夏の庭―The Friends

著者 :
  • 徳間書店
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感想 : 145
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198613594

感想・レビュー・書評

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  • とても温かないい本でした。

  • 2009年 夏
    6年生の息子が、読書感想文用に読んだ本。
    図書館ボランティアをしている私が、6年生にブックトーク「夏休みの読書感想文にこんな本はいかが?」
    で紹介した本。



  • おじいさんを観察する子のうち、
    きゅうりみたいにひょろひょろの男の子。
    お母さんは前はあんな風じゃなかった


    めがねをかけて貧乏ゆすりをする男の子。
    お父さんは本当は・・・


    ふとっちょで、魚屋のお父さんがすきな子。
    走って包丁とぎもってきちゃう


    おじいさんの心をだんだん楽しませる、ズッコケ3人組を連想させるおはなしでした

  • 話のクライマックスは最初からわかっていた。
    どんな風に終わるのかも大体予想がついていた。
    だからこそ、せつなくてちょっと胸が苦しくなった。

    少年たちは一人一人きちんと生きている。
    自分を見つめ、問題に立ち向かい、成長している。
    それはきっと、何かをやり遂げるという目標と、新しい友達のお陰だと思う。
    夏はこんなにすばらしい季節だったと改めて気がついた。

    なきそうになった。がんばれ、3人トリオ。

  • 子供の課題図書一覧に載っていた本。
    児童書と軽い気持ちで読んでみたら、読後ずっしりと心に残る良い作品で、
    いい意味で驚いた。

    ストーリーは小6の3人組の男の子と近所の住むおじいさんとの話。
    3人のうちの一人・山下が経験した祖母の葬式の話を聞き、
    木山と河辺は“オレたちも死んだ人を見たい”と言い出す。
    近所に住む“もう少しで死ぬんじゃないか”と噂される独り暮らしのおじいさんを
    見張りはじめた3人。だがおじいさんは3人に見られていることに気づくと
    元気に生活し始めて・・・。

    死に目を見張る3人とおじいさん、最初は当然険悪ながらだんだん
    心の交流を深めていくさまが、読んでいて心温まる。
    それと、3人の家庭環境が、きめ細やかに描かれているのだが、
    複雑な家庭環境だったり、母親がアルコール依存のけがあったり、
    子供の立場で、両親や家庭というものを見つめる目が
    ただのきれいごとの話じゃなくてリアルで、
    だからこそラストの深い感動につながったと私は思う。
    子供なので、思いついたらすぐやっちゃったり、
    時に考えが浅はかで失敗したりするんだけど、素直な3人が可愛らしい。
    3人がひと夏に様々な経験をし、色々な事を感じ考えて、
    それぞれに歩む道を選んでいくラストは胸にぐっときます。
    中盤、おじいさんが子供たちに語る戦争の話も実はとても重い。
    だから子供ももちろんだけど、大人にこそ、深い感動を与える作品。

  • 2007年読了。映画化。世界十数ヶ国で多数の受賞。

  •  面白かった。心温まる話。私は涙腺がゆるい。ラストはぼろぼろ泣いてしまった。勢いであとがきも泣きながらよんだ。 児童文学、いい話が多いですね。安心して読めます。こんなじじい、最近いるんだろうか?ぜひ、いてほしいです。

  • よかった〜。 終盤ジーンときました。 三人の少年のキャラクターが鮮明に描かれている。

  • 人の死ぬ所を見たい、と、近所の死にそうなおじいさんの見張りを続ける少年たち。
    見張りを続けていると正体がばれ、一緒に過ごすうちにおじいさんは元気になっていく。


    人の死。
    知ってる人の誰かが死ぬってことは怖いことじゃないけど、その人がいなくなるのは怖いことなんだなぁ。
    私みたいに生きてる人は「死=怖い」みたいな概念に囚われがちだけど、その当人にとってみれば特になんも思ってないのかも。
    安らかな顔をしてれば、「あぁ、幸せそうだ」って感じで。
    周りの人は、「死=怖い」じゃなくて、「死=その人と過ごせなくなる=怖い」だってことを、知っているべきじゃないですかね。

  • 描写力が素晴らしい。
    (その点では☆5つ)

    でも、最後に何かもっと、
    ぐっとくるような出来事とかセリフとか、
    登場人物の変化とか、そういったものがほしかったなぁ。
    (結末が完全に読めてしまったということで、☆3つ)

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著者プロフィール

1959年東京都生まれ。作家。著書に、小説『夏の庭 ――The Friends――』『岸辺の旅』、絵本『くまとやまねこ』(絵:酒井駒子)『あなたがおとなになったとき』(絵:はたこうしろう)など。

「2022年 『橋の上で』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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