百鬼夜行抄 (1) (ソノラマコミック文庫)

著者 :
  • 朝日ソノラマ
3.86
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本棚登録 : 1783
感想 : 250
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784257720898

感想・レビュー・書評

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  • 今先生独特のストーリー展開が活きた作品。
    張りめぐらされた伏線と、謎を呼ぶ表現が、妖しく融合しています。

    妖怪ものだけど、ちっとも勧善懲悪ではなく、弱気にもなれば逃げもする、そんなごく普通の感性を持った主人公たちが親しみやすいです。

  •  最近妖怪と交信出来る主人公が出てくる漫画が増えている気がする。
     わかる気もするのだ。なにしろ日本人は妖怪やら魑魅魍魎の類が大好きだ。八百万の神様を祀りあげる人種にとって、妖のものというのはこのご時世にあっても身近に感じる気がするくらいなのだから。
     ただ確実にこのお話は他の妖怪漫画と一線を画している。それは主人公があくまでも妖と人間の住む世界は別だという事をわきまえ徹底しているところだ。
     結果的には並外れた力を持つ主人公が巻き込まれる形で、なし崩しに協力してしまうことになるのだが、妖の方でも人間とは必要以上に関わりにならないようにしているのだ。
     分別があり、自分の等価価値を持つ住人たちと距離をおこうと心を砕く主人公はとても珍しい。時には深入りしない為に敢えて黙殺することすらする。
     それこそが自分の身を守る唯一の方法と知っているからこそ。
     短編の割にみっちり詰め込まれた描写と、様々な視点から絡ませる家族事情がくすりとさせられる。そのため、人間の欲を中心に据えた短編が多いために内容としては相当怖いものもある。
     笑いもこっそり忍ばせて、広げられる独特の空気は今の漫画家には絶対に出せないだろう貫禄と威厳に満ち溢れている。

  •  絵柄に好き嫌いが出そうですが。
     妖怪のお話。
     夏目友人帳はふんわりとしたどこか懐かしいセツナイ感じのお話が有りますが、此方の妖怪はひと味違います。
     もの凄いリアリティというのでしょうか、妖怪ってこんなだよきっと、みたいな。
     容赦ないです。
     あぁ、こんなに善悪がきっぱりしてる・・・・と。
     怖いのですが、どこか人間くさくて愛嬌のある妖怪がお好きな方は是非。
     絵柄に引かずに読めば絶対嵌ります。<うん。
     結局一番怖いのは人間なんだよなぁ。
     妖怪って結構純粋です。
     我が儘だけれども、人間の方が勝手だなぁと思ってしまう今日この頃。

  • 妖怪とか怪談とかそういうの好きな人に
    今は出版社が変わって新しくまた続きも出ているみたいです
    大判は場所をとるので文庫サイズを細々買っています
    妖怪フィギュア欲しかったなぁ・・・・

  • 幻想的で独特な雰囲気をもった妖怪漫画。
    日常の中に染み込むような不思議と恐ろしさに
    ユーモアを織り交ぜた世界をご堪能ください。

  • 異形が見えてしまう青年と異形達との邂逅を描く連作短編集。ぞくりとするような話があったり、不思議な日常があったり。主人公のスタンスが好き。

  • 一話一話に驚きと面白さがあり、万人が楽しめる作品

  • ちょっと難しい??
    話が複雑すぎて片手間で読めないです。

    じいちゃん譲りの能力で
    妖怪たちと渡り合う律のてんやわんや。

    ワタイが買ってきたのにオカンのほうが気に入って
    ぜんぶ部屋に取り込んでしまいました。グスン。

  • 先輩から借りた漫画。面白すぎて一気に八巻まで読んだ。異形のものたちが「見える」律、見えるのに、あんまり自覚してない従姉弟の司ちゃんなど、飯嶋家のおじいちゃんが持っていた力を受け継いだ者たちが、それぞれ霊なり妖怪なりと対峙する。時には笑えて、時には切ない「人」と「あちらの世界のものたち」のお話。まだまだ続いているようだけど、ラストはどうなるんだろう。楽しみだったりする。まあ、蟲師と同じ感じかな。あたしは蟲師も陰陽師も好きだけど、要はそんな感じのお話。

  • 現在10巻までです。

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