紫蘭の花嫁 (文春文庫 の 7-1)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 654
感想 : 54
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  • Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167652012

感想・レビュー・書評

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  • 中盤でえっこの人が!?としばし混乱する展開に。残りページ少なくなってきてどう収束するのかと思ったら、うーん。事件の性質の割に都合よく狭い人物相関図になってしまってるな、と。あとラストの含みが怖い。ここはもう素直にハッピーエンドにしてくれた方が良いのに。にしてもダイヤルQ2って懐かしい(笑)。

  • 2015_06_30読

  • 幼少期の経験から女を殺すことに快感を覚える男。花屋で働き、誰かから逃げ続ける女。あるバーに突然やってきた、蘭を携えた女。そして起こる連続殺人事件。ラストまで一気に読ませる文章力はさすが。しかしこのラストは…。まさかのバッドエンドなのか。

  • 個人的には粘着質な男二人は受け入れられないし、主人公の女性の生き方も理解できない。
    途中からなんとなく真相が読めたけど、最後の最後までひっぱって、どう決着をつけるのか期待していたのに、バタバタの収束で連続殺人犯も都合がよすぎ。と思っていたらラスト1ページは秀逸。ここだけで☆が+1

  • 複数の登場人物の過去・現在・思惑が交錯し、序盤までは一体誰が何のために行動しているのか、真実を知りたくてページが進む。終盤はそれぞれの目的が見えてきて、結果も予想できたものの、そのすべてが繋がっていく感じが気持ちいい。
    きっと普通ならば理解しがたい犯人の心理ですが、幼少期からの気持ちの積み重ねの描き方が丁寧で、すんなり入ってくる。歪で、異常なのだけど、当人にとってそれは自然で理路整然としているというか。それって少し恐怖感を受ける部分ですね。
    落ちはなんともばたばたと、割とふつうに収束していた、のに。
    最後、安心した直後にこう、ぐさっと。。

  • 序盤の「三田村夏季殺人未遂事件」を境に、事件前と事件後を同時進行していきます。最後まで臨場感があって楽しめましたが、真相は残念ながら予定調和でした。
    そもそも、夏季が一命をとりとめた時点で警察に駆け込んでおけば連続殺人事件は防げた訳です。復讐しようとする夏季と、そんな恋人に危険な目にあわせてまで犯人を泳がせる刑事・渋沢の心理が理解出来ません。著者のご都合的な展開だなと思いました。 

  • 複数の事件、複数の人物の視点が絡まって、なかなか話の展開と犯人を予想しづらかったが、その分真相が見えかけて来てからはグッと面白くなる。最後のページには本当にやられた〜。

  • 犯人になかなか気付けず、とても楽しめた。

  • 引っ張りすぎて面白くない。
    久しぶりの乃南にがっかり。

  • 追いかけてくる人がほんとは愛情があって、摩衣子が小田垣の事が好きなのかと思ったら違っていたところがおもしろかった。というか、安心した。

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。88年『幸福な朝食』が第1回日本推理サスペンス大賞優秀作となる。96年『凍える牙』で第115回直木賞、2011年『地のはてから』で第6回中央公論文芸賞、2016年『水曜日の凱歌』で第66回芸術選奨文部科学大臣賞をそれぞれ受賞。主な著書に、『ライン』『鍵』『鎖』『不発弾』『火のみち』『風の墓碑銘(エピタフ)』『ウツボカズラの夢』『ミャンマー 失われるアジアのふるさと』『犯意』『ニサッタ、ニサッタ』『自白 刑事・土門功太朗』『すれ違う背中を』『禁猟区』『旅の闇にとける』『美麗島紀行』『ビジュアル年表 台湾統治五十年』『いちばん長い夜に』『新釈 にっぽん昔話』『それは秘密の』『六月の雪』など多数。

「2022年 『チーム・オベリベリ (下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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