、という気持ちも含まれているわけで。
    それでも江国さんの描く夫婦にはいつも必ず狂気と、様々な容器に入れられた幸福が詰められてる。
    「逍ちゃんのいるときよりいないときの方が、私は逍ちゃんを好きみたいだ。」
    という一文に、悲しいくらいどきりとしたというかなんというか。

  • 不思議な夫婦。とても幸福に見えないのに、幸福みたい。膜を作ってるのはその人自身なのに。きずかないふりをしてるのはその人なのに。それでも一緒にいると落ち着く。結婚って寄り添う相手とするものなのんかなぁ

  • 言葉が通じないなんてやだやだ。
    それでも一緒にいるのだから、夫婦って不思議。
    (06/12/08)

  • 夫婦って大変だ。
    すれ違いは小さいことから始まる。

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著者プロフィール

1964年、東京都生まれ。1987年「草之丞の話」で毎日新聞主催「小さな童話」大賞を受賞。2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本周五郎賞、2004年『号泣する準備はできていた』で直木賞、2010年「真昼なのに昏い部屋」で中央公論文芸賞、2012年「犬とハモニカ」で川端康成文学賞、2015年に「ヤモリ、カエル、シジミチョウ」で谷崎潤一郎賞を受賞。

「2023年 『去年の雪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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