望郷

著者 :
  • 文藝春秋
3.39
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本棚登録 : 2806
感想 : 315
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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163819006

感想・レビュー・書評

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  • 2016年2月16日 読了

    友人のすすめで読んだ本。
    白綱島を舞台にした短編集。

    幼少期と現在のストーリーが交互に進んでいく中で、家族・地域の人とその思い出に、大人になっても縛られ続ける「負」を感じずにはいられなかった。
    育った土地を離れたいという登場人物たちの思いには共感できる部分があったけれど、その動機がそれぞれ少し重かった。

    ラスト2編は、閉鎖的な世界だからこそ自分のことを知ってくれている人がいる救いが見られてよかった。

  • 湊かなえさんの作品が、ただの故郷を懐かしむ話になっているはずもなく…
    短編集で良かったな…というのが率直な感想。
    これが1冊まるまるひとつの話だと、「負」の要素が強すぎて、何度も心えぐられそうになるので、読み切れなかったかもしれない…
    すれ違いが多くて、もどかしくなってしまう。
    確かに「ミステリー短編集」と言われれば納得なので、その視点から読むといいかもしれないです。

  • みかんの花、海の星、夢の国、雲の糸、石の十字架、光の航路、からなる短編集。どれも白綱島という田舎の島が関わる物語。湊かなえらしく、人間の暗い部分や秘密が描かれていて面白かった。

  • 短編集。
    心のモヤモヤっとしたことが浮かび上がってくるような話の数々。
    心の嫌な部分をむき出しにされるような気がします。
    べも、海の星はよかったです。

  • 読了。湊かなえ『望郷』
    ★★★★
    湊かなえの短編集です。6作品が載せられており、すべて、白綱島が舞台になっています。
    短編集なので、早く読み終えました。さすが、湊かなえ。って感じの、ちょっと重たい感じの短編集でした。

  • とある島を舞台にした短編集。
    読んでるうちに、知らず知らずのうちに、自分の故郷や子どもの頃のことを思い出してしまいます。

  • 瀬戸内海の島が舞台の短編集

  • 白綱島を舞台にした6編の短編集。島を去った人、戻って来た人、島の人々に対して恨んでる人など…人、それぞれ違う感情を島に抱いてて…全体的に暗めの話が多いです。それもまた湊かなえさんらしいです。

  • ある港町ってか島の町を中心にした短編集

    以下ネタバレあるかも




    みかんの花

    狭いコミュニティな島に嫌気がさして駆け落ち…とかほんとにありそうだからふんふん…ってよんでたら、なるほと、な展開だった。
    しかも姉が!?っておもったら、いや母が!?みたいなのも湊さんらしい感じだなぁと…いや、まだ三冊目だから知らんけど


    星の海

    釣りしたくなった。っていうか魚たべたくなった…これ読んでるときにちょうどツイッターのTLに失踪してその間の母の口癖が、最悪死体が見つかれば保険金はでるだった…みたいなツイートが回ってきてタイムリーだな…と一人思っていた。


    夢の国

    めんどくさそう…こんな姑とか親とかおばあちゃんとか…うち親戚みんなすごい良い人で仲いいし、おばあちゃんも私なんかよりよっぽどアクティブで積極的な人だから、結婚してこんなかんじの家と関わり合いになったりしたらやだな〜〜ておもた

    雲の糸

    有名になったりしたらこうやって、同じ学校だった仲良くものんともなかった図々しいやつとかから面倒ごとにまきこまれたりすんだろうな〜〜
    まぁ、私には縁のない話ではあるが…


    石の十字架

    川の近くに住むと氾濫したときこわいよな


    光の航路
    良い話やな…こんな主人公のお父さんみたいに、いじめ問題にしっかり対応しようと尽力してくれる教師…どんぐらいいるんだろうな…いや、でもしてくれなかったとしても責められないわ…頭おかしい親が大量にいる中働くだけでも私は尊敬する…まじむり…

  • 20151206

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著者プロフィール

1973年広島県生まれ。2007年『聖職者』で「小説推理新人賞」を受賞。翌年、同作を収録した『告白』でデビューする。2012年『望郷、海の星』(『望郷』に収録)で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞する。主な著書は、『ユートピア』『贖罪』『Nのために』『母性』『落日』『カケラ』等。23年、デビュー15周年書き下ろし作『人間標本』を発表する。

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