この世界が消えたあとの 科学文明のつくりかた (河出文庫 タ 4-1)
- 河出書房新社 (2018年9月6日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (425ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309464800
感想・レビュー・書評
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現文明が消えた後。
抱かれし遺構により再構築される新世界。
破壊という愚かしさまで継承されるのか。
数百年で9割もの生物種を絶滅させたもの。
それは人類。
サピエンスって何?
質の悪い冗談にしか思えない。
絶望の囁きは、渇きの風になる。
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504||D||B10049173
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自分の知識を超える表現は多々あったが、総じて面白い本。当たり前が当たり前じゃないことを感じさせてくれる。、
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アニメ化されたDr.STONEの元ネタかもと勝手に思ってたのだが、文明の再構築は大変そうだ。何をどう残しておくべきか。順番は。
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この世が大破局を迎えたあと。
”生存者が乏しくなった資源をめぐって熾烈な争いを始める”シナリオではなく、著者が着眼したのはその逆。人類の大半が抹消され物質的インフラだけが残されている状態というシナリオにおいて、人類が文明を再建する方法は?
あくまで思考実験なのだが、妙に具体的でとても面白い。
ひたすらつらつらつらつらと文章が連なる本で全然Howtoではないのだが、なぜかこの文庫本を防災リュックに入れておこうかなーと思っている。 -
現代科学文明の再建方法をマニュアル的に述べる。
p.305の「数学それ自体は本書の扱う範囲では一般原理の説明には役立たない。」のは、少し悲しいが、事実だろう。
アメリカには、キリスト教原理主義的な終末論者が無視できない割合で存在し、本書も、実用書として購入されているという面もあるのだろう。
「核戦争を待望する人びと - 聖書根本主義派潜入記(朝日選書)(越智道雄)」(1989/09)参照。
日本の場合、そのような購買層は薄いので、類書としては、ラノベ作者向けの設定援助本「現代知識チートマニュアル (モーニングスターブックス)(山北篤)」(2017/04/15)になってしまうのであろう。 -
もし世界が壊滅的な状況になったら、どうやって文明を立て直すか…という思考実験の本だけど、歴史の本としても面白い。
仕組みを知ることが好きな人にはおすすめ。
しかし、リソースがある程度無いと成立しなさそう…とか、ここまでして科学文明を取り戻すべきなのか…とか考えてしまう。 -
もし今ある文明社会が終わったら?
そんなときにどうすれば人間は科学を取り戻せる?
今ある世界に近づけるための最低限の幅広い科学の知識が一冊にまとめられた、復活のための教科書のような。
一家に一冊あれば、崩壊後の世界でもなんとか現代農業に近いものくらいはできるようになるんじゃないか… -
単行本で既読。