僕が死んだあの森

  • 文藝春秋
3.68
  • (23)
  • (64)
  • (60)
  • (4)
  • (1)
本棚登録 : 533
感想 : 65
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163913773

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • YAも書くのか・・・と読み始めた
    読みたくなくて
    進みたくなくて

    いきなり進んでホッとしたら
    ふ~~ん、そうなる?

    誰も幸せじゃない!!
    なんかなあーーー

  • 幸せにはなれないけど、罪は発覚しなかった。嫌いだった田舎に縛られることになっても。ルメートルは出たら読んでいる。

  • 前半はいまいちかなと思って読んでいたが一気に読めた。自分も胸が苦しくなる。最後泣けた。

  • 九州産業大学図書館 蔵書検索(OPAC)へ↓
    https://leaf.kyusan-u.ac.jp/opac/volume/1383350

  • "歌い方を覚えた人間が歌わずにいられないように、書くことを覚えた人間は小説を書かざるを得ない"という言葉を思い出した。
    ノンフィクションが過去にあった事実を元に作られるなら、フィクションは過去にあり得た事実を元に作られる。
    優れた小説家は、嘘や大ボラの虚構の世界で、登場人物を幸福の絶頂にも、絶望のどん底にも叩き込めるし、読者の反応も思いのままだ。

    主人公は三日間の出来事によって、自らの頭上にダモクレスの剣を吊るされるという究極のジレンマに立たされる。
    付きまとう不安は読んでる我々に感染し、行き場のなさを体験する。

    著者の頭には、心温まる読後感やフィクションの世界であっても最後には正義がなされる、天網恢恢疎にして漏らさずの予定調和の実現など、元より念頭にない。
    ひたすらシニカルで、読んでる最中にリアルだと感じてもらえれば、荒唐無稽でも、虚実入り交じり、どんどん話をねじ曲げ、ありえない状況を作り出す。

    罪が露見すると怯えるアントワーヌの狂乱にも似た焦燥ぶりも読み応えがあるが、彼以外に口をつぐむ3人の登場人物の視点から物語を組み立ててみると面白い。
    マドモアゼルのパートが持つ意味が汲み取れなかったが、本当に巧いなぁと感心した。

  • 最後にきたか。

  • 原題を直訳すると「3日と、1つの人生」だそうな。
    隣家の子どもをはずみで殺してしまった、主人公アントワーヌ。隠した遺体が見つかるのではないか、虚偽の供述がバレて捕まるのではないか、といった緊張感をもったまま成長していく。
    話自体はシンプルなのに、サスペンス感がいい味を出していて、手に汗握りながら読み進めることになる。
    訳者さんもいいのかな?
    ラストで手元に失くしたはずの腕時計が戻ってくる、ドンデン返しも◎

  • 全体にダークな印象で話が進んでいき、最後の最後にどんでん返しがきます。面白いです。一気に読めました。

  • なんということ、あの村中の嫌われ者の肉屋のコワルスキー(アンドレ)がずっと、(多分、母クルタン夫人との間に出来た息子なのかな)
    アントワーヌをかばっていたにね。
    自分は何度も警察に呼ばれながら、決定的な証拠のアントワーヌが森で落としたダイヴァーズウォッチも拾っておきながら、おそらく、6歳のレミを殺害したであろうアントワーヌを(コワルスキー目線でね)その現場近くの車の中で逢い引きしてたクルタン夫人と、墓場まで持っていこうとしたのね。そして実際、そうした。
    読んでいて、アントワーヌがいつ憲兵隊に逮捕されるのか、こちらまで、気が気じゃなかったわ。
    でも、ほんと強運の持ち主だわ、
    自然災害も(大暴風雨)味方してくれたし、ベトナム出身の医師デュラフォア先生も、察しはついてたと思う。
    国を出て遠い国で支援団体医師としてローラと人生をやり直す計画は、欲望に負けて図らずもエミリーと結婚するはめにはなったけど、刑務所の中で暮らすよりはいいしね。
    あーそれにしても、雑種の犬オデュッセウスと隣家の男の子レミ(なんの落ち度もないのにアントワーヌにオデュッセウスが殺せれた腹いせに殺されて)気の毒でならなかったよ。

  • 淡々としてるけど、情け容赦なく裁いてるよな。

全65件中 41 - 50件を表示

ピエール・ルメートルの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×