- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167907044
感想・レビュー・書評
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哲学に興味がある方は、まず、
この著者の本を読むのがお薦め。
「生きるとはなんぞや?」
「無理難題が多すぎる」
それが、哲学そのものかも?
ばかばかしくて、笑えて、ちょっとためになる本。
今回は
「聖人ツチヤ師」がだいぶ出てきた。
何とも言えない展開とオチに、心わしづかみ。
奥様特製、野菜たっぷりの焼きそばを食べて、
これからも、どんどん書いてほしい!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
本屋大賞 超発掘本
なんとなくダメな自分が、
ダメなままで生きていても
いいような気がする
と本の帯に
「妻になる!」
をダンナに読んであげたら
ゲラゲラ笑って嬉しそうに私の顔を見て、(あっ!笑い過ぎたかも。)
読んでいるうちに、あーこんな人でも生きているだから(メチャ失礼!)私も生きるぞ!
ちょっとぐらい失敗しても、
へ。へ。屁の河童!って生きよ
うと。
どう言うわけか?
こんな人(メチャクチャ失礼!)
に勇気をもらえる本です。
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読書録「無理難題が多すぎる」3
著者 土屋賢二
出版 文藝春秋
p35より引用
“ 練習してみて分かった。自分の心が一番
思い通りにならない。思った通りだ。”
目次より抜粋引用
“妻になる!
なぜ衰えるのか
最初の一歩説
愚かなことをする自由
良心的な二枚舌”
家庭以外のあらゆるところから追い出され
てきた著者による、雑誌連載エッセイをまと
めた一冊。文庫オリジナル。
著者に対する妻の辛辣な言動から動物愛護
と中高年男性の扱いについてまで、ふざけた
文章の中に日々を楽しく過ごす要点が記され
ているように思われます。
上記の引用は、思い通りにならない世の中
について考えた項での一節。
自分の脳ミソの中も思ったように使いきれな
いのに、その他が思い通りになることもない
のでしょう。
人間の数で考えても、自分の影響は70億分の
1しかないのでしょうから。
著者は元々哲学教授だったと記憶していま
すが、これまでに記されたエッセイを読んで
みても、ほとんど気楽に読める楽しい作品で
す。
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■読んだ動機
近くの本屋さんで「書店員さんイチオシ」と書かれており、気になって読んでみました
■感想
小心者のクスッと笑える自虐がたくさん、自虐、皮肉の表現が大変面白かったです。
例えば、「うちの妻は義理堅い。一度受けた恩を絶対は忘れずに恩返しする。まるでツルだ。たまに恩を受けた覚えのない私にも恩返しを要求するほどだ。」など、面白い表現で今後使ってみたいと思ったました。
■以下、面白かった箇所抜粋
先生の本に出会ったときは衝撃でした。もう二度と会えないでしょう。それを祈ってます。
うちの妻は義理堅い。一度受けた恩を絶対は忘れずに恩返しする。まるでツルだ。たまに恩を受けた覚えのない私にも恩返しを要求するほどだ
何も思わず何も期待しない。何を思ったか後から決めればいい。テレビが面白くなければ、つまらなさを味わい「思った通りだ」と呟けばいい。。
練習してみてわかった。自分の心が1番思い通りにならない。思った通りだ
東京ドーム5個分の広さの湖に浮かべたタライの中のお猪口の半分はある
大抵の男にとって熟年離婚を妻に言い渡されるのは青天の霹靂だ。自分のどこが悪いのかわかる男はほとんどいない(自分のどこがいいのかわかる男もまずいない)
「女は長年信号を発して来た、それを察知しないのが悪い」というが、それほど重要なことをなぜ鈍い男の察知能力に委ねるのか
「言いたいことがあるならはっきり言いなさいよ」と男を責めるが、はっきり言えないのは怒られるようなことを考えているからだと言うことぐらい察知できないだろうか
体温のこまったところは熱が出て死にそうに苦しくて測ってみると36.3°しかないことだ。もし私がチョコレートだったら36度もあれば溶けてしまうと妻は本気で心配するだろう
親は子どもが生まれると歩く能力としゃべる能力を伸ばすが、一年後になると喋らないでいる能力のじっと座っている能力わ、伸ばすことに力を注ぐ
スポーツジムも長続きしないが、考えてもらいたい、エアロバイクは20分漕いで「バナナ一本分」と表示されて虚しくならないだろうか。それならバナナ一本我慢したつもりになってエアロバイクをやめてもいいはずだ
