その峰の彼方

著者 :
  • 文藝春秋
3.28
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本棚登録 : 221
感想 : 38
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  • Amazon.co.jp ・本 (492ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163900025

感想・レビュー・書評

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  • マッキンリー。カシンリッジ厳冬期単独登攀。親友の遭難。レスキュー。

  • 遭難した津田の救出だけで500頁が終わるとはおもわなかったけど、まさか「レナードの朝」になっちゃうとはね。
    山だけじゃ何か足りないから「レナード」にもってっちゃったのかね?

  • 山岳小説を久し振りに読んだ。救出されるまでは面白いが、後半は。。正直、期待していた高揚感を感じませんでした。

  • #読了。山岳(冒険)小説。日本山岳界に嫌気がさした津田は、アラスカへ移住し世界的なクライマーとて認められる。ホテル事業へと乗り出そうとした矢先、マッキンリーの冬季単独登攀に挑み、遭難してしまうが・・・「生きるとはなにか?」を問いかける作品。インディアンとの交流をもう少し描いてほしかった。

  • 基本的には、冬期初登攀を目指す男とその家族、彼を救出に向かう仲間達のお話なんですが、登場人物達の「人は何故山に登るのか」とか「自分とは何か」とか「生きるとはどういうことか」と言った哲学的思考を巡らせる記述が大部を占めていて疲れます。山岳冒険小説と言うよりはむしろ純文学に近いように感じました。

  • 読んで損はしないが、もう少しなんとかならないか、が正直な感想。
    山が好きな人間であればきっと楽しめる。ストーリーというより精神的な部分で。しかし、起承転結の結の部分がねー。大自然と向き合うことで自分の存在を確かめるというクライマーの驕りというか、魂というか、そこが理解できなければ、きっと理解できない人もいるだろう。そこが作者のいいところでもあるのだが…

  • 2014
    2月

  • (還るべき場所)、以来のこの人の山岳小説のフアン。これも良かった。山に登る動機=生きる目的。それを考えさせる内容。インディアンの長老の言葉も、奥が深くて感心する。
    (還るよ、必ず。祥子のところへ、みんなのところへー。おれはー一人じゃないことを知っているから・マッキンリーがー教えてくれたから)この言葉で、人は生きられる。

  • 極寒のマッキンリーで遭難した友を捜しに
    捜索隊に加わった吉沢。
    十分読ませる筆力はあるが
    山の後がちと長過ぎな印象。

    【図書館・初読・2/17読了】

  • 自分を信じ。仲間を信じ。
    自然に挑むことの意味はなによりもそれが一番だ。

    わたしも山に登る。
    辛いのになぜ登るの?と聞かれる。
    その答えはわたしにもまだ見つからない。
    けれど帰る場所があるからこそ登るのだ。

    帰る場所、待っている人に堂々と会える自分であるために、胸を張るために登る。
    諦めたらそこで試合終了だ、とマンガでも言っているけれど、その言葉通り、諦めない自分でありたいために前に進む。
    それを清々しく感じさせてくれました。

    希望を感じるラストもいい。
    完全ハッピーエンドで終わって欲しい気持ちもあったけれど。

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著者プロフィール

1951年、千葉県生まれ。立教大学卒。出版社勤務を経て、2001年『時の渚』で第18回サントリーミステリー大賞と読者賞をダブル受賞。04年『太平洋の薔薇』で第6回大藪春彦賞を受賞。ミステリーをはじめ警察小説、山岳小説の名手として絶大な人気を誇る。主な著書に『ソロ』『K2 復活のソロ』(祥伝社文庫)他。21年逝去。

「2023年 『希望の峰 マカル―西壁』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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