- Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163819006
感想・レビュー・書評
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1つの島を舞台にした6つの短編からなる。
しかし短編といえどもそれぞれの読後感はどっしりとしていて、短い中でこれだけの想いのようなものを表現できることに感動しました。 -
故郷の定義に当てはまると思っている小学生から高校生まで暮らした市に住んでいる。しかし、他県から結婚を機に移り住んできた妻は、20年以上たっても、この地を嫌い、まるで私の故郷を私の育ってきた日々を否定する。アイデンティティを否定されると、今の立ち位置が判らなくなる、第三者に出会う事で持ち直す事が出来るのかもしれない。6作品を順番に読むと見えると思う。
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いじめられていることからの、零れるような、死にたい、がとても胸に迫った。
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短編より長編の方がいい人だな…きっと。
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綱島という故郷に生きる人たちの思いが描かれた短編6話。狭い世界に生きることの息苦しさも、故郷を思う気持ちも共感が持てるほどではないけど、わかる気がする。私自身、実の父が教師であったこともあって、6話目の「光の航路」が好きだったな。久々に故郷の海を見たい気持ちになった。
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白綱島を舞台にした短編集。
この中の「海の星」が日本推理作家協会賞を受賞。
「海の星」以外はミステリーではない。
https://gamp.ameblo.jp/ya9moku63-akazukinrimy/entry-11481792814.html -
瀬戸内海に浮かぶ白綱島を舞台とした短編集。
ひょっとしてそれぞれの作品が最後に繋がるのか?と思いましたが、それはなし。
湊かなえらしい大どんでん返し的なものは少なく、淡々とした作品が多かった印象。かと言って感情を揺さぶるような味わいも乏しく、どっちつかずだったな…というのが率直な感想。 -
著者の故郷、因島のことを念頭においているだろうか、瀬戸内の島で起こる六つの物語、内容は人間のいやらしさを描いた著者らしいイヤミスではあるが、それぞれの物語の閉じ方はそれほど嫌味な終わり方ではなく納得のいく爽やかささえ感じる物語であった、読みやすく半日で読み終えることが出来た。