まんがキッチン (文春文庫 ふ 38-1)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 433
感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167900427

作品紹介・あらすじ

おいしくて可愛いレシピ本が文庫サイズで登場!名作少女まんがをイメージして作った可愛い「お菓子レシピ&エッセイ」本。福田里香×萩尾望都、くらもちふさこ、羽海野チカ、よしながふみら人気漫画家との超豪華対談も収録。

感想・レビュー・書評

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  • 図書館でお料理本のコーナーの間にちょこんとあった文庫本。
    何かと思って出してみたら表紙が羽海野チカさんの絵!
    開いてみたら、はぐちゃんが!
    可愛かったから借りてきて読んでみた。
    レシピ本だけど、レシピよりも本的要素が強いかな。
    色んな漫画に出てきたお菓子を再現したというよりも、その漫画っぽいお菓子が出てくるって感じだったな。
    でもはぐちゃんコロボックル飴が可愛かったからよし!

  • 食に特化して漫画を読むことがあまりなかったけど、好きな漫画は食に溢れていることに気づいた。
    ハチクロのラストシーンのはぐちゃんから竹本くんへ贈った食べ物は切なくてあたたかい。
    よしながふみの漫画も読みたくなる。
    対談も面白かった。

  • 内容はレシピだけなのかと思いきや、、
    読者目線の少女マンガの系譜や歴史が辿れるコラムもあり、得した気分です。

  • お料理本としてではなく、少女漫画愛好者のエッセイとして読んだのですが、さすが料理家だけあって漫画に登場する「フード」から分析する切り口が面白かったです。一見なにげなく漫画の中で使われている食事シーンや食べ物のチョイスも、キャラクターの心情表現やストーリーに大いに深い意味を与えているんですねえ。そういう解釈ができるのか!と新鮮でした。

    「眠れぬ夜のココア神話」は私も刷り込まれているなあと感じます(笑)。漫画から得た体験が、年齢が若かったり幼かった頃ほど、現実の経験と限りなく等価に等しく自分の人格形成に影響を与えていることも改めて実感しました。

    巻末には羽海野チカ、よしながふみ、くらもちふさこ、萩尾望都との対談もあって豪華。羽海野チカやよしながふみの漫画は、たしかに食べ物描写が多いなあと思って読んでいましたが、萩尾望都の漫画はそういう視点で見たことがなかったので、言われてみれば成程!という感じ。そこにポイント置いて読み直してみても面白いかも。

  • 取り上げられた作品のラインナップがたまりません。続編もあるよ。

    【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • ずっと長い間読みたかった作品。ようやく文庫化されて手に取って、一気読み。紹介されている漫画が無性に読みたい。おいしいものも食べたい。しかも、まんがキッチン2が発売。文庫化されるまで待てないかも。

  • 取り敢えず『ハチクロ』と『バルバラ異界』は読もうと思った。

    切り口が斬新だなと思う。
    漫画を読むときにそんなことまで考えて読んだことなんてなかったし。
    だがしかし、川原泉さんの『もぎゅもぎゅ』は丸くて白いものとは限らないし
    (『メイプル戦記』では焼きトウモロコシ、玉子丼、
    バナナ、ういろうなどをもぎゅもぎゅと食べている)
    『ベルサイユのばら』でオスカルがロザリーんちでスープを飲むシーンなんて
    オスカルが革命に生きるきっかけになる重要なシーンなのに
    何故そこを素っ飛ばすかなーとか
    福田さんの持論に承服しかねる部分も多々あったので
    星を減らしてしまったごめんなさい。
    個人的には巻末の対談だけでお腹いっぱいだった。

    レシピにあったお菓子は美味しそうなのとそうでもないのと(爆)半々くらいかな。
    自分で作ろうとは思わなかったけど
    そこにあったら食べてみたい気がするものもあった。

  • いろいろと目からウロコで、美味しい一冊でした。

  •  マンガに登場する所持シーンや食べ物にある種の意味が、隠されている事を「フード理論」として提唱した著者の料理レシピ+少女漫画コラム本。
     レシピ本としては、文庫なので少し見にくいかと思いますが、自分はコラムメインでしたので大丈夫(?)でした。

  • 少女漫画のお食事やお料理(敢えての"お")なんて、
    登場人物を可愛く見せるためのアクセサリーだと言おうものなら、何処からか、生クリームのついたお玉が飛んできそうである。

    小説でいうところの句読点、閑話休題のみならず、主要人物たちの関係性や、主人公の心情を表すための重要なモチーフとして、料理がこんなに考え抜かれて配置されているとは。

    ギャグのようなとんでも料理が、結末に重要な意味を持っていたり。
    失恋を表すために、抱えているイチゴ潰すという、お洒落すぎるシーンがあったり。
    夫婦の疎遠を表すために、逆に食卓のシーンを増やしたり。
    漫画は、話の展開を作るのは会話だけれど、他の部分は、本当に絵だけで表現されているんだなあと、痛感させられた。

    料理をスパイスにした漫画評論で、未読の漫画が多かったが、さわやかな語り口で、あらすじや説明もあっさりしているので、ペロッと平らげてしまった。

    図書館スタッフ(学園前):れお

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    帝塚山大学図書館OPAC
    http://opac.tezukayama-u.ac.jp/mylimedio/search/search.do?target=local&mode=comp&category-book=1&category-mgz=1&materialid=2410003900

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著者プロフィール

菓子研究家。新宿高野に就職後、独立。書籍や雑誌で提案するフルーツレシピが人気。著書に『野菜、果物、ハーブで作るフレーバーウォーター』(文化出版局)、『新しいサラダ』(KADOKAWA)、『季節の果物でジャムを炊く』(立東舎)など多数。

「2018年 『いちじく好きのためのレシピ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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