機械仕掛けの太陽

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 1966
感想 : 203
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  • Amazon.co.jp ・本 (472ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163916088

感想・レビュー・書評

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  • ほぼ実話なのでは?
    ネットで、情報を得るには、ついつい興味あるものを選択してしまうけど
    やはり本はすばらしい。
    無学で医療用語が理解できない箇所もありましたが
    2日間で夢中で読了。
    すばらしかったです。
    医療従事者の皆様方、本当に感謝です。まだまだ気を抜かず感染予防に努めなければと再認識いたしました。

  • 現役医師で作家である著者が、新型コロナの医療現場を描いたドキュメンタリー仕立ての小説。
    大学病院の勤務医、同病院の看護士、町医者の3人の視点で描かれている。
    現時点でまだコロナ禍が終わっていないからこそ、今読まなくてはという思いで読んだ。
    未知のウィルスに対峙する医療従事者が苦悩しながら、この危機に立ち向かう覚悟には頭が下がります。
    あくまで小説でエンタメ部分もあり、ドキュメンタリーが苦手な人にも読みやすいのではないか。

  • 現実と創作が巧妙に入り混じり、時系列を自分の過去と重ね合わせてまた共感する。こういう話が世界の至る所で実際にあったに違いない。闘いはまだ終わっていないので続編にも期待したい。

  • 現役医師である著者が2020年1月から2022年4月までの医療現場を舞台にコロナ禍を描いたドキュメンタリー小説。一応フィクションの体裁を取ってはいるが実質的にこの2年半の記録に近い。海堂尊の『コロナ黙示録』『コロナ狂騒録』と共鳴する試み。本書は俯瞰的な日本の全体よりも最前線で戦った医療従事者個人の苦悩と希望にフォーカスして書かれている。政府の公文書が改竄され議事録が破棄される時代において後世にもいくらか貴重な資料になるかもしれないなんてことをつい考える。当時の政権に対しての描写も是々非々で書かれている(例えばGoToトラベルは批判されているが菅政権のワクチン対策は完璧だったと評価している)のでフェアだと感じた。

  • 知念実希人の機械仕掛けの太陽を読みました。
    機械仕掛けの太陽って何かなと思ったらコロナの事でした。
    コロナを題材にした話で、この三年間の事を小説にしています。
    主人公は、幼稚園児の息子と疾患のある母をもう女医椎名梓と婚約者と同棲している看護師の硲瑠璃子です。
    コロナの時空列を追いながら、コロナと戦う現場の空気が伝わってきて面白かったです。

  • コロナウィルスが突如蔓延してからの医療現場が、医師である知念さんだからこそ、とてもリアルでした。

    医師の梓の家族と会えずホテル暮らしだったり、医師の旦那さんから妊婦の奥さんに感染してからの出産、看護師の瑠璃子の鬱病発症など、本当に読んでいて切なかったです。

    医療従事者の方は、今もそうですが、命を掛けて患者のケアをしてくれているんだと改めて感謝しかないです。

    ワクチン接種の大切さなどもヒシヒシと伝わり、マスクなしでの生活が戻る事を祈っています。

  • 登場人物と彼らが生きる場所は架空でも、その他は時系列も政治家も世界情勢も現実で描かれている。読んでいてとても苦しかった。でも読まなくてはと思った。
    そして、物語は終わっても現実は続いている。

  • まさに医療の立場でなければ書けなかった作品なのではないだろうか。
    小説だがリアリティがありすぎて、読んでいて時には胸が締め付けられ、時には目頭が熱くなった。
    登場する医療従事者に牙をむく者たちに、正面をきって放たれた「あなたが感染して受診しても私達は全力で治療をする」という言葉に胸を打たれた。

  • むさぼるように読んだ。
    コロナ禍に起こったことを自分の周囲のことや思い、気持ちの変化を思い出しながら、そして医療従事者の思いを受け止めながら、必死で読んだ。ほぼ日常が戻った中で、「まんぼー」やワクチンの副作用さえ記憶の奥の方にしまい込んでいた自分に驚いた。
    そして、このコロナ禍の前と後で、変わったことに思いを馳せ、ここを経験したからこその生き方を見つめ直そうと改めて思った。

  • 機械仕掛けの太陽読み終わりました

    コロナでこんなにも病院が
    大変な思いをしていたなんて
    頭が下がります

    小説は結末を迎えましたが
    今もコロナと闘っている
    医療関係者の皆様
    頑張って下さい

    自分達が普段通り生活が出来るのは
    あなた達のおかげです
    ありがとうございます

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著者プロフィール

1978年沖縄県生まれ。東京慈恵会医科大学卒業。医師。2011年、第4回「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」を受賞し、12年、同作を改題した『誰がための刃 レゾンデートル』で作家デビューする。代表作に、「天久鷹央」シリーズがある。その他著書に、『ブラッドライン』『優しい死神の飼い方』『機械仕掛けの太陽』『祈りのカルテ』「放課後ミステリクラブ」シリーズ等がある。

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