- Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163819006
感想・レビュー・書評
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最後にオチのある短編が6つ.瀬戸内海の白綱島(因島のようだが)を背景にした物語.どれも少しぞっとしたりほろっとしたりするものだが,「みかんの花」の隠れた真実が次第に明らかになる過程が楽しめる.「雲の糸」は成功した歌手として島に呼ばれたヒロタカが真知子おばさんに真実を教えてもらい,母の苦労を偲ぶ,みんな上手く作られた話ばかりで楽しめた.
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2015.11.07読了
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さすがの湊さん。
短編集だからか、あっという間に読めました。
意表を突かれたり
考えさせられたりしました。
人生って色々ありますね -
架空の島、白綱島を故郷に持つ人々の現在と過去を描いた短編集。一発目から暗い。望郷と言う題名からは全く予想だにしないミステリーの様な展開。予備知識なしに読むといきなり殺人の話になって吃驚します。2作目以降も似たような展開。ようするにみんな何かしら白綱島で暗い過去を背負って今を生きている。乗り越えて生きている人、妥協して生きている人、過去に振り回されて生きている人、人生いろいろ、と言う短編集でした。どれも暗くて後味悪し、読後感不快。ストーリーテリングとしては素晴らしいんでしょうけど、読まなくてもいい話。
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2015/9/18
じわわわーん。
様々な想いを抱える白綱島島民たちの短編集。
重松清のようなじんわりしんみりな雰囲気に涙腺が...となったらさすがの湊かなえスパイスでゾワッと。
良い。 -
狭い世界の閉塞感。テーマはありがちな感じで新鮮さはないけどするする読めた。本当は広い世界にもどこにだって閉塞感はあるけれど。
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⑧/193
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湊かなえの短編集。
湊作品はやはり根底に暗いものがあったり、読後感が悪いものが多いが、短編集なこともあり、スッと読める作品。
島特有の閉塞感や狭い世界での話で嫌なところもあるが、すごくリアリティを感じた。
どれも刺さる表現はあったが、海の星と石の十字架、光の航路には救われる思いを感じた。こういう話も書けるんだなぁとしみじみ。 -
平成27年7月19日開始
平成27年8月9日完了