桑潟幸一助教授のスタイリッシュな生活 モーダルな事象 (文春文庫 お 23-2)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 318
感想 : 44
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  • Amazon.co.jp ・本 (605ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167580025

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ2作目が出たということで、まず1作目のこちらから読むことに。
    本格モノ、、、なのかな?予想していたものとは全く違う作風にビックリ。主人公(?)のクワコーはもちろん、探偵役の元夫婦も個性豊かなブッ飛んだキャラで、ユーモア小説としてはそれなりに楽しめた。本格モノは正直苦手だし、文字数もビッチリ詰まっていて若干引いたけれども、意外にもスイスイ読めて無事読破。内容自体は正直好みではなかったけれども、読ませる筆力には圧倒された。ラスト、あの状態からどうやって准教授になるのか、ちょっと気になる。

  • なんせ長すぎる。特に前置き的な部分が。もっとどんどん話が進んでもいいのにまだるっこしいなあ。

  • 先に「クワコーもの」の新作を読んでいたので、本作があまりに違う雰囲気でびっくり。同じ登場人物だけど、シリーズ物じゃあないのね。新作クワコーは大いに笑ったけれど、こっちはこっちでとても面白かった。本格ものやらトラベルもの、社会派もの、ミステリーのいろんな型をサービス精神旺盛に詰め込んである。こういうの好きだなあ。才気あふれる、という感じであった。

  • 初奥泉光。最近出た「桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活」がおもしろそう、と思い、まずはこちらからと読みはじめたんだけど、いやいや、軽いユーモアミステリかと思いきや、だんだん本格ミステリや幻想や歴史モノ?といった様相になってきて。すっごく読みごたえがあってびっくり。おもしろかった! 本来わたしは幻想っぽいモノが苦手なんだけど、これはぜんぜんイヤじゃなかった。文語調の文体もよかった。奥泉光ってすごいかも!といまさら。軽薄なような濃厚なような、日常的なような非日常的なような。骨が太いというか。物語らしいというか。好きだ。突然だが、野田秀樹の昔の舞台を思い出すような感じがした。主人公のクワコーが、イヤなやつかも、いまひとつ共感できないかも、と思っていたら、ひどい人間ではないと最後にわかってよかった。だけど、あのラストからどういう経緯でまた准教授に復活しているんだろう?

  • あちこちに撒かれた駄洒落と小洒落、時空を駆ける仕掛けの数々、これはもう、この作者が春狂亭猫介に違いない、と思った次第。

  • 私には合わないタイプの物語だった。
    ミステリーなのかな?

  • シューマンの指の奥泉光ということで読んでみたが、はまってしまった。近代文学とアトランチィスのコインと…いろんな謎が次々に現れ、狂言回しのような桑幸と元夫婦探偵が謎を解いているか深めているのかわからないように絡んでくる。くどいのが苦手な方にはお勧めできませんが、私には面白かったです。

  • 奥泉氏を知る最初のきっかけがこちら。
    タイトルと、
    ー桑潟幸一助教授のスタイリッシュな生活ー
    のスタイリッシュ・・・て何?て気になりました。

  • 2008/8/22 ジュンク堂三宮センター街店で購入。
    2012/2/21~2/26

    永らく積んでいるうちに、最近ドラマ化されたクワコーこと、桑潟幸一の活躍するミステリ。ある童話作家の原稿を持ち込まれたクワコー、自分が発見したことにして欲しいと頼まれてから、不思議な事件に巻き込まれる。探偵役の元夫婦コンビ諸橋倫敦、北川アキも良い味を出している。ドラマの原作は次作のようだが(ドラマは見ていない)、楽しみである。

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著者プロフィール

作家、近畿大学教授

「2011年 『私と世界、世界の私』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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