Op.ローズダスト(下)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (569ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163245102

感想・レビュー・書評

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  • 丹原朋希と入江一功が愛した堀部美佳が市ヶ谷の野望で殺される。恨みに思った入江が復讐に動く。テロリストの名前は『ローズダスト』堀部と3人で作った新語。朋希はダイスに留まる。二人の対決がはじまるが・・・・警視庁公安の並河が朋希とコンビを組み事件解決に挑む。テロリストとの決着は?(下巻)

  • ●福井作品にはほんとにハリウッドの影響をもろに受けた邦画のニオイがぷんぷんします。おかげで、読みながらのキャスティング遊びにも力が入ります。その結果。⇒●丹原朋希;福井作品の主人公らしく、めっさ有能なダイスの一員。
    しかし妙にナイーブでおひとよし。いわゆるアムロ。
    そんな彼は小出恵介くんで。柴犬っぽいから。

    入江一功;アク×ズ(=TPex)落としで地球(=日本)の浄化再生をもくろむ朋希のライバル。朋希より有能。朋希より冷静。そんなシャア大佐。
    松ケンか松田翔太。眼のキツい若者がよろしいな。

    堀部三佳;朋希&一功にとってのララァ。大変わかりやすすぎる比喩ですね。
    綾瀬はるかとか堀北真希?
    どこから見ても日本人顔だが、同時に目鼻の整ったお姫様的正統派美少女が妥当なのではありますまいか。
    香椎由宇や栗山千明だと戦闘美少女になってしまうからなあ。

    並河恵理;並河警部補のお嬢さんであるしっかり者の彼女は、フラウとミライを足した隣の女の子タイプ。
    たいへん相武紗季的ですが、ひとむかし前ならフッキー吹石一恵の名を挙げたかった。好きなもんで。

    真島留美;一功の仲間のひとりで、スーパー狙撃手。自分の知ったか知識では、もうガンダム比喩は無理です。小池栄子かソニンで。要するにセクシーかつ乱暴者な姐御女子、でも心は乙女v な人がよろしいんですよ、と。

    羽住克弘;朋希の直接の上司。
    かつては優秀なヘリコプター・パイロットだったが、いろいろあってダイスに所属。不幸だよニヒルだよ。
    と言うわけで渡部篤郎さんです。断言。

    並河次郎:かつては優秀だったが、今ではお荷物と言う絵に描いたようなおっさんキャラ。
    この人の顔がいちばん思い浮かばない・・・(´Д`;)
    20年くらい前の緒方拳か山崎努、ないし10年前の伊東四郎、または10年後の陣内孝則ならなんとか?
    あ、エリック・ツァンがいいかも。(←て言うか、彼がいいなら笑福亭鶴瓶でもいい気がする。それ違うだろ。)

    ●・・・そんな、やくたいもないことばかりが頭をよぎりながら目を通した一本でしたよ、と。
    それはさておき、ほんとに映像化するなら、映画じゃなくて連続TVドラマでね。
    せめて前後編2夜連続くらいにしないと、おさまらないぞ。アニメは勘弁してください・・・ガク・・・・。

  • 成長した朋希をまた別の作品で出演させて欲しい。

  • 続けて下巻も読了。今回も憂いでいます。今日SATの人が射殺されました。小説と現実はやはりちがうのか…。

  • お台場が吹っ飛びまくる、現代テロアクションヒューマンストーリーみたいな。
    上巻よりもアクションシーンが多いせいか早くよめましたがやはり重いです。
    しかし無駄に重いわけではないところが、嬉しいようで苦しいようで……この作者の努力に対して★4です。

  •  期待してたようなどんでん返しもなく、相変わらずの過激な福井ワールドに終始。ここまで描くのなら、日本を転覆させちゃえばよいのに、などと思ってしまう。面白いけど、でも、泣けない。

  •  あまりのスケールの大きさが荒唐無稽でSFを読んでるがごとくだった、、、。

  • 前巻で勝良が死んだためRDの面々の未来が想像できてちょっと辛いところもあったけれど、最後まで大変美味しくいただきました。朋希と一功が最後に対峙し二人だけの短い時を過ごすとき、不覚にも泣きそうになった。一功は朋希に止めて欲しかったのか…それはわからないけれど、最期を朋希と過ごしたかったのだろうなぁ…と私には思えた。切なくなった。最後に…朋希に「お義父さん」と呼ばれて不機嫌になる並河警部補をぜひ見てみたい!(笑)

  • 完成度的にはアレだが、個人的には好き。

  • 後半の方がぐんと面白い。どんでん返しの応酬がみられるかと思いきや。いやいや。なるほど。「古い言葉」と「新しい言葉」言葉とは心だと思います。言葉はそれだけでは生き生きしないけど。想いを込めれば空だって飛ぶはず。自分の信念を表す言葉。自分の気持ちを表す言葉。信念もなく流されているようでいて、他人に踊らされない、マイペースの朋希。彼が結局、新しい世界を切り開くのでしょうか。そんな力強さを感じるお話でした。

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著者プロフィール

1968年東京都墨田区生まれ。98年『Twelve Y.O.』で第44回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。99年刊行の2作目『亡国のイージス』で第2回大藪春彦賞、第18回日本冒険小説協会大賞、第53回日本推理作家協会賞長編部門を受賞。2003年『終戦のローレライ』で第24回吉川英治文学新人賞、第21回日本冒険小説協会大賞を受賞。05年には原作を手がけた映画『ローレライ(原作:終戦のローレライ)』『戦国自衛隊1549(原案:半村良氏)』 『亡国のイージス』が相次いで公開され話題になる。他著に『川の深さは』『小説・震災後』『Op.ローズダスト』『機動戦士ガンダムUC』などがある。

「2015年 『人類資金(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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