世界は思考で変えられる: 自閉症の僕が見つけた「いつもの景色」が輝く43の視点
- 河出書房新社 (2020年11月14日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309029320
感想・レビュー・書評
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自閉症の人が書いたエッセイと物語。43のエッセイと4つの短い物語で構成されていました。リーダブルですが、自閉症者ならでは?というのではなく、普遍的な内容。読みながら思ったのは、完璧主義はすてることと、全ての思考は結局脳の作り出した方便だ、ということ。
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この手の自己啓発本は読まないと決めていたのだけど、著者が自閉症ということが気になって読んだ。
最初は目次からちゃんと読んでいたのだが、途中から私にはわかりにくい文章だったので、大文字と太文字のみ読むことにした。結果、それだけでも十分著者が言いたいことはわかった気がする。
読み始めの頃は、他の自己啓発本と見栄えしないじゃん、自閉症ってタイトルにつけてなきゃ自閉症の人が書いたとは思えない、と思ったのだが、
読み終えて思ったのは、この著者は頭が良いし、ものすごくピュアで優しい人なんだなってこと。
この本読み終えて考えたことは、健常者と障害者っていう言葉がなくなってくんないかなーってこと。みんな病気っていう人もいるくらいだし、お互いにレッテル貼りするのやめにしたいなーと、私自身思った。
正直、内容自体は評価対象にしたくないんだが、自分の視野が広くなったから、星4つにした。
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優しい言葉で綴られた素敵な本です。
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周りと比べ過ぎていた自分に気付きました。そのままの自分で良いんだという自信に繋がりました!
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一日一編読むシリーズで読了。
言ってることはよくある「自分の捉え方次第だ」的な話だけど、普通でないことを自認している著者だからこその説得力。いや改めてホントそうだよなとたくさん感じさせてくれた一冊。こんな自分を許して、そんな他人を許して、ただ一日を生きることに感謝する。あれ?おれ最近こんな本ばっかりじゃん。心が求めてるのか。
当然のように生きてることは当然じゃない。
今日も生きてますありがとう。 -
東田直樹:世界は思考で変えられる〜自閉症の僕が見つけた「いつもの景色」が輝く43の視点〜
会話ができないほどの重度の自閉症の筆者だからこそ見える世界があることに気付かされる一冊。
できないことが多いから諦めてきたのかもしれない。自分を嫌になったこともたくさんあったのだと思う。
でも、だからこそ感じ方・捉え方を変えることができたのではないだろうか。その輝きは一種の諦めなのかと読み始めたのだが、少しずつ印象が変わりました。苦しみも悩みも、不安も怒りも、抱える負の感情全てを凌駕する程の希望を感じました。本当にこの方は「輝く希望」の海を泳いでいるのだと思います。もちろん、上手くいかないことはあるのでしょうが、まっすぐに向き合ったからこその視点があります。
読んでいて心にしみ渡るのは、その言葉たちに偽りがないからだと思う。まっすぐに、ダイレクトに、心に響く言葉たちが紡がれています。 -
図書館で借りた本。5年くらい前にテレビで「自閉症の僕が飛びはねる理由」の著者の東田さんのドキュメンタリーを見たのを思い出したのと新書コーナーにあったので読んでみた。東田さんは現在28歳になって作家を続けている。対人関係や生き方、SNSや今の世の中についてどう思いながら過ごしているかを簡潔に40項目ほど自論を書いている。27番目のひきこもりについての箇所は、少し考えが違ったけど他はなかなか器が大きいと感じさせる意見で面白く読めた。文章を書く生活をこれからも続けて下さいね。とエールを送りたい。
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自分の心の中の状態を「水槽」に例えているが面白いと思った。大切なのは、水の「量」ではない。
魚たちが生きやすいようにする「環境づくり」だ。
酸素ボンベをつけたり、水草の量を調整したり。
心の中の状態を綺麗に保つことは、とても大切だと思う。