夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163731001

感想・レビュー・書評

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  • これまでに受けたインタビューを年代順にならべています。それぞれの新しい小説や短編集が出てからある時間がたったあとに作者としての主張をしていますある程度春樹の小説を読み込んだあとに、この本を読んでみるとどんな思いで書いているのかがかんじられます。涙がともまらない、というあのルポルタージュの話を作者から語られたのはとても強く共感しました。

  • 雑文集と同時購入。
    こちらも村上春樹という人物の価値観が小説よりストレートに表れていて面白く読むことができました。以前はそうしたところには興味がなかったけれど、ここに話されている背景をもとに小説を読み返したらより作者の意図は明確にわかるかもしれない、と思いました。

  • 僕は村上春樹の文章、好きみたいです。

  • 対談集やインタビュー集ってあまり興味を感じなくて
    村上春樹さんのインタビューだからこそ読んでいるのだけど、
    予想以上に面白い。
    何かのテーマについて語り合う対談集よりも、
    じっくりと村上春樹さんという1人の人とその小説について語られている
    このインタビュー集のほうが興味深く感じられました。

  • さらっと流せずに随分時間をかけて読んでしまった。
    よく言われている事だけど、村上春樹が背負っているものは日本的な物語・バックグラウンドながら手法は外国的、というのはこの本のインタビューにも如実に表れている。
    例えば、彼の子供時代は熱狂的なアメリカ文化への憧れがあったという会話で、「そういうのは肯定的な経験でしたか?」と問われて「もちろん。我々はフランス人とは違うからね(笑)」という返しのセンスなんて、ちょっと日本人離れしている。普通の日本人はなかなかこうはいかない。

  • 村上春樹を好む人、好まない人について著者自身が考察していて大変面白く読むことができた。リアリティー喪失のくだりでは共感できた。村上春樹の著作をおおかた読み終えていて、かつ彼が好きだという人にはぜひぜひ読んで欲しいです。

  • 著書の解説を含むインタビューが多く、小説が書かれた背景や
    意図についてとても興味深く読みました。

    そして、古川日出男さんによるインタビューの中で、
    同時多発テロがアメリカ国民に与えた影響に対する
    村上さんの解釈が掲載されています。

    それは『来るはずだった「普通の社会」は今もどこか
    別のところで流れていて、今の自分は架空の社会を
    生きていている、と捉えてしまうような感覚』
    であり、村上さんは、『この感覚を、日本人は95年に
    既に持ってしまった』と話しています。
    この話が今の私には一番、ひっかかりました。

    『神の子供たちは皆踊る』も読み返してみようと思います。

  • 作家の仕事の一端をのぞいた気がする。ストイックなまでに生活のリズムを保ち、身を削りながら自分の深遠を覗き込み、それを文章に落としていく。村上春樹の仕事ぶりは相当にすさまじい。作家というのはすごい仕事だ。

  • 村上春樹の対談集。春樹の作品に触れたインタビューが結構あるので、知ってる人が読まないとわからないところもある。
    本書で一貫していたことは可能性を限定しないこと。結論や結末を語ることを避け、すべてが開いた状態にしたいという思いが述べられていた。たしかに物事を決めつけることは自由を奪うことであり、特に影響力のある人が決めつけた場合、それは非常に危険なことにもなりかねない。他人の考えを開いた状態で受け止めると同時に、自分の考えを持てたらいいと思う。.みんなちがってみんないい。

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著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

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