ウォッチメイカー 上 (文春文庫 テ 11-17)

  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167705886

感想・レビュー・書評

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  • 色々盛り上がってきたけど、まだめちゃ面白いとまではいかない。訳は秀逸。自然。やっと各登場人物の魅力を把握してストーリーが動くのを楽しみにしはじめたあたり。キネシクスの達人のあたりが一番面白い。下巻に期待。

  • 四肢麻痺のNY市警科学捜査顧問リンカーン・ライムと、その眼・足となりグリッド捜査を担当するアメリア・サックス。さらにはCA州捜査局捜査官の尋問のプロであるキャサリン・ダンスなど、個性の強い登場人物がたくさん出てくる。
    タイトルとなる、ウォッチ・メイカーは殺人事件の犯罪者の俗称であるが、この事件以外にも、警察汚職を匂わせる事件も進んでいるらしく、下巻の展開が楽しみだ。

  • 2016.10.26

  • 読了。レビューは最終巻で。

  •  事件現場に不気味な時計を置いていく連続殺人鬼”ウォッチメイカー”とリンカーン・ライムたちの戦いを描くサスペンス。

     リンカーン・ライムシリーズの中でも評価が高い作品だけあって、上巻から面白いです!

     被害者をなるべく苦しませて殺そうとするウォッチメイカーと、それを最新の科学捜査で追うライムたち。事件と捜査の場面の切り替え、
    警察側の視点と犯人側の視点、それに被害者の視点と、視点の切り替えも適度に合って、テンポの良さを加速させます。

     そして、介護士のトムやロン・セリットーをはじめとしたいつもの面々に加えて、新キャラも魅力的です。

     まずは尋問のスペシャリストの女性捜査官、キャサリン・ダンス。ボディ・ランゲージから相手の反応を読み、嘘を見破る彼女は、証言者の証言を当てにしないライムですら、一目を置いてしまうほどの有能っぷりを発揮します。彼女の証言を聞きだすテクニックも、読んでいて面白いです。

     もう一人は若手刑事のロナルド・プラスキー。彼は、サックスの部下として登場。サックスは今回、ウォッチメイカー事件と並行して、殺人の疑いがある自殺事件についても捜査するのですが、その手伝いとして登場し、彼もまた、ウォッチメイカー事件に参加するようになります。

     ライムに憧れて、ライムが出した本を読んだことをアピールしたり、事件に対してのやる気の出し具合、初めてのライムのグリッド捜査に悪戦苦闘したりと、やる気と若さが魅力的です。

     そして、彼の捜査にまだ不慣れな様子を見たりすると、『ボーンコレクター』では、駆け出しだったサックスの成長っぷりも感じられて、シリーズを何作か読んでいるファンはうれしい限りなのではないでしょうか。

     そんなサックスですが、自殺事件を調べていくうちに、思わぬ真実を知ってしまうこととなります。そして、それは彼女の心に大きなダメージを与えてしまうのです。

     それに対し、なすすべなしのライム。ウォッチメイカー事件もそうですが、二人の関係性にアメリアの今後と、気になるものを残したまま下巻へと続きます。

     下巻もあっという間に読んでしまいそうな、そんな勢いを感じさせる上巻でした。

     2008年版このミステリーがすごい! 海外部門1位

  • リンカーンライムシリーズ。

    殺人現場に時計を残す犯人ウォッチメイカーとライムたちの追走劇。
    殺人現場にわずかに残っている痕跡から犯人への手がかりを探っていく。

    緻密に作り込まれた作品は読んでいて楽しい。

  • 展開が早い。
    連続猟奇殺人事件、汚職事件、2つの殺人事件の捜査がパラレルに進む展開。

    登場人物もそれぞれ背景を持っている。非常に細かい(いい意味でも悪い意味でも)伏線を途中途中で回収し、安心させず、引き込む展開。

    ただ、上巻においては、連続殺人の描写、切迫感を失っている点が、全体的な恐怖感を低減させてたように思える。

  • “リンカーン・ライム”のシリーズに出逢い、他作品に触れるとすれば、発表順に読むのが好いようにも思ったが、敢えてこの『ウォッチメイカー』を入手した。それは、偶々出逢った『バーニング・ワイヤー』の中で、「過去に対決した経過が在る怜悧な殺し屋の“ウォッチメイカー”の動向の情報が寄せられていて、カリフォルニア州のダンス捜査官を介してメキシコシティーの警察関係者と情報交換をしようというような中、地元のニューヨークで妙な事件も起こっている…」という状況が描かれていたので、“ウォッチメイカー”という敵役がどういう人物なのか、凄く気になったのだ。
    非常に興味深く読んだ!!

  •  相変わらずスピーディーな展開です。難を言えばカタカナの名前についていけない。

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著者プロフィール

1950年、シカゴ生まれ。ミズーリ大学でジャーナリズムを専攻。雑誌記者、弁護士を経て40歳でフルタイムの小説家となる。科学捜査の天才リンカーン・ライムのシリーズ(『ボーン・コレクター』他)や“人間嘘発見器”キャサリン・ダンスのシリーズ(『スリーピング・ドール』他)は全世界でベストセラーになっている。ノンシリーズ長編小説、短編小説など人気作品も多数刊行
『ブラック・スクリーム 下 文春文庫』より

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