あめふらし

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 830
感想 : 151
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  • Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163249407

感想・レビュー・書評

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  • タマシイとかイレモノとか、そういうの。
    浮世離れた様子のひとを書くと、なんとも魅力的な作家さん。
    和風で艶っぽい雰囲気が、ファンタジーな要素をアダルトに。
    橘河・仲村の年長者的な気遣いが、不意打ちでときめく。
    よろず春夏冬中は一緒に読むべし。

  • 長野まゆみワールド全開。
    主人公は、市村という大学生。何もわからないままに、色々なことに巻き込まれる。読んでる読者も市村と同じ。橘河も仲村も何者であるのか、朧げにしかわからない。
    さゆりや橘河の嫁など、珍しく女性が絡んでくる。
    結局、市村は連れてかれてしまったのかなぁ…。

  • 苦手なタイプの本だった。
    現実と夢、魂と肉体とが錯綜しているような、幻想的要素が強すぎる。
    蛇と男色と魂がキーワード。

  • 私の感じる力と理解力が足りなかった

  • 新たな「好きな作家」探し中で、図書館で発見。
    難しい言葉を使ったりしてるけどあまり重厚感のある日本語という感じはしなかった。雰囲気作りのためによく分かんなくなってしまってる感じ。なんだか全体的にライトノベル感

  • 何でも屋のウヅマキ商會に持ち込まれる依頼は、既に死んでいる魂を探したり、不老の姉妹の手助けだったり。
    そこの従業員も秘密を持ち、バイトは魂を握られている…
    明治の文豪のような語り口で描かれる奇妙な世界に、引き込まれていく…

  • 短編、BL、不思議
    タマシイシリーズ。シリーズなのかな?
    箪笥のなかにも、そんなのが出てきてた。

    文庫の表紙よりハードカバーの表紙の方が好き。

    他の人の感想でよろづ春夏冬中の続編とのことなので読んでみる。

    それぞれがどういうものかは、はっきりしないまま。

    橘河はあめふらし。タマシイを捕まえたり出来る。
    仲村は無意識に躰を乗り換えてきた。
    市村岬こうは、自覚ないタイプ。時間を越えたり、蛟と結婚したり?兄の峠が拾った、造り出したモノだから自覚がない?ウロコは何であるんだろう?
    市村峠は拾っちゃうタイプ。黒珍くろうづの気まぐれで生かされている黒衣くろご。
    設定にはついていけてません。さっぱり。

    橘河の妻は何者?市村を助けたのがその本性かなと思うけど、
    白い毛の房、長々と尾をひき、頭髪
    りっぱな角を持つ樺色の獣、白目を剥いて水のなかを漂う、蹄のある脚。
    峠と契約してた黒珍の方かなー

    仲村逸郎の体の本来は最終章の鷹司かなー違うかなー兄と姉で違うしなー義姉かなー
    ネタバレてるかわからないけど、一応。

    ウヅマキ商會がウマヅキに見えるのは私だけではないはず!

  • 魂を捕まえる「あめふらし」の橘河が狂言回しのように操っている.魂を仮初めの入れ物に入れた仲村や市村は,自由なようで制約のかかった不思議な世界を浮遊している.でもそのような関係性にもやはり愛のような形があり,何だか切なかった.

  • きみがそうやって生きているのは、おれがまだタマシイをつかまえているからなんだぜ―ウヅマキ商會を営む橘河にタマシイを拾われた岬。蛇を捕まえたり、昭和32年生まれの少年に傘を届けたり、アルバイトとして様々な雑事を引き受けるが、背後には常に怪しげな気配が…。時空を超えて煌く8篇の和風幻想譚。

  • 和風幻想譚、面白かった
    よろづ春夏冬中を読まなければ!

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著者プロフィール

長野まゆみ(ながの・まゆみ)東京都生まれ。一九八八年「少年アリス」で第25回文藝賞を受賞しデビュー。二〇一五年『冥途あり』で第四三回泉鏡花文学賞、第六八回野間文芸賞を受賞。『野ばら』『天体議会』『新世界』『テレヴィジョン・シティ』『超少年』『野川』『デカルコマニア』『チマチマ記』『45°ここだけの話』『兄と弟、あるいは書物と燃える石』『フランダースの帽子』『銀河の通信所』『カムパネルラ版 銀河鉄道の夜』「左近の桜」シリーズなど著書多数。


「2022年 『ゴッホの犬と耳とひまわり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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