- Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198911300
感想・レビュー・書評
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なんだかノスタルジックでいい感じ。
描写もシンプルで読みやすい、作者の恣意的な感じもあまりしないし、読む人それぞれが物語を自然に受け入れられると思った。
主人公が気取らないいい感じの奴だなぁと好感が持てた。
こういう人間になりたかったんだけどなぁ。
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映画より理伽子が好きになれた。
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天才じゃないかと思う/ とにかく爽やかで、とにかく懐かしい/ こんなの大人になって読んだらダメだ、泣きそうになる/ 宮台の解説もまあ面白かった/ アニメリメイクすればいいのに
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「まあ、そんなのどうでもいいわ。あたし、こっち来て、よかった」(武藤里伽子)
アニメ映画を観てから読んだけど、内容が濃くなって面白かった。続編も楽しみ。 -
何年ぶりか分からないくらい久々に読んだ
高校が人生の中で充実してた分ほんとうに共感できることが多い本
二巻も読もうとは思うが大学での話はいまいち刺激が足りないし高校時代のような濃密な人間ドラマもないしあっさりしている
やはり高校の壁はこえられないのだろう
拓、松野、里伽子この三人でぐるぐる話が回っているのが面白いんだな -
青春だ。年老いてからまた読んだら恥ずかしくなりそう。
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高校2年の夏。杜崎拓.松野豊が東京からの転校生である武藤里伽子と出会い、淡い恋心を抱いてゆく青春恋愛物語。
里伽子に翻弄される拓が可哀想に思える節もあるが、そこが妙にリアルに感じてしまう... -
高知県の中高一貫校を卒業して東京の大学に進学した杜崎拓(もりさき・たく)は、高校時代の同級生だった武藤里伽子(むとう・りかこ)が、高知の母親のもとを離れ、東京で大学生活を送っていることを知ります。
両親が離婚したため拓の通う学校に転校してきた里伽子は、修学旅行のときに拓から借りた金で、母親に黙って東京の父親のもとを訪ねようとします。彼女の計画を知らされた拓は、行きがかり上、彼女と行動を共にすることになりますが、そこで里伽子は、父親が前田美香(まえだ・みか)という女性と同居していることを知ります。それまで両親の離婚の原因を知らなかった里伽子は傷つきます。しかし拓は、里伽子に想いを寄せている親友の松野豊(まつの・ゆたか)に遠慮して、彼女の気持ちに寄り添う態度を取ることができず、彼女のわがままに振り回されたという思いだけを募らせることになります。
拓は、大学の先輩で同じ授業に出席している津村知沙(つむら・ちさ)という女性を介して里伽子と再会し、高校以来ふっつり途絶えていた拓と里伽子の間にふたたびつながりが生まれていく過程が描かれていきます。
高校時代の回想と、大学生になった現在の物語が交互に配置されており、当時よりもほんの少し視野の広がった現在の視点から、青臭くて一生懸命だった高校時代の出来事が振り返って語られていきます。そうした構成が、青春小説にふさわしいノスタルジックな効果を作り出しているように感じられます。 -
うわぁ、青くさい…(褒め言葉)。
なんと言うか、文章から漂ってくる空気・色・香り。そんな全てのパーツが妙に生々しくリアルに感じられる作品です。こんな経験、したこと無いんですけどね。不思議な感覚です。
ラストまですーっと起伏なく進んでしまった感もありますが、そこにかえって好感を覚えたのかも。津村やサヤマ先生といった脇役の描写もしっかりしています。
松野が割りと好きです。