たくぼんさんの感想
2017年9月30日
両者は賢いし、アラブ、トルコの情勢に詳しい。というか詳しすぎて、さも知っていて当たり前のように話が進んでいくので、イスラムの知識が少ないと正直よむのがしんどい。 わたしも全くイスラム教などを知らないわけではないが、それでもしんどくて、なんどかめげそうになった。 やはり、「現代を生き抜く最強の教科書」と副題をうたっているのであれば、当たり前のことも、少し解説が欲しかった。シーア派のペルシャ人(イラン)、スンニ派のアラブ人というのがこれまでの構図だったが、それも複雑になっている。まず、基礎がきちんと書かれていたらうれしかった。
池上彰(いけがみ・あきら):1950年長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、73年にNHK入局。記者やキャスターを歴任する。2005年にNHKを退職して以降、フリージャーナリストとしてテレビ、新聞、雑誌、書籍、YouTubeなど幅広いメディアで活躍中。名城大学教授、東京工業大学特命教授を務め、現在9つの大学で教鞭を執る。著書に『池上彰の憲法入門』『「見えざる手」が経済を動かす』『お金で世界が見えてくる』『池上彰と現代の名著を読む』(以上、筑摩書房)、『世界を変えた10冊の本』『池上彰の「世界そこからですか!?」』(以上、文藝春秋)ほか、多数。 「2023年 『世界を動かした名演説』 で使われていた紹介文から引用しています。」