- Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163717500
作品紹介・あらすじ
漱石文学館はなぜないのか、ふたりはどんな夫婦だったのか、ハラハラ、ドキドキの事実。孫娘が語る漱石と鏡子、夫婦の肖像。
感想・レビュー・書評
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漱石、より、漱石の妻の話がメイン、だったのが、後半になると末利子さん自身のエッセイ集になります。
と、いうより、私が漱石の孫漱石の孫と意識して読んだのが悪くて、末利子さんのエッセイ集なんですよね、これは。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
有名人の子孫っていうのは大変なんだな と
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漱石の孫としては夏目房之介が有名になったが、著者は長女筆子と松岡譲の娘。
母から聞き嗣いだ漱石のこと、お祖母さんにあたる鏡子の印象など親族ならではのエピソードに興味がわいた。新宿に漱石記念館あってもいい、というか、あるべきだと思った。東北大へ関連書籍を保管した小宮豊隆への印象が変わった。 -
著者は漱石の長女・筆子と、作家松岡譲の娘にして、
半藤一利の妻。う~ん、まぶしい!!
鏡子夫人の実家中根家のこと、漱石の親友中村是公のこと、
「子規の孫」のこと…
興味深いエピソードが満載。
末弟であり娘婿である松岡譲が、漱石山房の保存運動を志したとき、木曜会の面々は全く動かなかったとのエピソードは衝撃ですらある。
漱石山脈の面々も家族の目から見れば、こんなものだったのかと、
木曜会古参のメンバー寄りで、夏目家(鏡子夫人)に
厳しい見方をしていた自分を反省する。
歯に衣着せぬ文章は、大漱石譲り?
はたまた豪胆な明治女鏡子夫人のDNA?
個人的には半藤一利氏の私生活も垣間見られたようで
ちょっと嬉しい。 -
悪妻と呼ばれていたけれど、それはむくわれなかった弟子たちのやっかみなのでしょうね。
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2009.10.17読了。