望郷

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163819006

感想・レビュー・書評

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  • 白綱島に纏わる物語。光の航路が良かったな。

  • 「みかんの花」
    島を出て行った理由。
    どうしても戻れない訳があったとしても、何も知らない人からしてみれば都会に憧れて故郷を捨てたとしか思わないだろ。

    「海の星」
    待ち続けたものたち。
    事件か事故か分からないからこそ調べるのだろうが、拘束時間が短ければ帰るべき場所へ戻ることが増えるのではないか。

    「夢の国」
    念願の場所に来たが。
    名のある家柄だったのかもしれないが、いつまでも気持ちを殺して好きなことも出来ずいたら文句一つ言いたくなるだろ。

    「雪の糸」
    掴み取った道の先に。
    個人的な付き合いとして行ったというのに勝手に事務所を巻き込み、断った事までさせて本当に応援してると言えるのか。

    「石の十字架」
    どうしても叶えたい。
    非難具を準備しておいたとしても、実際に何かが起きた時にはパニックに陥ってしまい存在を忘れ慌ててしまいそうだな。

    「光の航路」
    いじめに対する対応。
    自分の子供の言い分を信じるのは大切だが、問題行動を指摘され目撃情報もあるのにかばい続けるのは違うのではないか。

  • 瀬戸内海に浮かび、本土と橋で結ばれた白綱島を舞台にした6のストーリー。閉塞感に息苦しさを感じるような、読んでいて重い気持ちになりました。ただ、最後の「光の航路」では、題名どおり先に光が見えたようで、少しホッとしました。

  • 913-M
    人気作家コーナー

  • 短編なのですごく読みやすかった。
    あまり明るい話ではないが、風習だったり
    都会に出ていった人のことだったり
    田舎に住んだことある人なら共感できる
    部分がたくさんあった。

  • 「みかんの花」と「海の星」はよかった。

  • 故郷が舞台の人間関係に関する暗い内容が基本だったが、終わり方が気持ちよかった。
    短編集っていうのか分からないが、そのような構成で、後半の話の序盤は少し退屈に感じられた。

  • いやミス、ということばが何のことかまったく分からず、検索してもいまいち分からず、この作家の名前だけ頭に残った。
    3冊目。いやミス、じゃないけれど、少々暗い話が続く。田舎独特の雰囲気には私もなんとなく共感を覚えた。手放しで懐かしめる故郷なんかないのかもしれない。

  • さらっと読んでしまったけれど、深くて良い物語でした。
    読みやすくて、まとまっていてらとても良い短編集。

  • 短編なので読みやすい。

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著者プロフィール

1973年広島県生まれ。2007年『聖職者』で「小説推理新人賞」を受賞。翌年、同作を収録した『告白』でデビューする。2012年『望郷、海の星』(『望郷』に収録)で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞する。主な著書は、『ユートピア』『贖罪』『Nのために』『母性』『落日』『カケラ』等。23年、デビュー15周年書き下ろし作『人間標本』を発表する。

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