- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163909981
感想・レビュー・書評
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・良し悪しと好き嫌いの混同。好き嫌いに寛容になる
良し悪しの文明と、好き嫌いの文化
・ダイバーシティの本質は個の尊重。ステータスが多様であるというKPIではない
多様であればあるほど、統合が必要。共通善の概念
・構造改革は狙って行うものではなく、ストーリーの要素がつながっていくことで、結果改革されるもの
・伝統→指令→自由
・産業資本主義と金融資本主義。手段の目的化、個の尊重する豊かな社会詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
楠木建さん、面白すぎる。私も、好き嫌い族に入ります、っていうか以前から好き嫌い族だったことに気付きました。
それでも世の中、たくさんの人がいるし、自分の家族とさえ考えがズレることはあるので、そこは楠木建さんが言う通り、尊重したいと切に思う。
社会主義に向かっている資本主義にあるという考えも同感です。日本はある意味、完成された社会主義ではないかと以前から考えていたもので。
そういえば、この本を読んでいる途中に橋下徹さんと似てるな、と感じました。ご本人がどう思われるかは分かりませんが(笑) -
物事を良し悪しではなく、好き嫌いで考える。判断やモノの考え方について、考えさせられる本
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文体、著者のスタンスがイイ。
ただ、好き嫌い主義の本が続いて、少し食傷気味か -
過去の著書や、日頃の講演会での話が、著者の「好き」視点で実によくまとまっている。正しいかどうかではなく、好き嫌い視点を前提とすることで言いたい放題だが、深い考察と蓄積された知見に裏打ちされた真理の数々が、センス良く、そして面白おかしく飛び出すので、知っているネタでも最後まで読んでしまう。
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「良し悪し」よりも「好き嫌い」。
結局「~すべき」と決めつけるより、自分が好きなものを趣味だけではなく仕事で選択する基準にしてもいいのではなかろうか、という主張の本。後半はひたすら筆者の好き嫌いを語っているので、こんな人だったのね、、という発見があり楠木先生のファンなら読んでもいいと思いますが、それ以外の方にはあまりおすすめしません。SNSでたたかれてもそれを楽しむ余裕は教授ならではではないかと…。 -
『すべては「好き嫌い」から始まる 仕事を自由にする思考法』(楠木建 著)/文藝春秋)vol.509
https://shirayu.com/blog/topstory/idea/8497.html -
「あくまでも個人的な好き嫌いの話として…」
この行で始まる通り、個人の好き嫌いの話を延々と。
そんな中に時々、いい事が書いてあるのがこの本。
いくらカネを積んでも買えないのが一番強い。
そして結局のところ、それが一番カネになる。
考えるということは、具体と抽象の往復運動
すなわち考えると言うことは言語化である。
世の中にはいろいろな得手不得手の人がいて、相互補完的な関係が仕事と社会を成り立たせている。
だから他者には威張らない威張る気にもならない。
仕事の世界では自己評価は一切必要ない。自己評価は趣味の世界でやるべきだ。
自分が納得すればよし、あとは客が評価するだけ、されなければそれまで。
素晴らしい組織
目的が明確に共有されている
強いリーダーが戦略を構想し、みんながついてくる
得意技を発揮して、効率的に役割分担が生まれる
それぞれが頼りにされ一体感が生まれる
組織に終わりがある
言葉は言葉、説明は説明、約束は約束
なにも取り立てて言うべきことではない。だが実績は実在で、実績のみが実在である。
実績のみがきみの自信能力そして勇気の最良の尺度だ。
実績のみが、きみ自身として成長する自由を君に与えてくれる。
実績こそきみの実在だ、他の事はどうでもいい。
ビジネスの世界では二通りの通貨、金銭と経験、で報酬を支払われる。
金は後回しにしてまず経験を取れ。 -
人間、誰しも好き嫌いはある。食べ物にだって、仕事にだって、他人にだって。先生や親は「好き嫌はいけません」と言うが、あるんだからしょうがないじゃないか。むしろ、自分は何が好きで、何が嫌いかをはっきりさせておくことの方が大事ではないか。
好き嫌いなモノについて、思考と理解を掘り下げ、なぜ自分はそれが好きで嫌いなのかを分析し、見えてくるもの。それをこれからの仕事や人生に活かしてみようと、著者は主張する。本書は著者自らの好き嫌いを一例として語り、説明するエッセイ的ビジネスハウトゥー本。
読者としては、著者の好き嫌いに賛否あるだろう。
・「朝」は好きで、「夜」は嫌い
・「凝る」のは好きで、「頑張る」のは嫌い
・「運用→制度」は好きで、「制度→運用」は嫌い
・「プロダクト・アウト」は好きで、「マーケット・イン」は嫌い
大事なのは、自分の好き嫌いを説明できるほど明確にしておくこと。それは他人との差別化につながり、自分の次の行動の羅針盤になる。