- Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167557027
感想・レビュー・書評
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不倫?三角関係?
小川洋子の作品は、もっと少女趣味なのが好きだ。なんか、小川さんの作品のあの透明感が、今回のにはない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
瑠璃子 という女性の 物語。
家族で行った別荘。
そこに8年ぶりに 行く。
なんとはなしに、家出を したかったから・・・・
そこで、チェンバロ 製作者 新田氏と
恋人を失った経験を持つ 薫さん にあう。
森と湖の中で、物語は進んでいくが・・
何という 軽い ストーリーなのだろう。
いまの人たちは こういうのが好きなのだろうか?
チェンバロという楽器のもつもろさ、せつなさ、・・・
ピアノのように ハンマーで 弦をたたくのではなく
鳥の羽根で 引っかいて 音を出す。
ちょうど、そんな風な
鳥の羽根で 引っかくような 感じの物語。
人々は みなやさしく、
すべてをいわないで・・・ベールの中に包んでいく。
日本の 文化の中に
しっかりと 自分を閉じ込める。 -
静かに孤独。淡々と、さみしい。
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自分が居心地のいい居場所を見つけるのはとても大変なことなんだな、
と思いました。
ドナを抱っこしたいです。 -
ものすごい、エロイです。
小川先生!!
私の体を奏でるって、エロ過ぎます -
離婚寸前の夫から逃れ、山あいの別荘に住み着いたわたしは、ある日、チェンバロを作る新田氏とその女弟子薫と出会う。チェンバロを作る新田氏の佇まいに惹かれていくわたしだが、同時に新田氏と薫の強い絆に気付かされ打ちのめされていく・・・。
今まで読んだ小川氏の長編の中では、結構上位にくるのではないか。とにかく切ないのだ。作品の雰囲気もいい。チェンバロを作っても、決して人前で弾くことのないはずの新田氏が、薫のために曲を奏でている・・・。それを覗き見てしまったくだりなど(ついネタばらししてしまった!でも言いたいのだ!)極みである。 -
切なかった。
瑠璃子には幸せになってほしい。
いつまでも静かに彼らはチェンバロを作り続けるのだろう