- Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334032500
感想・レビュー・書評
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クラシックとか、いわゆる名作偏重みたいな感じがちょっと…って感じだけど、実際、時代に揉まれて生き残ってきた名作たちはそれ相応の価値があるのでせう。ゲーテのことばにしても、現代でも色褪せず、十分応用がきくと思える発言も多かったし。自分の座右の銘とか、イマイチ曖昧だけど、こういう書の中から見つけ出していきたいものですね。
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特に壁に突き当たってはいないですが、読みました。
ゲーテの言葉を現代の事象を例に分かりやすく、
大きな活字で解説してくれています。
ゲーテは若いころに読んだ「若きウェルテルの悩み」と「野ばら」くらいしか知らず、
生家のあるフランクフルトを訪れながら素通りした過去があるくらいなので、全くゲーテを語る資格は無いのですが、
この本を読んで、もっとゲーテに触れてみたいと思いました。
独創性や独学を否定するゲーテの言葉に特に感銘を受けました。
ニュートンも同じようなことを言っていたと思います。 -
[塩見図書館長より]
著者の齊藤さんは、明治大学文学部教授です。本書のサブタイトルは「壁に突き当たったとき開く本」となっています。そのとおりに役立つ本です。皆さんは若いからゲーテと聞いただけで、たぶん「引ける」でしょう。しかし、ゲーテは親しみやすい隣りのおじさんですよ。この人の人生を見る目は現代人にも素敵だと思います。そのおじさんの知恵を借用しましょう。ひとことひとことがみな素晴らしいですよ。 -
ドイツ語にこだわり、自然科学、音楽にとどまらず歴史、文学などすべての分野に造詣が深いゲーテの含蓄に富む言葉を紹介した本。ゲーテを呼んだことのない人向けのガイドブックといったところか。この本を読んで、ゲーテに興味を持つ人も多いと思います。「ゲーテは敷居が高い」という人には、ぴったり。かく申す私も「ウェルテル。。。」くらいしか読んだことがありませんでしたが、ゲーテに興味をもちました。
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ゲーテってこれまでまったく触れたことがなかったんだけど、齋藤先生の本なら、ということで手にとったわけです。いや、これは当たり。数百年前にここまで真理に到達していたんだったら、もっと早く読んでおけばよかったよね、と思うことが綴られている。今の自己啓発書に書いてあることのだいたいはこれでカバーできている。結局真理は何百年たってもさほど変わるものでなく、それを補うとか、説得力を持たせるために著者の実績なり語り口が必要になるのだなということがわかるわけです。
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ただもうゲーテが読みたくなった。
今は「吸収する」と「出会う」の時期か。できるだけ間口は広く、雨をよくよく吸収する土壌のように。 -
シンプルかつ、ぐっと響くような名言を丁寧にわかりやすく解説してある本でとても読みやすくて良い。
悩んでいる時に、ふらっと読んでみると何かヒントが見つかるかもしれない、そんな作品だと思う。 -
とっつきにくいと思っている人物を、実はそうではないと紹介する、斎藤先生ならではの本。『ゲーテ』はその最たる方だが、観念よりも実践の人ということのようだ。原著である『ゲーテとの対話』、読んでみたくなります。巻末にある、斎藤先生の『座右の書』は、今後に非常に参考になる。
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ゲーテの言葉は孔子の言葉と重なることが多い。
「人間が自分に与えることのできる最も驚くべき教養は、他の人たちは自分のことなど求めてはいないということである」
これは「人の己れを知らざるを患えず、人を知らざるを患えよ」と重なる。
他人が自分のことを全く求めない、気にしないということは所属欲求、名誉欲求が充足されないという欲求不満につながる。反面、人は他人の目を気にしないでもいいことも意味する。だから自分の思うがままに生きていい。世の中にあなたを必要とする場所も役割も存在することはない。陳腐な言い方をすれば「あなたがいなくても地球はまわる」。
あなたは地球にとって、宇宙にとっても無価値な人間である。しかし、自分の人生に於いてはそうではない。自分の人生の時間に於いて自分の価値を創り出す可能性がある。自分の時間に於いても価値が創出できないのだとしたら、あなたは全く無価値だったのだ。
座右のゲーテ -壁に突き当たったとき開く本 (光文社新書)