時の渚 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 794
感想 : 90
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  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167684013

感想・レビュー・書評

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  • 序盤で、「もう展開が見えちゃったな〜。」なんて、得意気に思っていたのが大間違い。(^_^;) 次々に暴かれる新事実に、ただただ驚くばかり・・・。 ちょっと、いじり過ぎの感じもしたけど、ワクワクしながら楽しく読ませていただきました。(*^_^*)v

  • 親子とは何か。深く考える。

  • 血が繋がっていようがいまいが家族の愛は偉大だってことを考えさせられた

  • 久しぶりの笹本作品。

    ある事件をきっかけに刑事を辞め、私立探偵をしている茜沢は余命いくばくもない老人に35年前に別れた息子を探してほしいと依頼を受ける。
    かつて暴力団員だった老人の妻は出産時に命を落としてしまい、途方に暮れていたところ偶然出会った女性に息子を譲ったという。
    互いに名乗らず別れたため、手掛かりは女性が切り盛りしている飲食店の名前だけ。

    一方、かつての同僚から未解決となっている事件に再び動きが見られたとの連絡を受ける。
    その事件とは茜沢の妻子の命を奪い、茜沢が刑事を辞める理由ともなったもの。老人からの依頼をこなす合間に容疑者となった男の動向調査を手伝うことにする。
    やがて2つの事件が1つにつながるが、そこには悲しく切ない事情と茜沢自身が背負っていた数奇な運命があったー。


    おもしろかったです。
    携帯電話や戸籍に関する登場人物の知識が薄いところに作品の古さを感じますが、それもほとんど気にならないほど物語の構成がすばらしい。

    ただのミステリーではなく、心暖まるシーンもあったりして読みごたえがあり満足でした。

    笹本作品、もっと読んでみたいと思います。

    2018年3冊目。

  • 偶然が重なりすぎ、出来過ぎ、な点はたしかにあるけれど、出てくる人の魅力なのか、心理的描写がうまいのか、単純に物語に入り込めたし、うるうるっときた。

    犯人は一体誰なのか、という結末よりもそこに至るまでの人間模様に引き込まれるような形。

    慕われるような人間はきっとちゃんと理由があって、長い時が経っても周りの人が覚えているもんなんだろうなあ、としみじみ。

    親子とは血だけで語れるのか。

  • あまり面白くなかった。

  • 思いがけない名作との出会いでしたよ!
    3分の2くらいまではストーリーが読める…というかまあ普通といえる展開で、「さあ、ここからどうビックリさせてくれるのかな!?」と思いきや、まさかこれ程に感動させてくれるとは!ひと山終わって、これで終わりか~と思っていたら、真のラストはその先にあったよ。まあ確かにご都合主義と言えないこともないのよ。ここまで偶然がピタリとハマるか!?っていうね、でもここまでの秀作にそんなツッコミを入れるのは、野暮ってもんでしょう!

  • 2019/2/19やっと読み終えた。ややゴチャゴチャ

  • 中盤のネタバレかと思わせてからの更なるどんでん返しは反則技だ。全てを失った男の寂寥感...。ただ、調査の過程で出会う人々との繋がりが、きっと彼を癒し、再生させるのだと思いたい。

  • どんでん返しがたまらない。最後まで想像がつかない展開でした。血か絆か。重いテーマで、考えさせられました。

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著者プロフィール

1951年、千葉県生まれ。立教大学卒。出版社勤務を経て、2001年『時の渚』で第18回サントリーミステリー大賞と読者賞をダブル受賞。04年『太平洋の薔薇』で第6回大藪春彦賞を受賞。ミステリーをはじめ警察小説、山岳小説の名手として絶大な人気を誇る。主な著書に『ソロ』『K2 復活のソロ』(祥伝社文庫)他。21年逝去。

「2023年 『希望の峰 マカル―西壁』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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