黄金の魔女が棲む森悪魔の子を孕みし魔女 下 (TOKUMA NOVELS Edge)
- 徳間書店 (2007年12月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (225ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198507664
作品紹介・あらすじ
「まさか…レギウス…!」レギウスが立っていた。腰帯のない亜麻布の寝間着をまとった姿は、寝台にいたときの格好だ。波打つ髪を背中にたらし、手には長剣をたずさえている。駆け寄ろうとしたシフの足は、だが異様な気配におしとどめられた。息が詰まるほどの緊迫感。まじりっけのない殺気だった。レギウスの魂を求めて彷徨うシフ。突然登場したレギウスそっくりの人物は…。
感想・レビュー・書評
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キリスト教支配下の東西ローマ帝国で、様々な神々や精霊が出てくるシリーズ。レギウスが謎の眠りについて一年がたった。シフは一人、彼の魂を求めて旅をしていたが、帰国していたとき、悪魔払いの儀式に招かれて、自身が悪魔を宿してしまう。
シフは口が悪いのに、ほんとにお人好しだなー。そんなんじゃうまく世の中渡っていけないよー。だからレギウスが心配しちゃうんだ。シフのレギウスへの思いがせつねー。わんころとたわむれるシフがあわれでのう……。
面白かったです。次はやっと復活したレギウスとどうなるのやら。この作者だと、あっさり元の関係にしてしまうそうな気もして怖い(笑)。シリーズはあと数冊で完結しているみたいなので、まとめて早めに読むつもりです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
10.5.14 読破
エーラーンまではペルシア方面の話がメインでしたが、今回は東&西ローマな話。懐かしい名前の人がたくさん出てきて、「あれ?このひと東?西?どっち?」ってなことに。「あ、この人、前にシフと会ってたんだー」とか。
毎回毎回、いろんなもの、取り込む主人公だなぁ。このシリーズ『紀元400年頃のローマ近辺の宗教事情』ってのが売りのひとつだろうから、無宗教に近い状態の主人公が巫女的な役割をし、色んな神様を受け入れるっていう形をとっているんだろうけど……。
今回は今まで以上に苦しそうだ。
上巻の描写が生々しい……。
ラウフさん登場。
レギウスより甘々なシーンが多くてムフムフだった。
ラウフさんを推したくなる。
ユリウスがカワイイー!