時の渚 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 792
感想 : 90
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  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167684013

感想・レビュー・書評

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  • 笹本稜平さんの作品を初めて読みました。大変読みやすかったです。
    途中からあらすじが読めましたが最後は二転三転とどんでん返しがありました。無理やり感も否めませんが引き込まれたので後味は悪くありません。
    親子愛にホロリとしました。

  • 最後の出生の秘密にやや無理があるものの、全体としてはよくまとまった作品である。

  • 最後のどんでん返しがあるとは。

  • 人物のつながりの説明が多くて理解して読むのに辛かった。衝撃的な結末にちょっと切なくなってしまった。

  • どんでん返し系。途中からわりと内容は読めちゃったんだけど、親としての無償なる愛は自分に置き換えたとき、思わず涙してしまいます。人物がそれぞれ魅力的に描かれていて、鬼無里に行ってみたくなった。

  • 切なく辛いストーリーです。

  • サントリーミステリー大賞&読者賞ダブル受賞作。
    どんでん返しの大どんでん返しといったところでしょうか。といっても、初めのどんでん返しは最初のほうで大体予想がつきました。更に言っちゃうと、肝心の最後の大どんでん返しも私は予想がついちゃったんだけど、、、。
    まぁ、でも面白かったです。ある老人から頼まれた人捜しと、自分の家族の命を奪った轢き逃げ事件。偶然にも主人公の探偵は同時に追うことになるのですが、その二つの事件が次第に絡まっていきます。二つの事件を追う中、主人公はあっちへこっちへと奔走し、ストーリーがスピーディーに展開されていきます。その割には、途中で混乱することなく文章は読みやすかったです。一気に読ませてくれました。
    人物描写も良し。主人公が行く先々で出会う人たちが、皆、個性あるいい人たちばかり。ただ、、、、そうは言っても、続く展開があまりにもご都合に溢れ過ぎていて気になりました。ミステリーにしては、都合よく事が進み過ぎる。まぁ、読んでいて気分が悪くなるものではないんですけど。ハードボイルド、っていうならまだ分かるかな。

    最後の大どんでん返しまで予想が出来てしまった私ですが、それでも最後はグッと来ました。あまりにも主人公にとっては辛すぎるパンドラの箱の中身。それでも家族の絆というものが彼を繋ぎとめ、辛い過去から解き放ってくれる。更に言えば最後の最後、続く未来が想像できて、読後感が思いのほか良かったです。

  • 他人から依頼された人探しが、図らずも自分自身を見つめ直すきっかけに。もっともっとと引きこまれていく。家族の絆とは血だけで無く、一緒にいた年月でもなく、愛する気持ちなんだなと強く思った。

  • 最後の最後にどんでん返しがありおもしろかった。
    ただ疑問に思うことも何点かあるので星4つです。

    全体的によくできているので読む価値ありです!

  • 第18回サントリーミステリー大賞&読者賞ダブル受賞。
    主人公は元刑事で探偵の茜沢。死期が迫った元ヤクザの依頼で、別れた息子を探しつつ、自分の妻子を事故死させた男への復讐を図る。
    これらのまったく異なる2つの仕事が1本の線になっていくのは、よくある手法。ゴールにたどりつけそうでたどりつけないもどかしさの果て、結局どちらの仕事も1人の独白によって謎解きされるというあっけなさ。それまでの回り道はなんだったのか…。
    ミステリーとしては浅いし、色恋もないが、親子愛が感じられる話。

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著者プロフィール

1951年、千葉県生まれ。立教大学卒。出版社勤務を経て、2001年『時の渚』で第18回サントリーミステリー大賞と読者賞をダブル受賞。04年『太平洋の薔薇』で第6回大藪春彦賞を受賞。ミステリーをはじめ警察小説、山岳小説の名手として絶大な人気を誇る。主な著書に『ソロ』『K2 復活のソロ』(祥伝社文庫)他。21年逝去。

「2023年 『希望の峰 マカル―西壁』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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