- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198613594
感想・レビュー・書評
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とても温かないい本でした。
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2009年 夏
6年生の息子が、読書感想文用に読んだ本。
図書館ボランティアをしている私が、6年生にブックトーク「夏休みの読書感想文にこんな本はいかが?」
で紹介した本。 -
おじいさんを観察する子のうち、
きゅうりみたいにひょろひょろの男の子。
お母さんは前はあんな風じゃなかった
めがねをかけて貧乏ゆすりをする男の子。
お父さんは本当は・・・
ふとっちょで、魚屋のお父さんがすきな子。
走って包丁とぎもってきちゃう
おじいさんの心をだんだん楽しませる、ズッコケ3人組を連想させるおはなしでした
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話のクライマックスは最初からわかっていた。
どんな風に終わるのかも大体予想がついていた。
だからこそ、せつなくてちょっと胸が苦しくなった。
少年たちは一人一人きちんと生きている。
自分を見つめ、問題に立ち向かい、成長している。
それはきっと、何かをやり遂げるという目標と、新しい友達のお陰だと思う。
夏はこんなにすばらしい季節だったと改めて気がついた。
なきそうになった。がんばれ、3人トリオ。 -
子供の課題図書一覧に載っていた本。
児童書と軽い気持ちで読んでみたら、読後ずっしりと心に残る良い作品で、
いい意味で驚いた。
ストーリーは小6の3人組の男の子と近所の住むおじいさんとの話。
3人のうちの一人・山下が経験した祖母の葬式の話を聞き、
木山と河辺は“オレたちも死んだ人を見たい”と言い出す。
近所に住む“もう少しで死ぬんじゃないか”と噂される独り暮らしのおじいさんを
見張りはじめた3人。だがおじいさんは3人に見られていることに気づくと
元気に生活し始めて・・・。
死に目を見張る3人とおじいさん、最初は当然険悪ながらだんだん
心の交流を深めていくさまが、読んでいて心温まる。
それと、3人の家庭環境が、きめ細やかに描かれているのだが、
複雑な家庭環境だったり、母親がアルコール依存のけがあったり、
子供の立場で、両親や家庭というものを見つめる目が
ただのきれいごとの話じゃなくてリアルで、
だからこそラストの深い感動につながったと私は思う。
子供なので、思いついたらすぐやっちゃったり、
時に考えが浅はかで失敗したりするんだけど、素直な3人が可愛らしい。
3人がひと夏に様々な経験をし、色々な事を感じ考えて、
それぞれに歩む道を選んでいくラストは胸にぐっときます。
中盤、おじいさんが子供たちに語る戦争の話も実はとても重い。
だから子供ももちろんだけど、大人にこそ、深い感動を与える作品。 -
2007年読了。映画化。世界十数ヶ国で多数の受賞。
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よかった〜。 終盤ジーンときました。 三人の少年のキャラクターが鮮明に描かれている。
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人の死ぬ所を見たい、と、近所の死にそうなおじいさんの見張りを続ける少年たち。
見張りを続けていると正体がばれ、一緒に過ごすうちにおじいさんは元気になっていく。
人の死。
知ってる人の誰かが死ぬってことは怖いことじゃないけど、その人がいなくなるのは怖いことなんだなぁ。
私みたいに生きてる人は「死=怖い」みたいな概念に囚われがちだけど、その当人にとってみれば特になんも思ってないのかも。
安らかな顔をしてれば、「あぁ、幸せそうだ」って感じで。
周りの人は、「死=怖い」じゃなくて、「死=その人と過ごせなくなる=怖い」だってことを、知っているべきじゃないですかね。 -
描写力が素晴らしい。
(その点では☆5つ)
でも、最後に何かもっと、
ぐっとくるような出来事とかセリフとか、
登場人物の変化とか、そういったものがほしかったなぁ。
(結末が完全に読めてしまったということで、☆3つ)