日本人はなぜ中国人、韓国人とこれほどまで違うのか

著者 : 黄文雄

• 徳間書店 (2012年8月10日発売)

感想・レビュー・書評

[ushi231さんの感想 · 2012年10月8日]

日本人と中国人、韓国人との違いを様々な文献を引用しながら論じた本。
筆者の歴史認識については「日本はかつて遣唐使などにより大陸の様々な制度や文化を学んだが、唐末以降は日本文化が大陸や半島を追い越していたので学ぶことはなくなった。」(私の本文解釈)などと多少首を傾げるところがあるが、右寄りの人たちにはとても受け入れやすい書籍であると思う。
全体を通じて、日本を美化しすぎていて、中韓を見下しすぎている傾向にはあるが、文章から受ける印象の半分ほどは真実なのかなと言った印象である。
中でも、「中韓にとって歴史は政治である。」という点は、かの国々を理解する上で重要な事実であると思う。
また、中国は「和」ではなく同化を求めるためにチベットやウイグルで紛争が起こるのであるという筆者の指摘は納得できるし、その背景として中華思想に基づく我が国が一番の姿勢もうなづける。

[naotokondoarchiさんの感想 · 2012年9月25日]

毎朝テレビを見ると日本人の右傾化を煽るような報道が多いので、冷静に三国の差異を理解しようと思いこの本を手に取りました。
端的に言うと、中国の考え（中華思想）は世界はすべて中国と考えているので、領土だなんだという以前に、世界はすべて中国だと思っている。韓国は漢字教育の全廃により漢文で書かれた中国属国時代の文献を読解できない、歴史認識が浅い。
という各国事情を鑑みれば、歴史的に見て日本の領土である、という歴史に基づく主張をしたところで平行線となる。

[kaorinさんの感想 · 2012年9月17日]

日本人なら読んで欲しい一冊。著者の知識の豊富さに圧倒されるばかりでした。また著者が台湾出身と言うことで日本寄りの意見を言っているのでは？と思い読み進めていたが、歴史的背景に裏打ちされた見解がぎっしりと述べられており納得されられる部分が多かった。

[ken99220ogaさんの感想 · 2012年9月5日]

日韓ワールドカップから、「なんかこの国民おかしいなあ」と思うようになり、いろいろ文献を読んだりしていましたが、知れば知るほど、嫌悪感を感じるようになってくる国、韓国。中国はまだ、情報制限があるのでいたしたかたない点はありますが、韓国は民主主義国家で情報制限もなく、反日教育がなされているとはいえ、成人になっても同様の考えを継続していることはあきれ返ります。いつまでたっても国際社会で先進国とは認められないでしょう。こんな国とは付き合わなくて結構。日本人であったことに『本当に良かった』と思える書です。
今まで日本のマスコミが本当の中国・韓国を伝えていませんでしたが、慰安婦問題、竹島問題で化けの皮がはがれてきた感じですね。

著者プロフィール

1938年、台湾生まれ。1964年来日。早稲田大学商学部卒業、明治大学大学院修士課程修了。『中国の没落』(台湾・前衛出版社)が大反響を呼び、評論家活動へ。1994年、巫永福文明評論賞、台湾ペンクラブ賞受賞。日本、中国、韓国など東アジア情勢を文明史の視点から分析し、高く評価されている。著書に17万部のベストセラーとなった『日本人はなぜ中国人、韓国人とこれほどまで違うのか』『世界から絶賛される日本人』『韓国人に教えたい日本と韓国の本当の歴史』『中国の正体知ってはいけない「歴史大国」最大のタブー』『新型肺炎感染爆発と中国の真実』(以上、徳間書店)、『もしもの近現代史』(扶桑社)など多数。

「2021年 『中国人も知らない歴史のタブー　ジェノサイドの中国史』 で使われていた紹介文から引用しています。」