- Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
- / ISBN・EAN: 9784166608836
感想・レビュー・書評
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投資本を多く送り出してきた著者による裁判論。関わった知人のトラブルのサポートの過程で少額訴訟から簡裁、地裁と行ったり来たり。いつか民事訴訟に関わる可能性を考えれば身につけるべき司法関連の知識がいっぱい。前半が読み物として面白いがゆえに司法について入り込みやすい。
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簡易裁判、少額訴訟、調停などの切り分けがよく理解できた。
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日本の司法の実情を自らの本人訴訟体験から浮き彫りにする。好著。
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不条理への対抗手段は告発しかない。
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経済評論、小説で有名な橘玲による裁判実体験記
前半部分は読み物として面白いが、n数=1でもあり
本人裁判のテキストとしてはどうか?と思う。
簡裁と地裁の間を行ったりきたりして、官僚裁判官に振り回されるところなどは面白く読めた。
簡裁の判事・裁判官は簡裁の職員の上がりとして、司法試験を通っていない人がなることがあると言うのは初耳であった。でも日本が「法化社会になりつつある」とは、とても言えないのでは? (n数=1では) -
○作家で評論家の橘氏の著作。
○著者自身が経験した民事裁判などの手続きを、時系列的にまとめることで、実際の司法や紛争解決のあり方をリアルに伝えている作品。
○民事調停や簡易裁判所、地方裁判所の役割、少額訴訟やADRの仕組みなど、いつ自分にとって必要となるか分からないが、意外と知らない知識について、分かりやすく解説している。
○出来れば紛争に巻き込まれたくないのが人情ではあるが、そうはいっていられない現状を踏まえると、最低限の知識として知っておきたい内容。とても参考になった。 -
H23 民事訴訟21万件のうち原告被告両者に弁護士がついたのは30% 簡易裁判所では2.8%
弁護士 民事訴訟法で認められた唯一の訴訟代理人 140万以下は司法書士も可
法テラス 日本司法支援センター 2006
同一案件に対して3回まで無料で弁護士相談受けられる 所得制限有り
地裁
簡裁 軽微な紛争を迅速に処理すること目的 140万以下 地裁で扱うまでもない少額の民事訴訟を効率的に解決するための制度 貸金の返済や消費差金融への過払い請求など、定型化された事件を大量に処理するようにできている
少額訴訟 1998 60万以下 1日で審理終了、ただちに判決
裁判官 判事と判事補 裁判長になれるのは、実務経験10年以上の判事
判事補 実務経験5年以下
交通事故紛争処理センター ADR alternative dispute resolution
金融ADR 片面的義務
簡易裁判所の3つの司法制度
民事調停、少額訴訟、簡易裁判
サラリーマン大家 強制執行による明け渡し 執行官の指定した業者に頼むしか無い 荷物は勝手に処分できない
弁護士選びは難しい -
この本の前半部分は橘玲さんの体験談であり、後半部分は裁判所や裁判に関する解説です。さらに最後に福島第1原発の事故(?)の保証についてのことが書かれています。
この本の前半部分はコメディーのように思えて、読んでいて笑ってしまいました。橘さんの本については、悲観的なことを淡々と書いている印象を持っていました。文章の捉え方は、読むときの精神状態によって、変わってくると思いますが、面白かったです。後半部分は橘さんらしく、本来の意図や歴史的な背景などが説明されていました。しかも、他国の状況などが書かれているところも橘さんらしいです。
新書なので、社会勉強として読んでもよいかなという印象です。 -
地裁から移送を受けた簡裁はそれを再度地裁に移送はできないが、別の理由で再移送はできる。そして、それを地裁がまたまた簡裁に移送されることはないが、それは法が決めているのではなく、あくまでも慣例。
仲裁は外国でも執行可能。
主婦が本人訴訟で国を負かした判例がある。