検察側の罪人 上 (文春文庫 し 60-1)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (362ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167907846

感想・レビュー・書評

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  • 雫井さんの作品を読むのは、火の粉に続いて2作目かな。

    少し前に、太田愛さんの書いた”幻夏”を読んでなぜ、冤罪が起こるのか?という流れを知ったが、これもそれと同じで検察側の人間が冤罪を作り出している。

    本来ならば、法の下において正しい手順で裁判を迎えなければいけない検察官の最上が、自分の個人的な感情(正義感?)とエゴで暴走していく姿は正直、気分が悪い。だからと言って、ここに出てくる弓岡や松倉が良いのか。と言われれば当然、そんなはずはない。彼らも罪をおかした罪人なのだから。

    読んでいて気持ちの良い小説ではないけれど、ページをめくる手が止められなくて上巻を一気に読んでしまった。下巻では、沖野と最上、そして松倉の関係性がどう変化していくのか先が気になるところである。

  • 沖野頑張れ!沖野頑張れぇーーー!!

  • 最上さんの決断、ドストエフスキーの罪と罰を読んでいるような気分になりました。

  • 映画は見ていない。ベテランのエリート検事が自分の正義の為に壊れていく様が描かれていてチョット怖い。下巻をすぐに読み始めよう。

  • 映画先行で小説を読み始めた。
    行き着く先は知っているが面白い。

  • 復讐に燃える検事がよもやの行動に

  • 面白かったです

  • 映画を見ずに初見で読んでいます。
    抜群に面白いです。
    少しずつ崩れていく検察の様子がちょうど良い。
    極端な話はなく、全部があり得る範囲で少しずつ動くところがいい。
    心情の描写もお見事。
    今年1番の面白いです。
    早速下巻を読みます。

  • 3.5の作品。ストーリーが映像化しやすいので、読みやすい。

  • 2020.07.12読了

著者プロフィール

1968年愛知県生まれ。専修大学文学部卒。2000年、第4回新潮ミステリー倶楽部賞受賞作『栄光一途』で小説家デビュー。04年に刊行した『犯人に告ぐ』で第7回大藪春彦賞を受賞。他の作品に、『火の粉』『クローズド・ノート』『ビター・ブラッド』『殺気!』『つばさものがたり』『銀色の絆』『途中の一歩』『仮面同窓会』『検察側の罪人』『引き抜き屋1 鹿子小穂の冒険』『引き抜き屋2 鹿子小穂の帰還』『犯人に告ぐ2 闇の蜃気楼』『犯人に告ぐ3 紅の影』『望み』などがある。

「2021年 『霧をはらう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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