ハードラック

著者 :
  • 徳間書店
3.44
  • (19)
  • (122)
  • (155)
  • (17)
  • (2)
本棚登録 : 620
感想 : 133
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198632441

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 派遣切り、ホームレス(ネカフェ難民)、闇サイトetc。
    現代の問題を集めた作品といった所です。
    集めすぎた感が否めないかな?

    闇サイトで知り合った人達と軽々しく強盗を企て、なぜか殺人になり、主人公が容疑者となった為躍起になって犯人捜しをします。
    まぁ読んでいると、自業自得感否めず・・・。
    むしろ真犯人側の方がよっぽど可哀想で、幸せになってくれればと思う。(殺された人間も、殺されてもしょうがない人種)

    ラストの母親とのやり取りは涙誘うものがあるが、「闇サイト側」の情報を警察へ売った主人公の未来は明るくないと察せられ、そんな親子のやりとりさえ虚しい。

  • ハードカバーの重厚感の割に、結構あっさりした結末。正直、途中である程度結末がわかってしまった。ミステリーで一番おもしろくないパターンだ。もう少しひねりがあるかと思ったけど、想像どおりの終わり方。なんかこう、もう一捻りほしかったなぁ。

  • 面白かった。派遣切り、ネットカフェ難民など仁の不運には同情する部分もあるけれど、もっと早い段階で親に頭下げてれば最悪の事態は避けられたのでは…なんて思ってしまう。一度転げ落ち始めると、加速をつけてこんなにも落ちてしまうものなのか。伏線が分かりやすすぎて中盤で怪しいなと思った人が、やっぱり黒幕だったので終盤は「やっぱりね」という感じだったけど、黒幕が犯行に至るまでの背景が切ない。

  • 明日の食う金もなく【一発逆転を狙って一緒に大きなことをやりませんか】と闇の掲示板に書き込んでしまった相沢仁。すぐに仲間が集まり、金持ちの家を襲うことになった。でも押し入った矢先、背後から頭を殴られ気を失ってしまう。昏倒から目覚め、一人逃げ出した仁。ニュースを見て唖然とする。屋敷が全焼し、三人の他殺体が発見させたというのだ。仲間に嵌められ、しかも人殺しの罪まできせられてしまった。三人殺しでは確実に死刑になってしまう。仁は正体も知らない仲間を自力で捜さなくてはならなくなってしまった。殺人の罪から逃れるために。__不況、派遣切り、ネットカフェ難民。手垢がついた題材だったと思う。ネットの暗部に焦点をあて、正体を明かさない人物達が安易に犯罪に手を染めてしまうストーリーは、やはりどこかで読んだ感が否めない。それでも勢いがあるので最後まで読ませてもらえた。

  • 3月-6。3.0点。
    堕ちていく主人公。闇サイトで仲間を募り、強盗。
    はめられ、殺人の容疑者に。
    真犯人を探す。
    途中から犯人がわかる。
    あっさりした感じ。まあまあ。

  • 途中、早いうちに犯人がわかってしまったのが残念。

    柏原からのオススメ本。

  • 仲間のニックネームがバーボンだのウォッカだの名探偵コナンかよって感じだったけどなかなかおもしろかった。
    闇のサイトで知り合った仲間で金持ちの家に強盗に入る。その際の約束として、「絶対に人を殺さない」
    しかし、主人公の仁は物色中何者かに頭を殴られて昏倒。ようやく逃げた仁は報道で屋敷が全焼し、3人の死体が発見されたと知る。無罪を証明するために真実を解明していく。
    ひとつ間違えるとどんどん転がり続けてついには犯罪に手を染めてしまう。どれも日常に潜んでいると思うと怖くなる。
    IWGPでマコトがいなかったらこうなったという感じで、現実にはなかなか救世主は現れてくれない。より現実的な話に仕上がっていると思う。

  •  人生の底辺にいると感じつつ、前に向かって進む事の出来ない仁が、ついに裏サイトでの仕事を始め、さらには仲間を募って一発逆転の大きな事を企てようとする。

     しかし、仲間に裏切られ、警察に追われ・・・。

     短絡的で、思慮の無さが招いた自業自得なんだけど、今の世の中全くあり得ない話ではなく、多少身につまされる面もある。

  • 読者は怪しい奴はわかっているのに・・

  • 評価は同じだけど、同時期に読んだ 刑事のまなざし の方が好きかも。

全133件中 91 - 100件を表示

著者プロフィール

1969年兵庫県生まれ。2005年『天使のナイフ』で第51回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。2016年、『Aではない君と』で第37回吉川英治文学新人賞を受賞。他の著書に刑事・夏目信人シリーズ『刑事のまなざし』『その鏡は嘘をつく』『刑事の約束』、『悪党』『友罪』『神の子』『ラスト・ナイト』など。

「2023年 『最後の祈り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

薬丸岳の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×