さいきん書籍の売れ行きが悪くなった。私の本の売れ行きは悪くなっていない。前から悪いのだ。時代に追いつかれな思いだ
この種の主張をするときは通常、都合の悪いものを除外する。たとえば「自然を守れ」と叫ばれるが自然の中に含まれる台風、大自然、不毛の砂漠、病原菌、ウイルスなども守れというのか。「自分の意見を持て」の言うが、イスラム国やナイスのような意見でも持てと言うのか
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奥様への(おそらく)愛ある悪口、(自虐的な)比喩、(遠回しの愛情)表現がこれでもかというほど出てくる
夫に勧めたら、読み終えた後
「僕はこんなふうに思ったことないからね!!」
と彼には珍しく強めに一言 -
久々の土屋本。おおむね気楽に「しょうもない」と笑い飛ばしていいような話の中に、人として後ろめたさを覚える箇所がある。じわじわと弱い毒が回る。ときどき混じる「聖人ツチヤ師」が、実はけっこう気に入っている自分に今更ながら気づいた。そして先生が離婚されないのは、よほど奥様を好きか、奥様の度量が広いか、あるいはその両方だろうと改めて思う。笑えるけど笑えない人物描写。解説も共犯と思えるほどネタ的である。
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初めてのツチヤ本。はまりそうです。
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くだらなすぎて良い
何も考えたくない日に読むのに最適 -
Mっ気が多くて、恐妻家?の筆者が語る北杜夫的エッセイ。
「焼きそばのいろいろ」は思わず笑った。 -
面白い!
奥さんに叱られグチるところが特に。 -
チーズ入りたい焼き。小学生の頃、チーズ入りたい焼きを初めて食べた時、美味しさに慄いた。あんこのたい焼きとは違った甘さがあり瞬く間に1つ目を平らげてしまった。そして2つ目に取り掛かった時、、、1口目が美味しくなかった。味は全く同じなのに、美味しくない。飽きてしまったのだ。初めて料理に飽きたこの経験は強烈で、その後チーズ入りたい焼きを口にしたことは無い。
この本を読んでその記憶が蘇った。おもしろいのだが、すぐにおなかいっぱいになる。大胆と思わせ大胆ではない滑稽な言い回し、繰り返される自虐。短編集のようにたくさんのエピソードがあるのだが、文書こそは多岐に渡れども書いてある内容は均一。癖の強い、しかも展開のない停滞した世界に飽きてしまい、読めば読むほど読書速度が下がってしまった。
アキレスと亀では無いけど、読み終えることが出来なくなるのではと危惧したほどだった。
まるで癖強よチーズ入りたい焼き100連続な本でした。 -
男視線だとこうなるのか,妻の書き様に唖然!この上から目線と自分への落としている様で譲れないプライドに驚いた.対若者,対学生,対妻あるいは女性.受けよう受けようと思って描いた数々のエッセイ.所々面白いと思うものもあるのだけれど,,読んでいる時間がもったいなかった.
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今まで読んだ、ツチヤ節の中でも
最高の笑いをうんだ、家庭に一冊必要な本になります‼️電車の中では読まないように‼️ -
どうしても最後まで読む体力がなかった。面白く書いているけれど先がみえみえのお話の連鎖はちょっと。。
奥様ネタは正直読んでいて辟易。 -
スッキリで紹介!
一筋縄ではいかない無理難題がいっぱい!読めばたちまち問題解決するかも!?なユーモア・エッセイ。 -
2020年本屋大賞「超発掘本!」、著者はエッセイストの土屋賢二さんで、土屋さんが週刊文集に連載したエッセイを収録した作品。ツチヤさんの作品は初読みだが、最初30歳くらいの方が書いているのかと思って調べたら70歳でした(笑)、感性が若く独特のユーモアに彩られた自虐満載のエッセイは癖になる人は癖になるはず。エッセイではなかなかない読後感であり、著者にいろいろモノ申している最後の解説ページの一文「この本はとても大学教授が書いたとは思えない幼稚な内容です」が一番面白かった(笑)。
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初ツチヤ師。ひねくれてて、屁理屈ばかりで、ユーモアがあって。くすっと笑えるエッセイ集。
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この方のエッセイは大好きでいつも読んでいます。
自虐的毒舌エッセイは読んでいると思わずにやにやしてしまいます。
面白かったです。 -
0828 222p