武士道セブンティーン (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167780036

感想・レビュー・書評

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  • 友情と成長。
    馴れ合いや浮き足立つ出来事なんて全然ない。
    剣道を通じて二人の女子高生の剣道に対する考え方や自分の価値観と向き合い成長していく物語。

  • 「シックスティーン」は、香織が父親と和解し、剣道の面白さを再発見して剣道を(兵法から武士道へと)を進化させる話だった。早苗はその触媒の役割を演じた。

    一方「セブンティーン」では、打って変わって、転校先の福岡南のスポーツ剣道(勝つためにはルールの枠中で何をやってもいい、当てっこ剣道)に馴染めず、悩んでしまった香織を、早苗が立ち直らせる話。

    剣道の何たるかを少し理解できた気がする。内容もパワーアップしてて、「シックスティーン」より面白かった。昔好きだった剣道漫画「六三四の剣」を思い出した。

  • おもしろい!「武士道」を大切にしながら剣道をする二人の女子高生がいい。いろんな生き方があるんだな。

  • 0063 2018/09/21読了
    後輩ができて香織が先輩になってるのがよい。後輩思いだし。
    清水くんもまた出てきて面白かった。彼も苦労している。
    ラストは切ないけど、次の巻を読むのが楽しみ。

  • 前作に続いてとてもいい話だった。
    どんなにひどい言葉でも、その裏にはやさしさがあることもあるんだなと思った。そして、この本には、田原美緒という香織の後輩も新しく登場して、美緒と香織の関係にはとてもあこがれたし、いいなと思った。
    この本の話の続きを早く読みたい。

  • 前作に続いての剣道少女二人の友情の物語。
    2年生から神奈川と福岡に分かれてしまって、別々の剣道をあり方を考えていくが、結局は二人とも剣道が「収め」るものであることを理解することがこの巻の主題かと思う。
    香織と後輩の関係、早苗と香織のライバルとの関係が少しづつ変化していくところに「なぜ」という疑問を感じながら、物語が進行していくため、もどかしい思いが残る。
    この疑問は次作で解決されるのだろうか、いや、解決してもらわないとずっと引きずりそうで恐い(笑)

  • Bushido steals the opponent's fighting ability and rules the battle.(武士道は、相手の戦闘能力を奪い、戦いを収める)

  • 剣道がスポーツとして競技化されている以上、そのルールの中で効率的に勝つ方法を追及するのは間違いではないでしょう。でも、納得し難い。
    日本人なら大半の人が感覚的にそう思うのではないでしょうか。それは、剣道が心や精神と知った内面を育む側面を過分に含んでいるからだと思います。
    なので、スポーツ化に傾倒するレナに警鐘を鳴らせたことに溜飲が下がりました。

  • 2019#28

  • うーん、おもしろい!
    2巻目でも、決して間延びした感じはなく、最後までワクワクしながら読めた。
    武道としての剣道とスポーツとの違い、吉野先生のラスト付近での話でよく分かった気がする。
    しかし、こんなこと思って剣道している人って、どのくらいいるのかな?
    確かに剣道はオリンピック競技にはならない。でも、その理由を「剣道はスポーツじゃなくて、武道だから」と、言葉そのままに説明する人が多い。じゃあ柔道は?何が違うのか?審判の判定があるから?ルールで捌ききれない部分があるから?じゃあフィギアスケートや体操は?気剣体の一致?残心??外国人には理解できないもの?

    この本で少し理解出来たような気がする。

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著者プロフィール

誉田哲也
1969年東京都生まれ。2002年『妖の華』で第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞受賞、03年『アクセス』で第4回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞。主なシリーズとして、『ジウⅠ・Ⅱ・Ⅲ』に始まり『国境事変』『ハング』『歌舞伎町セブン』『歌舞伎町ダムド』『ノワール 硝子の太陽』と続く〈ジウ〉サーガ、『ストロベリーナイト』から『ルージュ 硝子の太陽』まで続く〈姫川玲子〉シリーズ、『武士道シックスティーン』などの〈武士道〉シリーズ、『ドルチェ』など〈魚住久江〉シリーズ等があり、映像化作品も多い。

「2023年 『ジウX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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