- Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
- / ISBN・EAN: 9784166605149
作品紹介・あらすじ
ふつうの人でも、あらゆる株必勝法のインチキを見破り、カモられずにお金を増やせる方法がある!株をやらないつもりの人でも思わずやりたくなる、クールで知的な株入門。
感想・レビュー・書評
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この本は現在でも廃刊になっておらず現役だが、もう発行から15年も経っている(2021年現在)本のため、書かれている内容はさすがに時代を感じる。
1円で誤発注されたジェイコムの株で20億円を超える利益を得たジェイコム男、ホリエモンのライブドア事件、デイトレ、平成の花咲爺、など懐かしい話が例に挙げられ、話が展開されているので、古いなぁと感じる。
だが結論としては、下記の3つの投資法が導き出されており、これはしばらくの間は変わることがなさそうだ。
1)トレーディング(デイトレードを含む)
2)個別株長期投資(バフェット流)
3)インデックス投資(科学的に最も正しい投資法)
娯楽を求めるなら1番の方法、投資家を目指すなら2番の方法、仕事をしていて、余裕資金を運用しようとしているなら3番目の方法を選べばいい。
この本の発行後、数々の投資入門書が出ているため、これから株式投資を始めようとしている人の1冊目としてはおすすめできないが、新書で読みやすく、また損をしてしまうようなことは書いていないので、2冊目以降に読んでみてもいいのではないかと思う。投資入門者には姉妹編の「臆病者のための億万長者入門」の方が幅広い内容で書かれているため、おすすめである。
「黄金の羽」シリーズや、「臆病者のための億万長者入門」など橘玲の本を読んだことのある人であれば、ファン以外はいまさら読まなくても良い内容だと感じた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
鴨となりネギを背負って市場に突入してはや20年。
ものの見事に株式市場の美味しい出汁となり、落ちるナイフを全力で掴んでしまうわ、硬度10のダイヤモンドで出来た天井で買ってしまうわ、料理人としてではなく常に食材になっている私がこのコロナ禍を気に初心に帰ろうと言う思いで読み上げました。
まあ、当たり前なんですが長年食材役をやってる身としてはほぼ知ってた内容ではありまして、改めて自身を反省する教材としては非常に読み易く、また分かり易く、是非今から真剣に株でも買って、札束風呂におねーちゃん2人を連れて入浴しようと意気揚々としている方には是非読んで現実には札束風呂は無い事を理解して下さい。
銀行さん、証券会社さんらの甘言には騙されず、きっちりこの本に書かれているような基本を守って運用すれば、電車を止めるような事は無いと思います。
何せ、お金持ちさんが利用するプライベートバンクでのスペシャル運用が、日経平均のようなインデックス投資に負けているのですから。 -
デイトレ、長期優良株投資、インデックス投資についてバランス良く意見が述べられている。
この通りにするのがリスクとリターンを考えたときに効率的ということはよくわかる。
ただ最後のあとがきで著者も書いてる通り、じゃあ自分がそうしているかと言うとしていないらしい。それは人には正しくないことをする自由があるからだ、と。
まさにこれだなー、と思った。
正しいことは頭ではわかってる。
でもいろんな誘惑や情報に踊らされて極端な投資をしてしまう。その度にこの基本に立ち返ってやっぱり王道が一番と思う。でまてしばらくしたら余計なことに手を出したくなる…この繰り返し。
この本は手元に置いておいて定期的に読み直そうと思った。 -
どこまでも合理的で正しい投資手法が書かれていて大変勉強になった。
読み終わってほぼ全員が思うこと。
「私自身はこのような「合理的な投資法」は実践していない。ひとには、正しくないことをする自由もあるからだ」
お前はやっておらんのかい!
教えてくれて感謝。
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竹田和兵さんという存在をこの本で初めてしりました。
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投資はゼロサムゲーム。
勝つ人の裏には負ける人がいる。個人投資家は、多くが負ける。
手数料を稼ぐ証券会社は、必ず得をする。
手数料安く、長期で運用するように。 -
株投資はインデックス投資をせよ。この一文に要約できてしまうというある意味恐ろしい新書。
知識をえるという意味では有用。個別株の投資方を勉強したいひとはさようなら。
ターゲットを選びます。 -
後に小説家となられる著者だけあって小説を読むように楽しめましたかね…ただ、時々株のこと何も知らない身にとってはわけわからん用語が出てくるのが困りましたが…それ以外は割かし読みやすかったかと思います…社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
これ一冊では何とも心許ないところですけれどもアレですね、株の世界って儲けている人・損している人両者で成り立っているんだなー…というのが何となく想像できましたかね。得する人の陰で多くの人が涙を飲んでいる…
↑そんな光景が垣間見えた本でした。おしまい…。
ヽ(・ω・)/ズコー