ドライブイン蒲生

著者 :
  • 河出書房新社
2.80
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本棚登録 : 218
感想 : 49
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309017662

感想・レビュー・書評

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  • 育った環境が、あまりにも違うので、
    こういう内容は、私はちょっと理解が出来ないのです。
    でも、今は、こういう育ち方の人が多いのかもしれないです。
    共感も、否定も、特に何もなく、
    ただ、こういうのは苦手だな、と思える本でした。

  • 性相近し習い相遠し

  •  「ドライブイン蒲生」「無花果カレーライス」「ジャトーミン」の三話を収録。多分たかみ作品を読んだのは初めて。収録作すべてに共通するのは、「家族」「お互いの距離がつかめない」「完結しない」ってこと。家族の不器用なやりとりが印象に残る。

  • 口調も軽くて読みやすい文体なのに、なんだかとっても気持ちが沈む・・・。暗い本は好き!なつもりだったけど、こんなに読みがすすまないとは。親・兄弟というテーマだからか?どこか自分と置き換えて考えてしまうんだよなぁ。いや、全然境遇が違うんだけども。ところどころ、おぉ〜〜となる文章や表現がでてきて、作者独特のセンスを感じる。強烈じゃないけど響く、すごい。

  • う〜ん。あたしには理解しがたい世界でした。でも文章の書き方は読みやすくて好きです。(08/03/05)

  • なんか、もー、この筋の短編は沢山ありすぎでは。でもこの筆者が言葉の知識や文章のアイデアに溢れてることはよく分かった。

  • 3つの家族の話。
    表題作と「無花果カレーライス」と「ジャトーミン」。どれも複雑な家庭環境。
    酒に溺れる父、精神的に不安定な母、海底に潜っているかのような父。
    家庭環境ってやっぱすごく人格形成に影響を及ぼすものだよなぁ、と。
    最後のジャトーミンはけっこう面白かったなぁ。
    少し気持ちがわかる気がした。
    救われないものではなく、家族の繋がりとか情が存在しているところがよかったと思った。
    でもこう言ってしまえばそれまでなんだけど、なんか趣味じゃないんだよなぁ。こういう話。

  • あまり印象に残っていない本です。
    暗い。。真っ暗い脳みその中見ているみたい
    だったのは憶えてます。

    しかし伊藤さん、男性だったなんて
    (知らなかっただけだけど)ショック。
    女性作家だと思って買ったのになぁ。

  • ちょっと臭う家族の話、3つ。

    ん〜
    なんか違うけど
    現実にはそういう家族もいるんだろなぁ

    全然納得いかないけど。



    しかし、奥さんが角田光代さんってのはびっくりです。はい。

  • 3篇の物語が納められている。
    いずれも家族、それも、一般的な感覚でいうと「親失格」な父親や母親と、その息子の物語だ。
    酒に溺れるヤクザな父、精神が不安定な母、ろくに仕事もしない父・・・・それぞれのダメ親への思慕と嫌悪を、自分もまた、親になるような年齢になってから、息子(+娘)が振り返る・・・という趣向。
    これといって大きな事件があるわけではなく、爽快さや楽しさがあるわけでもない。ただ淡々としていて、少し苦い。黒桃、無花果、リュウグウノツカイ…。各篇に象徴的に登場する事物が印象深かった。

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著者プロフィール

いとう・たかみ
1971年兵庫県生まれ。1995年、早稲田大学在学中に「助手席にて、グルグル・ダンスを踊って」で第32回文藝賞を受賞し作家デビュー。2000年『ミカ!』で、小学館児童出版文化賞、’06年『ぎぶそん』で坪田譲治文学賞受賞、「八月の路上に捨てる」で芥川賞受賞。主な作品に『ドライブイン蒲生』『誰かと暮らすということ』『 そのころ、白旗アパートでは』『秋田さんの卵』『ゆずこの形見』『あなたの空洞』など。

「2016年 『歌姫メイの秘密』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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