かわいそうだね? (文春文庫 わ 17-2)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167840020

感想・レビュー・書評

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  • かわいそうだね?
    の恋愛がぐずぐずすぎてなかなか読み進めなかったなぁ…なんだ、この恋愛。誰も幸せにならなそうって感じのまま終わったわ…販売員の戦闘っぷりとかOL目線では楽しめた。アラサーの頃の勢いもあるけどあーゆー着地が未定なよくわからん三角関係ってなかなか読み進めなかったわー
    亜美ちゃんは美人
    学生時代をとても思い出しなかなかリアルな感じだったなぁ結局同性の友人関係ってある程度距離あるよね

  • タイトルが妙に面白くて手に取った。

    1つ目にお話はイライラしたけどなんとか読み進めた。
    樹里恵の最後の破壊力素晴らしい。
    爆発したところから読み進めるのが楽しかった。

    2つ目のお話は、自分に理想を押し付けない人・ありのままの自分でいられる人を亜美ちゃんは選んだとわかった。
    2022.2.4

  • なんとなく、読み進めるのが億劫になる展開で、なかなか進まなかったが、最終的には「スカッ‼️」と、した


    優しさと優柔不断さは隣り合わせ…その違いを見極めないと泥沼だなと…

  • 表題作は、恋に盲目的になって歪な三角関係を文化の違いと理解しようとする主人公の健気さがほろ苦くもこれぞ恋だなという感じでした。
    「亜美ちゃんは美人」の女の嫉妬と小池くんの冷静な分析眼が暗くて恐ろしいけど、リアルで面白かった!

  • 勢いがあって読んでいて楽しいけれど心には残らない。できるだけ最近の本作を選んでみたけれど、芥川賞をとったときの初々しく若々しい印象が15年経っても拭えない。
    軽快に悩み果てる女の子の描写とても好きなんだけど…もうちょっと、あと一段階でいいから深さがあったらとおもってしまう。

  • かわいそうだね?と、亜美ちゃんは美人の二部構成。
    かわいそうだね?は、かなりいまいち。
    亜美ちゃんは美人は、楽しくはあったけれど、
    読んだあとは、なにしてんだろ、早く寝なきゃ...
    みたいな気分になった。

  • 正直、よくわからない。多くの人の感想でラストシーンが気持ちよかったと言われているが、私にはそのラストシーンがさっぱり理解できないし、むしろ胸くそ悪くなった。登場人物全員気持ちが悪い。ラストシーンキレるならキレるで思考破綻すればいいのに声に出す関西弁と思考の標準語にギャップがありすぎる。キレてる時にキレてる自分と冷静な自分がいるのは実際わかるけど、なんていうかそこの分離がかけ離れすぎてて二重人格並。しかもラスト数ページ前から突然文章読みづらくなる。全体的に言いたいのはこれ、何を言いたくて書いたの?ってこと。唯一アパレルでバイトしてるので仕事の描写があるあるすぎてすごいなって思った。

  • なんだったの?!って突っ込みたくなる。ハッキリしないモヤモヤした展開。主人公の心情が描かれており、共感できる人はできるだろうけど、私にはイマイチ。

  • 重々しい読後感。女性の生々しい影の部分を覗いてしまった感じ。少なからず、自分にもこういう感情があるんだろうかと思うと少しゾッとした。

    かわいそうってすごく難しいことばだとおもう。機からは成功してみえても、私ってかわいそう!って思ってる人もいれば、周りからかわいそうと思われていても、本人はしあわせだったりすることもあるのかな、となんとなく感じた。アキヨみたいな女の人とは出来ればお近づきになりたくない。

    さかきちゃんみたいな子は、実は結構多いんじゃないかとおもった。


    面白かったけど、落ち込んでるときに読むとさらに落ち込む。

  • 綿矢さんの作品を読むのは『インストール』『蹴りたい背中』に続いて3作目。読むのを忘れていたようで、部屋で発見。綿矢さんの作品はいつもタイトルがいいんですよね。タイトルを編集者がつけていないのであればコピーライターのほうが向いてそう。なんて言うと綿矢ファンに怒られますね。自分と違う世代の感性なのだな…と思い、気が向いたら読んでみます。

    表題作は「かわいそう」という気持ちは善か偽善か。その是非を問う物語。「かわいそう」って言うことは主観的で失礼だと教育されている人も多いですよね。自分は「かわいそう」という感情が芽生えた以上、それはかわいそう以外に形容するしかないと考えて「かわいそう」と発言しますが。
    具体的には彼氏が同情心から元カノと同棲するという三角関係の物語。元カノは「かわいそう」な自分を武器に闘い、彼女も元カノの状況を「かわいそう」と思い込もうとして苦心し、最終的には破綻します。
    すみません。ディテール描写とかあまり好きじゃなくて、読み飛ばしながら読みました。最後の関西弁、自分も激怒すると関西弁になるのでわかるのだけど、、、なぜだか好きじゃなくて、恥ずかしくて読みたくなかった。醜い感情に対面したくなかっただけなのか。それとも、文章的になんだか違うから恥ずかしかったのか。
    とても美しいカバー写真は馬場わかなさん撮影(この写真好き)。装丁は和久井直子さん。へし折られたパールピンクのミュールは元カノ・アキヨのものですね。。

    同時収録の『亜美ちゃんは美人』は美人の友だち亜美ちゃんと親友さかきちゃんの物語。こちらのほうがムダなく面白かったかな。学生時代の学校カーストとかは『桐島〜』的です。最終的に美人が「なぜこんな人を選ぶのか?」という結論を導きます。ネタバレしますと自分のことを嫌いな人を選ぶんですが、これって綿矢さんの実体験も入っているのかな?と思いました。(作者はめちゃくちゃ美人!というわけではないけど、若い頃からチヤホヤされただろうから。)道重さゆみさんでドラマ化するとよさそうです。

著者プロフィール

小説家

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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