漱石の長襦袢

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 47
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163717500

作品紹介・あらすじ

漱石文学館はなぜないのか、ふたりはどんな夫婦だったのか、ハラハラ、ドキドキの事実。孫娘が語る漱石と鏡子、夫婦の肖像。

感想・レビュー・書評

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  • 漱石、より、漱石の妻の話がメイン、だったのが、後半になると末利子さん自身のエッセイ集になります。

    と、いうより、私が漱石の孫漱石の孫と意識して読んだのが悪くて、末利子さんのエッセイ集なんですよね、これは。

  • 有名人の子孫っていうのは大変なんだな と

  • 漱石の孫としては夏目房之介が有名になったが、著者は長女筆子と松岡譲の娘。
    母から聞き嗣いだ漱石のこと、お祖母さんにあたる鏡子の印象など親族ならではのエピソードに興味がわいた。新宿に漱石記念館あってもいい、というか、あるべきだと思った。東北大へ関連書籍を保管した小宮豊隆への印象が変わった。

  • 著者は漱石の長女・筆子と、作家松岡譲の娘にして、
    半藤一利の妻。う~ん、まぶしい!!

    鏡子夫人の実家中根家のこと、漱石の親友中村是公のこと、
    「子規の孫」のこと…
    興味深いエピソードが満載。
    末弟であり娘婿である松岡譲が、漱石山房の保存運動を志したとき、木曜会の面々は全く動かなかったとのエピソードは衝撃ですらある。
    漱石山脈の面々も家族の目から見れば、こんなものだったのかと、
    木曜会古参のメンバー寄りで、夏目家(鏡子夫人)に
    厳しい見方をしていた自分を反省する。

    歯に衣着せぬ文章は、大漱石譲り?
    はたまた豪胆な明治女鏡子夫人のDNA?

    個人的には半藤一利氏の私生活も垣間見られたようで
    ちょっと嬉しい。

  • 悪妻と呼ばれていたけれど、それはむくわれなかった弟子たちのやっかみなのでしょうね。

  • 2009.10.17読了。

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著者プロフィール

半藤末利子(はんどう・まりこ)
エッセイスト。1935(昭和10)年、作家の松岡譲と夏目漱石の長女筆子の四女として東京に生まれる。1944(昭和19)年、父の故郷である新潟県長岡市に疎開、高校卒業まで暮らす。早稲田大学芸術科、上智大学比較文化科卒業。夫は昭和史研究家の半藤一利。六十の手習いで文章を書きはじめる。夏目漱石生誕150年の2017(平成29)年に新宿区立漱石山房記念館名誉館長に就任。著書に『夏目家の糠みそ』『漱石夫人は占い好き』『夏目家の福猫』『漱石の長襦袢』『老後に乾杯! ズッコケ夫婦の奮闘努力』『老後に快走!』がある。


「2021年 『硝子戸のうちそと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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