ライト,ついてますか: 問題発見の人間学

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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784320023680

感想・レビュー・書評

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  • 論理的思考力を鍛えるため、会社の上司から薦められた本。
    内容はいいのかもしれないが、訳のせいか非常に読みづらかった。
    ただ「ライト、ついてますか?」の1文は非常に印象的で、気づきはあったように感じる。

  • 文章が酷い。訳のせいか原文がそうなのか、読み手に何かを理解させることを疎かにされた感覚がある。
    内容は、問題を理解することよりも理解できていないところに注意を向けるという、面白いテーマ。

  • 2022.1.28 読了
    問題解決の本質に迫る内容だった。

    課題に対して、
    1.そもそも何が問題になっているのか?
    2.じゃあ、その問題の核心はなんなのか?
    3.ところで、問題は誰に帰属しているのか?
    4.問題はどこが発生原因なのか?
    5.そもそも、その問題は本当に解決が必要なのか?
    と多角的な視点で見る必要性を感じた

  • ■印象に残った言葉 
    「もし人々の頭の中のライトがついているなら、ちょっと思い出させてやる方がごちゃごちゃいうより有効なのだ。」
    有効であるかどうかは頭の中のライトのレベルを見極める精度が必要なので自身の頭に依拠するところがあるなあと思う…

    ■実体験と照らし合わせ
    就職、転職、結婚、最終的になぜ生きるのかというところまで考える
    第五部に関しては個人的に一番考えさせられる話であった。
    今まで自責自責、自己責任と考えて生きていたがある意味思考停止であったことに気付かされた、


    ■感想
    この本を読んで心底面白いと感じた気持ちは本物なのでそれが全てかなと。

  • 誰の視点における問題か、ということを意識。
    問題を解くためのメソッドではなく、問題を発見する事の大切さ。

    トンネルのケース、ライトついてますか。
    シンプルかつ誤解のないコピー。

  • 問題定義と問題解決への取り組み方。

    これから学んだのか、再読すると自分が注意している所との一致が多い。

    エレベータのやつなどUX的な解決方法なのが好き。

  • 「問題に対しどう向き合っていくべきか」という問題に向き合った本.
    問題解決を生業とする研究者やコンサルタントだけでなく,学生や普通のサラリーマンにもおすすめできる.内容は平易だが,学びがあり,かつ,本質的だと思う.

    問題は”現状と理想のギャップ”とはよく言ったが,本著では
    現状=誰かの認識とすると示す「問題とは認識された状態と望む状態の間の相違」という表現の方が正しいな.
    →認識が合わない人とはある問題の議論もできないということになる

    「何が問題なのか」
    「そもそもそれは解くべき・解きたい問題なのか」
    「それは誰の問題なのか」
    といった問いは
    解くべき問題が予め定められた状態で,それをいかに早く・望まれる解法で解くのかという学校教育的問題対処方法が染み付いた我々に待ったをかけてくれる.

    =====================================

    "われわれは腹の中に問題を解きたいと言う自然の欲求を持っているために、どうやらせっかちに回答に飛び込んでしまったようだ。多分答えを言う前に、2、3の問いをはしたほうが賢明であろう"
    例→それは誰にとっての問いなのか

    問題はなんなのかと尋ねる前に慌てて回答を作りだそうとする生まれ持った傾向に歯止めをかけるべきである

    "問題を無視する"も問題解決方法の一つ。
    →感受性を低めるということ

    "問題は欲求を変えること、または認識を変えることによって解決できるわけである。例えば認識は、(エレベーターの)待ち時間を本当に短縮することによって変えることも、それを短く見せかけることによって変えることも可能である。

    “問題をあまり易々と解くと,クライアントは本当に問題を解決してもらったとは決して信じない”
    ”道徳的問題点は別の美味しい問題を前にしてはとろけてしまう”

    ”解法を問題の定義と取り違えるな.ことにその解法が自分の解放であるときには注意”
    →手段の目的化

    問題解決に関する本当の問題は
    ”問題の正しい定義が得られたかどうかは決してわからない.問題が解けた後も”
    ”正しい問題定義が得られたという確信は決して得られない.だがその確信を得ようとする努力は決して辞めてはいけない”

    ”新しい視点は必ず新しい不適合を作り出す”

    問題を一度定義しても、その定義分をこねくり回してみる。
    どこが強調されるか、否定と肯定の入れ替え、may→must、or→ either or、and→or、等の部分に具体例をたてはめる、図解、しきであらわす、主語を変える

    "他人が自分の問題を自分で完全に溶けるときに、それを解いてやろうとするな"
    →お節介はするなと。

    "もし教師を全く同じ提案を、権威の座から垂れたとしたらどうであっただろうか?それは受け入れられないか、またはたとえ受け入れられたとしても真に熱意を持って実行されはしなかったであろう。"

    "そうもしそれが彼らの問題なら、それを彼らの問題にしてしまえ"
    "もしある人物が問題に関係があって、しかもその問題を抱えていないなら、何かをやってそれをその人物の問題にしてしまう"
    →「僕たち問題を抱えているようですよ」
    自分毎化させる

    "我々の問題"を"私の問題"におきかえる。
    その上で自分の影響が及ぶ範囲でどうしたら良い考える。

    "解決のために何かをする責任を逃れたいとき、われわれはしばしば問題を自然のせいにする。"
    "運命は自然の別名であって、何もやらないことに対する世界一ポピュラーな言い訳なのだった。"

    ピーターの法則→官僚は組織の中で、その無能の水準に達するまで昇進する(その地位において有能かはわからない)

    役所の人間が無作法なのは、明らかに筋の通った主張されているとわかっているのにそれを満たしてやることができないほどに自分たちが隷属的な立場にあると言うことを思い出させてしまうから
    →その人を人間として尊重する 名前で呼び、礼節と敬意を持って接し、相手に人間らしさと有能さを思い出させる。
    "問題の出どころは最もしばしば、われわれ自身の中にある"

    われわれは本当にそれを解きたいのか

    学校では問題はあらかじめ決まっており与えられるもの。だから我々は最初に出会った問題文に飛びついて1人で掘り下げて苦い結末にたどり着く。
    何が問題か、本当にそれを解きたいのか

  • 問題の捉え方・問題発見の在り方について、誰にとっても古いが想像しやすい事例を挟みながら提示する本。問題解決の初心者が「問題とは何か」を初期的に認識することにも使えるが、読後にすっきりと理解することはできないと想定。むしろ問題解決に数年携わった中級者が、直面する問題群について複数の角度から振り返るヒントとして活用するのによいと感じる。問題とは望まれた事柄と認識された事柄の相違であること、問題の正しい定義が得られたかどうかは永遠に分からないこと、誰にとっての問題に「するか」、といった考え方は常に自戒したい

  • 2007/03/04読了

  • これさ、中学の時ぐらいに家があったから読んだことあったんだけどいま読んだらすごい名著だったわ。

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