機械仕掛けの太陽

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 1969
感想 : 203
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  • Amazon.co.jp ・本 (472ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163916088

感想・レビュー・書評

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  • フィクションですが、実際に間違いなくこの様な事が起こっていたのだと思います。一応コロナは終息したのかも知れませんが、多くの人にこの小説を読んでもらい、この3年間の経験を忘れる事なく教訓として貰いたいと思いました。
    改めて医療従事者に感謝です。

  • 今まで知らなかった、知ることもなかった医師側の苦悩や絶望、葛藤を少しでも知ることが出来た。
    どれだけの医者や看護師が苦しめられたか。
    言葉では表せないほどの事を知ることが出来た。
    コロナを経験した全ての人に読んで欲しいと思います。

  • コロナ禍での実際の物語のように錯覚してしまうくらい情景が浮かんできそうでした。医療従事者ではないので想像も薄っぺらいものではあるでしょうがそれくらい心に迫ってくるものがありました。
    その反面、読んでいてあの頃を思い出して辛くなる気持ちもあり、普段知念実希人先生の本は読みやすいですが読みづらさもありました。

  • 小説(物語)では無い、ドキュメントのよう。総理や芸能人のコロナによる死、時系列が現実とリンクするので余計そう。ワクチンに異常な嫌悪感を感じる人もいる。自分や大切な人がかかるまで軽く感じる人、医療従事者だからここまで書けるのだろう。

  • 新型コロナウィルスのパンデミック。
    知らないが故に感じる一般人の未知の不安感に対し、専門知識を持つが故に未知である事の脅威を何倍も感じながら、コロナとの戦いに身を置いた3名の医療従事者の話。
    希望者にワクチンが行き渡り、2類から5類へ移行を目前に控えて、当初の不安感が無くなりちょとタチの悪い風邪のように思い始めていた頭をガツンと殴られた気分です。
    未曾有の困難に立ち向かった医療従事者に感謝、そしてリスペクト。
    医師である著者にしか書けない1冊、一人でも多くの人に今だからこそ読んで欲しいと思います。

  • 新型コロナウイルスと格闘する医療従事者の話。野生株からデルタ株、オミクロン株など変異株ごとに章が区切られていて分かりやすかった。当時のニュース(クルーズ船での感染、有名人のコロナによる死去など)も出てくるので、当時の自分の状況を振り返りながら読めた。
    実際の医療現場はとても大変だったんだろうということがよく理解できた。コロナで医療崩壊が起きていた時、医者や看護師は好きでその職業に就いたんだろうとか、ひどいことを言っている人が実際にいたが、そういう人に届いて欲しい。反ワクチン運動がいかに医療現場を困らせているかも分かった。
    現時点では新型コロナは5類への引き下げが予定されており、通常の生活に戻りつつあるが、油断はできないと思った。今後どうなるかは誰にも分からないので、とにかくこの本をできるだけ多くの人に読んで欲しい。

  • この4年間を振り返るには、様々なことが錯綜して、最初は物語に入り込めなかった。医療現場で奮闘する人たちを丁寧に掘り下げ、心の叫びや使命感、葛藤を経て目の前の出来事に立ち向かう姿には感動した。ラストまで完走できてよかった。

  • 実際の医療現場では、本に描かれた通り過酷な状況だったと想像する
    現場で治療にあたった医療関係者の皆様には感謝しかないです
    娯楽としての読み物ではないから、いつもより読み終えるまで時間を要しました

  • コロナウィルスによって私達は制限規制をさせられたが、そんなのは医師や看護師さん達に比べれば全然で、でもそんな事も分からない人が大人数で会食したり、自分は大丈夫だと変な自信を持って行動し、感染してしまう。政府も中途半端な政策だったと思う時もありました。しかし少しずつ感染者も減ってる今だからこそ気を引き締めていかないと思いました。感染リスクのある町医者の長峰先生が頑張っている姿には胸が打たれました。コロナ病棟で勤務した方々に心無い事を言う人もいましたがほとんどの人は感謝していると思います。私は感染せずにここまで来ましたが、気を緩めず生活したいと思いました。

  • エンタメ化されてるけど
    コロナ禍の史実に基づいて
    主に医療現場、当事者の視点で綴られた物語

    今の時代
    取り敢えず読んどけ的な
    誰にでも勧められる本

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著者プロフィール

1978年沖縄県生まれ。東京慈恵会医科大学卒業。医師。2011年、第4回「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」を受賞し、12年、同作を改題した『誰がための刃 レゾンデートル』で作家デビューする。代表作に、「天久鷹央」シリーズがある。その他著書に、『ブラッドライン』『優しい死神の飼い方』『機械仕掛けの太陽』『祈りのカルテ』「放課後ミステリクラブ」シリーズ等がある。

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