脳科学は人格を変えられるか?

制作 : Elaine Fox (原著) 
  • 文藝春秋
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感想 : 41
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  • Amazon.co.jp ・本 (326ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163901008

感想・レビュー・書評

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  • NHK Eテレの白熱教室が面白かったので。

    とても興味深く読みました。
    本に載っているテストでは、あ〜やっぱり私は悲観主義者だわ…と再確認。
    笑ってしまうくらいのレイニーブレインの持ち主です。

    楽観主義と聞くと何だか無責任で能天気な印象を持ってしまうけど、
    楽観主義と能天気は全く別なんですね。混同してました。

    「悲観主義者は、問題は個人の力ではどうしようもない。
    けっして消えてなくなることはないと信じている」
    との記述にはドキリとしました。
    思い当たります、この考え方。

    専門的で難しく感じる部分のありましたが、
    楽観的になりたいだとか、
    悲観的に考えすぎだなと思いながら日々を過ごしているので、
    割と納得しながら読めました。
    脳のメカニズムはわからないけど、何だか腑に落ちる感じです。

    「人生の舵は自分が握っているという感覚が重要」
    今までの自分にはない考え方だったので、衝撃を受けました。

  • 衝撃的な書籍に出会いました…。昨年から始まったAI、人工知能への興味から、スポーツ科学・ロボティクスに心移りしてからのDaiGoのメンタリズムからのこれ。なんかこの遠回りはこの書籍の意義を感じるためなんじゃないかと思うほどw いやー本当に面白かった。なんども読みつつ、もっともっと人間のことを知りたいなと強く思わせて頂きました(2015.08.01読了)

    <脳の機能>
    ・サニーブレインとレイニーブレインという脳機能
    ・アフェクティブマインドセット(心の姿勢)をどのようにするか
    ・楽観主義/悲観主義は遺伝するのか?
    ・マインドセットにより誤認してしまう認知バイアス
    ・どうしても見てしまう注意バイアス
    ・呪医にのろわれた人とトカゲの話
    ・「欲する」物質(ドーパミン)と「気持ちよくする」物質(オピオイド)
    ・無意識に恐怖を感じる扁桃体。コントロールする前頭前野
    ・扁桃体が判断する信頼できそうな顔とできなそうな顔

    <人間の可遡性。いいかげんw>
    ・遺伝子が発動するかしないかを環境が左右する
    ・遺伝子が環境によって変わってしまうエピジェネティック…
    ・5日間目隠し生活すると音の刺激で何かが見える
    ・脳細胞は年老いてもどんどんできるのは証明済み
    ・認知バイアスを修正することができる(前向きにも後ろ向きにも)
    ・心の中で感情をコントロールしよう。マインドフルネスの世界観

  • 表紙カバーが怖い。不気味。

    このカバーでは、手に取らなかった。

    本屋で、この絵が全部隠れていて、
    作家の写真に「白熱教室 出演決定」と
    書かれていたので、手にとってみた。

    考えた人、えらい(笑)

    つくづく装丁の重要さを感じました。

    ド素人でも、なんとか読み終わる事ができた。
    読みやすく、沢山の可能性を感じられる本だった。

    何年も続く研究をしていても、新しい発見があり
    まだまだ未知の可能性を秘めている脳。

    特に興味深かったのは、瞑想が、
    脳の活動にも免疫機能にもプラスの変化が認められた。
    ということ。

  • ポジティブ思考とネガティブ思考(本書ではサニーブレインとレイニーブレイン)の違いはどこから来るのか。遺伝?性格?環境?なかなか面白い内容だったけどボリュームがあって全部読みきるのはちょっと大変だった。もう少し簡潔にまとめたらもっと面白くなるかも。

  • バーバラの3:1の法則を読むときがきた!

  • 楽観主義者(オプティミスト)とは、単に楽しいことしか考えていない人のことをいうのではなく、不幸なことがあったときも、最善を尽くせるように対処できる人のことをいう。逆に悲観主義者(ペシミスト)は、物事を悪い方向にしかならないと考えている。常に前向きというのはなかなかむずかしいが、なるべく気持ちを上向きに、何があっても対応できるようになりたい。最後に瞑想のことに触れてあったけど、やはり何も考えず空っぽになる時間というのは必要なのかもしれないなあ。

  • 楽観と悲観についての発見をまとめた一般向け書籍。
    【内容】神経科学研究にもとづく心理学的発見をツールとして、悲観楽観の傾向(アフェクティブマインドセット)が個々人間でちがう理由を説明するこころみ。
    なかなかにおもしろい。ただし、本のタイトルは、(内容をより表象しているという意味で)原題のほうがより好ましいとおもう。

  • ネガティブ思考に関する最新の研究成果?と、ポジティブ思考に変えていくための方法紹介……かな。わりと簡単に実践できそうな方法が多かったんでやってみる

  • 人間の性格について、神経科学と心理学の分野からアプローチした作品。性格は遺伝的な要素よりも、環境や経験により大きな影響を受けるらしい。

    人間の脳には恐怖を感じる部分が決まっており、その部位は「扁桃体」呼ばれている。何事もネガティブに考え込んでしまうタイプの人は扁桃体の活動および、偏桃体の活動を抑える「前頭前野」の働きに偏りが見られるそうだ。

    元来脳細胞はある一定の年齢を超えると増殖がストップすると考えられていたが、最新の研究によるとかなりの高齢の方でも細胞が増えているらしい。つまりネガティブな性格は、年をとっても訓練や治療によって克服できるということなのだ(!)。

    ネガティブではなくポジティブに考える事、そしてポジティブに考えるだけではなく、ポジティブに行動する事が重要で、これは先日知ったサードマン現象にも共通するポイントである。人は変われる、なんて自己啓発本のキャッチコピーも、まんざら嘘じゃなかったんだね。

  • けっこう面白かった。

    Rainy brain , sunny brain
    という原題のほうがしっくりくる。
    1:3がたいせつ。
    ときには悲しく、そしてあかるく。

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